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楽天出店プランおすすめは?儲からない・赤字を防ぐ損益分岐点の考え方を徹底解説

2024.03.24

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楽天出店プランおすすめは?儲からない・赤字を防ぐ損益分岐点の考え方を徹底解説

楽天市場への出店を考えているものの、本当に儲かるのか、赤字にならないか、どのプランが良いのかなど、なかなか決断できずにいませんか?

  • 楽天市場は本当に儲かるのだろうか?
  • どの出店プランが一番お得なのかな?
  • 出店後にどのようなことをすれば良いだろうか?

楽天グループ(楽天)の2022年12月期における国内EC流通総額は、前期比12.3%増の5兆6301億円と堅調な伸びを示しています。

日本国内でトップシェアを誇る楽天市場に出店すれば、売上が獲れるイメージが湧くものの、残念ながら退店につながるお店も少なくありません。

そこで本記事では、以下のような方に向けて楽天市場の出店プランや損益分岐点について解説します。

  • 楽天市場へ出店を検討している方
  • 楽天市場でどのプランに出店すべきかを悩んでいる方
  • 楽天市場に出店後、損益分岐点をクリアして利益を出したい方

楽天市場でしっかりと売上と利益を残すために、把握しておきたいことばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。

また弊社では楽天の運営サポート楽天広告運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、是非一度お気軽にご相談ください。

楽天市場の出店プラン比較(初期・月額・手数料の費用)

楽天市場の出店プラン比較(初期・月額・手数料の費用)

楽天市場に出店する場合、3種類の中から自社にあったプランを選択して申請をします。

費用/プランがんばれ!プランスタンダードプランメガショッププラン
月額出店料(税別)19,500円/月年間一括払50,000円/月半年ごとの2回分割払100,000円/月半年ごとの2回分割払
システム利用料(税別)月間売上高の3.5~7.0%月間売上高の2.0~4.5%月間売上高の2.0~4.5%
登録可能商品5,000商品20,000商品無制限
画像容量500MB まで5GB まで無制限

引用:楽天市場 出店案内

固定費だけを見ると「がんばれ!プラン」が最も安価ですが、プランによって変動費が違うことを押さえておきましょう。

変動費は大きく3つに区分けできます。

楽天出店時の変動費用

  1. システム利用料
    1-1. パソコン経由での売上に対する利用料
    1-2. スマホ経由での売上に対する利用料
  2. システムサービス利用料金
    2-1. 楽天ポイント原資
    2-2. 安全性、利便性向上のシステム利用料
    2-3. アフィリエイト利用料金
  3. 楽天ペイ(楽天市場決済)利用料

そのうちシステム利用料に関しては、「がんばれ!プラン」が最も高い料率になっているので注意が必要です。

たとえば、100万円の売上をすべてスマホ経由で販売した場合、システム利用料は以下の通りです。

楽天市場 がんばれ!プラン

500,000円 × 7% + 500,000円 × 6.5% = 67,500円

楽天市場 スタンダードプラン/メガショッププラン

1,000,000円 × 4.5% = 45,000円

差額は22,500円です。

売上が増えるほど、スタンダードプランやメガショッププランの料率が安価な設定になっていることを理解しましょう。

そのため、システム利用料が多少高くついても、毎月の固定費を抑えたい方は「がんばれ!プラン」を選択するのが良いでしょうか。

一方で、売上があがる目処がついている場合は、「スタンダードプラン/メガショッププラン」を選ぶ方が結果的にはコストを抑えられます。

なお、「がんばれ!プラン」と「スタンダードプラン」を比較した時に、月商で140万円以上の売上が見込める場合は「スタンダードプラン」の方が割安になります。

月商140万円は、1日あたり約4.7万円です。この売上が最初から見込める場合は、「スタンダードプラン」で開始すると良いでしょう。

出店プランの変更は早くても1年後、それ以降は半年ごとに行えますが、慎重に検討しましょう。なお、詳しい出店方法についてはこちらの記事でも解説しています。

楽天市場で儲からない・赤字を防ぐために把握しておきたい損益分岐点とは?

楽天市場出店・損益分岐点とは

「楽天市場に出店した後に、果たして収益が出るのだろうか?」そのような心配を払拭するために、損益分岐点を把握しておきましょう。

損益分岐点とは、赤字と黒字の分岐点となる売上額を意味します。計算式は以下の通りです。

固定費 ÷ [(売上-変動費) ÷ 売上)]

固定費とは、販売管理費のうち、毎月の支払い金額が変わらない費用です。例えば次のような費用です。

  • 月額出店料
  • 人件費
  • 家賃

一方変動費とは、販売管理費のうち、毎月の支払い金額が変動する費用です。

  • 仕入れ費
  • システム利用料
  • クレジットカードなどの決済手数料

実際に数値を当てはめて解説します。

  • 売上100万円
  • 変動費40万円
  • 固定費10万円

この場合、固定費10万円 ÷ [(売上100万円-変動費40万円 )÷ 売上100万円] = 16.6万円です。

つまり、17万円以上の売上が損益分岐点となるため、最低でもこの売上を確保すれば赤字にならないことを意味します。

想定の売上や経費を踏まえ、損益分岐点を把握するようにしましょう。楽天出店に際した詳細な情報や実際に出店している出店者インタビューの情報含めて、無料で資料も配布されてますでの、必要な方は一度目を通されると良いでしょう。

楽天市場で儲からない・赤字の状況を回避し利益率を高める5つの方法

楽天出店後に損益分岐点をクリアし、収益・利益率を高めるにはどのような取り組みが必要なのでしょうか?ここでは5つのポイントを紹介します。

  1. 目標の営業利益率を設定する
  2. 粗利率を高める
  3. 広告費を管理する
  4. キャンセルや再配送を減らす
  5. 荷造運賃を減らす

それぞれ順番にみていきましょう。

儲からない・赤字を回避し利益率を高める5つの方法① 楽天市場 目標の営業利益率を設定する

まずは目標の営業利益率を設定しましょう。理由は、営業利益率を達成するために、何をすべきかを明確にするためです。

仮に、月間で最終的な営業利益率を10%とした場合、売上高100万円であれば、10万円が営業利益率になります。

次に、粗利率が50%であれば100万円×50%=50万円が売上総利益となります。そこから営業利益の10万円を確保するには、経費を40万円以内に収めなくてはなりません。

経費は、人件費、広告費、荷造運賃に加え、家賃や水道光熱費も含めた経費ですので、なかなか厳しい経営になりそうです。

そこで、売上や粗利率をあげるか、経費をより適切に管理すべきだと気づきますよね。目標とする営業利益率を設定し、収支を構成する各項目をどのように改善すべきかを理解するようにしましょう。

儲からない・赤字を回避し利益率を高める5つの方法② 楽天市場 粗利率を高める

粗利率を高めて収益を改善しましょう。粗利率を高めるには、仕入れ価格を下げる方法を思いつくかもしれません。

しかし、昨今の物価高や原料原価の高騰に伴い、なかなか仕入れ価格を減らすのは難しいのが実情です。そこで、仕入れ価格に相応な売価設定を行い、売価をあげる動きをしましょう。

「売価をあげたら、競合店にお客様が取られてしまうのでは?」と、心配になるかもしれません。しかし、単に売価をあげるだけではなく、付加価値をあげる工夫を同時に行い不安を払拭しましょう

販売している商品がオリジナル商品の食べ物であれば、味やサービス、パッケージなどで差別化を計ります。

一方、型番商品と呼ばれる他のお店と同じ商品を扱っている場合は、以下のようなサービス面で工夫をしましょう。

  • 配送日時の短縮
  • のしや包装紙の種類増加
  • メッセージカードへの対応
  • 事前の発送連絡
  • 受け取り確認の実施

このように、商品以外のサービスを改善すると良いでしょう。

もしくは店舗側の手間を考慮し、一部のサービスを有料化することで、粗利改善につなげても良いでしょう。

儲からない・赤字を回避し利益率を高める5つの方法③ 楽天市場 広告費を管理する

広告費を適切に管理することも、収益の改善には欠かせない動きです。

楽天市場には下記のような広告があります。

  • メールマガジン
  • Web広告
  • 検索広告
  • クーポン広告

掲載場所やお客様への露出方法や場所によってさらに細分化されるため、数多くの広告が存在します。

なお、楽天市場に出店すると、楽天ECC(ECコンサルタント)からオススメの広告について提案を受ける機会があります。

その際に、広告費によって売上が上がっても収益が高まらない場合があるので注意が必要です。

たとえば、広告に入稿した商品が低粗利だった場合や出荷に労力がかかる場合は、せっかく販売数が増えても、利益増につながらない可能性があります。

また、購入した広告費が想定よりも反応が悪い場合は、広告費が売上を上回ってしまう場合があるかもしれません。

そこで、まずは広告に入稿する自社の商品について深堀しましょう。

  • 初見でも購入するのか、リピーター様が購入するのか
  • 価格によって転換率が大きく変わるのか
  • 詳しい説明が必要なのか、それとも瞬間的に理解してもらえるのか

このような視点で商品を見つめ直すと良いでしょう。例えば、初めて商品を見たお客様が購入する可能性が高ければ、ニュース広告やWeb広告が有効かもしれません。

一方で、商品について詳しい接客が必要な場合は、メルマガで丁寧に解説する販売方法が有効でしょう。

このように商品に応じた広告を選定し、費用対効果を高めるように努めましょう。

なお、こちらの記事では楽天の広告について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

儲からない・赤字を回避し利益率を高める5つの方法④ 楽天市場 キャンセルや再配送を減らす

お客様からのキャンセルや再配送を減らすことで、収益性を高めるようにしましょう。楽天市場で商品を販売し、発送後にキャンセルが出てしまうと以下の経費が発生します。

  • 商品の仕入原価
  • ダンボールなどの梱包資材
  • 出荷に関わる人件費
  • 配送費用

これらがすべてムダになってしまうのです。そのために、楽天市場に出店し、販売を開始するまでにキャンセル条件を定めておきましょう。

具体的には、注文を受けてから発送までにどのタイミングであればキャンセルを受けられるのかを明確にすることです。

商品によっては、注文後のキャンセルを受けられないと明記するのも一考です。また、再配送を減らす動きもとっていきましょう。

再配送とは、店舗側のミスが理由でお客様に商品を改めて配送することです。例えば、以下のような理由で再配送になるケースが多いでしょう。

  • 注文の商品とは違うものを送ってしまった
  • 商品の数量が不足していた
  • 商品に品質不良があった
  • 商品のお届け先や日時指定を間違えてしまった

このような理由で再配送を実施すると、商品代金や資材、人件費や配送費が発生してしまいます。

対策として、再配送を防ぐためには出荷品質を高める動きが必要です。自社で出荷を実施している場合、過去に再配送に繋がった事例を集計し、ミスの傾向をつかむことから始めると良いでしょう。

儲からない・赤字を回避し利益率を高める5つの方法⑤ 楽天市場 荷造運賃を減らす

荷造運賃を減らすことで、収益改善につなげましょう。具体的には、以下の内容が該当します。

  • 運賃(送料)
  • ダンボールなどの梱包資材
  • 配送や伝票処理に関する人件費

特に運賃は仕入れの際にかかる運賃と、お客様に商品を配送する2つの運賃があります。仕入れの際にかかる運賃は、以下の条件によって変化します。

  • 箱サイズ
  • 重量
  • 一度に発注するロット
  • 温度帯

そのため、仕入先と十分に協議し最適な仕入れロットを設定しましょう。また、お客様への発送については先ほどの内容に加え、以下の条件も加わります。

  • 地帯別運賃
  • 年間の出荷件数

たとえば、東京から関西へ荷物の発送個数が多い場合、運送会社に関西への荷物に関しては、単価を下げてもらうように交渉しても良いでしょう。

楽天市場のような通販においては、荷造運賃が経費に占める割合は非常に高くなります。少しでも荷造運賃を軽減させ、収益改善につなげましょう。

総括|楽天出店プランおすすめは?儲からない・赤字を防ぐ損益分岐点の考え方について

いかがでしたでしょうか。楽天出店に際しては、プランによって支払いに関しても年間、半年分を一括で支払うお金の問題もありますので、一度確認されてみると良いでしょう。

また、出店したばかりの頃はどうしても先行して出店している競合店がいるはずですので、初めの頃は広告なども利用しながら、売上の山を作る必要があることも覚えておきましょう。

自社の現状のポテンシャルや今後の計画なども踏まえながら、楽天の出店プランを検討してみてください。

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