MakeShop(メイクショップ)の特徴・機能・メリットなどを解説!
2024.07.01
想定読了時間 5 分ECサイトの構築をする場合、その手法やサービスは様々です。ECプラットフォームにも複数の種類があり、それぞれ異なる特性があります。楽天やamazonのようなECモールはマーケティングの幅が広く、圧倒的な集客を得ることができますが、手数料やランニングコストが高くつき、運営上の負担は大きいです。
一方ASPカートシステムは、自社サイトを立ち上げたい、できるだけ費用を抑えてECサイトを作りたいという方に好まれ、クラウド上でショッピングサイトを作るため、サーバーを用意する必要がなく、構築期間も短く手軽にネットショップを立ち上げることができます。
昨今モールでの競争激化、利益率の低さを懸念して最近ではモールには出店せず、自社サイトを中心にECを運営されている方が増えている傾向にあります。そこで、今回は年間流通額10年連続業界NO.1のメイクショップ(MakeShop)についてのメリット・デメリット、カート移行時の注意点などこれまでの現場経験も交えてお伝えします。
また弊社では、ECのプロによるEC改善・運用サポートを行っております。EC運営でお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。
目次
MakeShop(メイクショップ)とは
MakeShopとはGMOグループである、GMOメイクショップ株式会社により運営されているASPカートサービスのことです。簡単にECサイトを構築できるサービスで、売れるショップにするための仕組みがほぼ全て揃っているのが最大の魅力です。
2013年よりASP業界にて、10年連続で年間流通額国内1位をキープしており、最大の特徴は、機能の自由度の高さです。ショップの隅々までデザインをカスタムすることができ、多種多様な販売を可能にしています。
Yahoo!やLINEショッピングなどに商品が自動掲載できる機能や、開店から運用、売上アップまでサポートしてくれる体制も整っています。数百万の資金をかけてカスタマイズや構築をしたくないという方には、とても魅力的なカートシステムではないでしょうか。
MakeShopのメリット
数あるASPカートサービスの中で、なぜMakeShopは業界1位をキープし続けることができるのか、ここではMakeShopのメリットについてご紹介します。
オリジナルネットショップ作成が可能
カスタマイズ性は業界イチと言われるほど、隅々までデザインをカスタマイズすることが可能です。おしゃれなテンプレートが170種類以上、商品のジャンルに適したテンプレートも用意されており、スライドショーを自由につけたり、ページのレイアウトや商品の配置の仕方なども変えることができます。
もちろんデザインを直したい場合には、HTMLやCSSを使ってデザイン設定画面で直すこともできます。さらに、クリエイターモードは従来のテンプレートよりデザイン性の高いものが追加され、レスポンシブなデザインとなっているので、スマホ、タブレットにも対応しています。
豊富な機能
MakeShopの特徴でもあり、メリットともいえる機能面。他社のASPと比べても数が豊富であり、スマートフォン対応機能が強いと言われています。ECサイトには一般的に備わっている、ランキング機能やSNS連帯機能はもちろん、まとめ買い割引機能や販売予告機能など幅広い機能が備わっています。
更に、EC運営における機能面ではないですが、MakeShopには管理画面内にデザイン質問掲示板というサポート機能があり、独自のネットショップを作成するにあたって、HTMLやCSSの質問にお答えする掲示板があります。
サポート体制が充実
アドバイザーによる無料のサポートも充実しており、レスポンスも早く、ECサイトの運営は初めてという方でも安心して使えるサポート体制です。
ショップ様に合わせた最適な構築方法の案内や、運用フェーズにおける商材に合わせた運営方法の提案、売れるツールのご案内も行っています。
BtoB関連のオプション・カスタマイズが可能
販売の対象者が法人、つまりBtoBの商売、企業取引を中心とした卸サイトなどはこのオプションが役立ちます(有料)。一般にEC構築は個人販売向けと考えられがちだと思いますが、MakeShopでは法人向けへの販売にも対応することができます。
他社カートシステムとの比較
カラーミーショップ、Shopify、futureshop(フューチャーショップ)などの他カートと比較して、機能性やカスタマイズ性の高さはMakeShopが群を抜いていますが、更に細かく以下のメリットがあります。
・他カートは固定費、月額使用料が安く設定されていますが、オプションや機能を追加した場合、MakeShopの固定費は比較的安い(月商40万円からは無料カートよりも月間ランニングコストが安い)
・カラーミーショップは決済手数料(クレジットカード)が4.0%〜になっていますが、MakeShopは3.14%〜と決済手数料が安い設定
・決済方法が圧倒的に多く、他にはないキャリア決済やLINE Payなどの対応が可能
上記以外でもMakeShopは、Yahoo!ショッピングやLINEショッピングと連携することができ、サイトへの集客に活用できる細かな機能も充実しているといえます。詳しくは以下公式サイトよりご覧いただけますので覗いてみてください。
MakeShopのデメリット
ここまでMakeShopの良さをかなりお伝えしてきましたが、一部MakeShopのデメリットもご紹介します。
固定費が比較的高い
MakeShopには、プランが2種類あります(2021年11月25日より変更)。プレミアムプラン(月額費用 11,000円(税込))、MakeShopエンタープライズ(月額費用 55,000円(税込)~)。
現在、MakeShopをご新規で利用される方の99%以上がプレミアムプランを利用しているようです。これまではフリーショッププランとビジネスショッププランがありましたが、プレミアムプランと比較して大幅な機能制限があり、利用者も年々減少していたためサービスの提供内容を見直す運びとなったという背景があるようです。
技術的な難易度が高い
MakeShopは、自分の好みのデザインにカスタマイズすることができます。もちろん、WEB制作会社などにECサイトのデザイン構築からコーディングまでを発注してオリジナルのショップを制作することも可能です。
オリジナルデザインのECサイトを構築する際は、MakeShopの独自デザインというメニューから、HTMLデータとMakeShopの独自タグの連携をするためのカスタマイズの対応が必要です。
カスタマイズ作業はHTMLのソースコードを触る必要があるため、HTMLの知識や経験がない方には難しい作業で、ある程度自由度が高い分対応スキルも高いレベルが求められます。
機能を持て余す(使いにくさ)
MakeShopはネットショップを作成するツールに必要な機能をほぼ揃えているので、とても有効なツールである一方で、初心者にとっては機能が多すぎるため、どこから始めたらいいのか分かりにくい部分があります。
例えば、同じGMOが提供しているカラーミーショップなどのツールでは、初心者用の画面が用意されており初心者でも操作しやすい工夫がされています。
MakeShopの導入事例
MakeShopを利用したECサイトは、毎年2,000件以上誕生しています。成功されている事例のショップに共通しているのが、オリジナリティが高いデザインが多く見受けられます。MakeShopを導入している企業の声として、費用の割には機能が多く、デザインの自由度も高いなどがMakeShopを選んだ理由として挙げられています。
MakeShop導入後は、以下のような実績もでており、MakeShop導入後の売上アップに繋がったという声も多くあります。
- 多様なオプション設定を利用してセミオーダーのような販売もできるようになった
- SEOの設定は全商品・全カテゴリに反映できるので便利
- オプションの機能を利用し、リピート率が上がった
社内に専任のスタッフがいて、カスタマイズやその後の運営ができる社内体制であれば、MakeShopの機能を十分にいかすことができるでしょう。いない場合には、外部に委託するか自社で対応できるレベルのカートシステム(カラーミーショップやBASEなど)で一旦は進めるか、予算や今後のEC運営の計画に応じて判断すると良いでしょう。
MakeShopその他サポート
販売促進のための機能やサポート体制の充実さに加え、オープンの準備や他社からの移行作業のサポートもしてくれます。
MakeShop制作代行
MakeShopのサポートサービスの中には開店代行サービスというものがあります。
・すぐにMakeShopで開店させたい
・初期設定は面倒だからおまかせしたい
・商品は揃っているが商品を引き立たせるバナーは作れない
上記のようなお悩みのある方におすすめです。
MakeShopへカート乗り換え
MakeShopでは多店舗展開やカート乗り換えでMakeShop利用を検討されている方のために、らくらく引越しサービスというものがあります。面倒な商品データや会員データの移行作業を代行してくれるサービスで、商品データ・会員データそれぞれデータ数によって料金が異なりますが、支払い完了後10営業日程度で作業は完了します。
もちろん、カートの乗り換え作業も代行会社に依頼することが可能です。商品点数により料金は前後しますが、依頼の際はログイン情報を伝えておくだけで対応してくれる業者がほとんどなので、事前準備の必要もありません。
トップページ、商品カテゴリページ、商品詳細ページ、独自フリーページ、ご利用ガイド、決済配送関連などは移転サイト同様にコピー制作ができます。仕様上の問題でコピーや移行ができない可能性があるので、事前に確認をしておくことをおすすめします。
またカート移行の際には、それ相応の負荷がかかることも認識しておく必要があります。カゴの再登録やページの移植も労力がかかりますし、何よりお客様への周知が最も大変です。
お客様にとってはIDとパスワードが変更となるため、そこで離脱してしまうお客様も一定数いると思うので、そこも織り込んでおく必要があります。
総括|MakeShop(メイクショップ)の特徴・機能・メリットについて
MakeShopはサポート制作の充実さや、機能面での充実度に関してとても優れていると感じます。ネットショップを運営する上で一番大事なことは、売れる商品・売れ続ける商品の販売を続けながらも、リピーターを育成させていくことです。
いきなり売れるネットショップを構築することは、ほとんどの場合不可能であることを認識して、約1年程度は売れない期間でも売り続ける覚悟はネットショップを運営していく上で持っている必要があります。
そういった部分を踏まえても、MakeShopは売れるための機能を十分に備えていますし、サポート体制も本当に素晴らしいサポートをしてくれるサービスだと感じます。