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ShopifyとMakeShopを現場目線で徹底比較!現役運営者が語るメリット・デメリット解説

2022.05.27

想定読了時間 7 分
ShopifyとMakeShopを現場目線で徹底比較!現役運営者が語るメリット・デメリット解説

今回はグローバルNo.1で近年日本でも導入事業者が増えているShopifyと主に日本での利用者が多く人気のあるMakeShopを、よくある情報比較ではなく”現場目線”での生の情報をお届けします。

  • MakeShopでECサイトを運営しているけど、Shopifyに移行しようか悩んでいる…
  • これからECサイトを開設したいけど、ShopifyとMakeShopはどちらがいいだろう?

機能面での違いはもちろんですが、それぞれのカートでの運営時の細かな挙動や使い勝手なども気になりませんか?

本記事では、ECサイト運営13年目の筆者がMakeShop・ShopifyでECサイトを運営した経験を基に、両者を比較し解説していきます。基本からニッチなポイントまで、現場感を踏まえながらまとめていますのでぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

ShopifyとMakeShopの比較

ShopifyとMakeShopを【料金】と【機能】に分けてそれぞれ比較いたしました。

まず前提として、Makeshopは機能がパッケージになっていて、基本的に必要なものが最初からすべてプランの中に揃っています。

一方Shopifyは必要最低限のみの機能です。アプリで機能を追加していく形になるので、不要な機能を取捨選択できる点が大きなポイントであり、Shopifyの特徴と言えます。

ShopifyとMakeShopの基本料金比較

ShopifyMakeShop
プランベーシックスタンダードプレミアムプレミアムプランエンタープライズ
初期費用0円0円0円11,000円110,000円~
月額費用$25$69$29911,000円55,000円~
売上手数料0円0円0円0円0円
決済手数料(カード)日本:3.4%~
海外:3.9%
日本:3.3%~
海外:3.85%
日本:3.25%~
海外:3.8%
3.19%~
(月額1,100円)
3.14%
(月額0円)

Shopifyは初期費用が0円かつ、一番小さなプランで月額$25のため導入コストがMakeshopより安く、Shopifyの方が敷居が低いと感じます。一方Makeshopはクレジットカード手数料がShopifyより安いので、売上が高くなるほどMakeshopがお得になります。

つい最近まではベーシックプランが月額29$でしたが、2022年5月下旬に価格改定がなされスタンダートプランも従来金額より10$安くなっていますので、より活用のしやすいカートシステムになっていると感じます。

ShopifyとMakeShopの基本機能比較

ShopifyMakeShop
商品数無制限プレミアム:10,000点エンタープライズ:50,000点
独自ドメイン利用可能利用可能
常時SSL無料1,100円/月(年一括)
分析ツール無料1,320円/月(年一括)
メールマガジン$0~(アプリ)無料
ポイント$29~(アプリ)無料
クーポン無料無料
レビュー$0~(アプリ)無料
お気に入り$0~(アプリ)無料
再入荷お知らせ$9.5~(アプリ)無料
かご落ちメール無料無料~(外部ツール)
アカウント数ベーシック:2人 スタンダード:5人
プレミアム:15人(同時ログイン可)
プレミアム:5人
エンタープライズ:10人(同時ログイン不可)

※Shopifyのアプリは有名なものの料金を参考にしています。

MakeShopでは昨今では当たり前の常時SSLが有料で1年単位で料金が発生したり、詳細な分析ツールが欲しければ別途オプションを付ける必要があります。

一方、Shopifyは常時SSLは分析ツールは無料で非常に優秀なものが備わっていますが、日本では当たり前のポイント機能やお気に入り機能・レビュー機能等が標準機能には無く、全てアプリで後付けする形です。

ShopifyとMakeShopの対応決済方法を比較

決済方法ShopifyMakeShop
クレジットカード
AmazonPay
PayPay
楽天ペイ
LINE Pay
Google Pay
Apple Pay
Paidy(後払い)
後払い決済
コンビニ決済
PayPal
Union Pay(銀聯国際)
キャリア決済
銀行振込・郵便振替
代金引換
ビットコイン

どちらもクレジットカードやコンビニ決済、後払いなど基本的な決済方法は導入可能です。

ShopifyならStripe・KOMOJU、MakeShopならGMOペイメントゲートウェイなど、間に入る決済代行会社によっても導入できる決済方法が変わってきます。

ShopifyについてはUnion Payなど、海外の決済システムにも広く対応しており越境ECに向いています。

運営視点で見るShopifyとMakeShopのメリット・デメリット

機能や料金の比較記事は数多くありますが、本記事では実際の運営視点を含めた細かくてニッチな内容にも触れていきます。

Shopifyのメリット・デメリット

Shopifyのメリット・デメリット

あっという間に日本のEC業界で話題となったECカートShopify(ショッピファイ)の実態が気になりますよね?それでは、日々ShopifyにてECサイトを運営している筆者が解説していきます。

Shopifyのメリット

  • 最低限の機能で低コストで始められる
  • テンプレートで簡単にサイト制作できる
  • アプリによる機能追加で拡張性が高い
  • クレジットの入金サイクルが早い
  • ブログ機能が標準装備
  • 越境ECに対応しやすい

以下、上記項目について詳しく解説していきますが、Shopifyに関して一般的な特徴や評判・口コミなどを含めた内容を知りたいという方は過去にShopifyの凄さをまとめた記事もございますので、そちらも是非ご覧ください。

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最低限の機能で低コストで始められる

Shopifyの魅力のひとつである低コスト。Shopify標準の機能は最低限しか用意されておらず、運営するECサイトに合わせて必要な機能をアプリで追加していくという仕組みです。

一見不便なように見えるかもしれませんが、自身のECサイトに不要な機能を削ぎ落したシンプルなサイト運営を叶えます。

テンプレートで簡単にサイト制作できる

高品質のテンプレートが豊富で、コーディングの知識が無くても視覚的に当てはめていくだけでショップが完成します。ショップ内検索でフィルターの機能があったり、動画に強かったりと、テンプレートによって特色があります。

ただし、テンプレートが基本的に英語であることが留意点です。

アプリによる機能追加で拡張性が高い

前述しました通り、お気に入り機能やレビュー機能をアプリで後付けします。お気に入りアプリひとつでも色々な種類のものがありますので、自社に合ったアプリを導入しましょう。

もちろんアプリは自由にインストール・アンインストールが可能です。2022年5月時点で、Shopifyアプリストアには7,200以上のアプリが存在しています。

クレジットの入金サイクルが早い

Shopifyペイメントの入金サイクルは毎週日曜日締めの翌週金曜日払いとスピーディ。意外と見落としがちですが、入金サイクルはECサイト運営においては非常に重要です。

Shopifyでクレジットカード決済を導入する場合、ほぼ標準決済方法の「Shopifyペイメント」を利用することになるかと思いますので覚えておきましょう。もちろん月末締め翌月末支払い、など比較的柔軟に入金サイクルを選択できます。

ブログ機能が標準装備

通常のECカートではブログの運営にはWordpressを別途インストールするのが一般的かと思いますが、Shopifyではブログの機能が標準装備されています。ShopifyのブログはWordpressのクラシックエディタようなテキストエディタで、ブログの投稿が簡単に可能です。

MakeShopでブログを運用しようとすると前述のようにWordpressを別途インストールすることになりますが、オプションで110,000円かかるので現実的ではありません。

越境ECに対応しやすい

筆者は越境ECの経験が無いので具体的な事例をご紹介できませんが、やはりShopifyのメリットを挙げるなら越境ECは外せません。管理画面を眺めていても聞いたことのない海外の決済方法が設定画面に載っていますし、世界各国の100種類以上の決済方法にも対応しています。

世界中の数100万以上の店舗が利用しているだけあって、多言語対応もお手のもの。テンプレートが多言語対応していたり、翻訳アプリなども豊富にあります。

Shopifyのデメリット

  • まだ英語が多く敷居が高い
  • 日本では必須の機能が標準では無い
  • クレジットカードのオーソリ保持期間が短い

まだ英語が多く敷居が高い

Shopifyが日本でも有名になったとはいえ「海外のサービスだから英語だよね…?」と心配になりますね。筆者も2020年前半にShopifyを検討したことがありましたが、まだまだ日本語の情報が少なくMakeShopを契約し、2年後にShopifyに移行するという遠回りをしております。

2022年現在は日本語対応も進んでおり、管理画面は完全に日本語でサポートも日本語対応しています。ただアプリやテンプレートは依然として英語のままです。アプリ・テンプレートは、Shopifyだけではなく他の海外制作会社も制作していますので当然と言えば当然です。

Google翻訳を駆使すれば英語でも何とか理解できますが、やっぱり少し敷居が高いポイントです。

日本では必須の機能が標準では無い

頭を悩ませるのがShopifyの日本ローカライズがイマイチな点。

  • 会員ランク機能が無い
  • ポイント機能が無い
  • 初期設定では配送日時指定が出来ない
  • 氏名の入力フォームが逆

などがあります。いずれもアプリを導入したり、テンプレートをカスタマイズして実装する必要があります。

配送日時指定と氏名の入力フォームについてはアプリを使わずに自力で対応できますが、忙しいEC店長さんにはハードルが高いかもしれません。

クレジットカードのオーソリ保持期間が短い

とてもニッチなポイントですが、これも結構運営に影響があります。

Makeshopではクレジットカード決済のオーソリ保持期間(売上処理期間)は90日ありますが、Shopifyのクレジットカード決済では7日しかありません。

クレジットカードの売上請求は商品発送後が一般的だと思いますが、予約販売や受発注商品で入荷が遅い場合は発送前に請求せざるを得ない状況になります。オペレーションの面で工夫が必要です。

MakeShopのメリット・デメリット

MakeShopのメリット・デメリット

続いてMakeShop(メイクショップ)について解説していきます。日本の古きEC事業者さんにも馴染みのあるECカートですので、きっとメリット・デメリットについて共感いただけると思います。

MakeShopのメリット

  • 大抵の機能が標準装備されている
  • カスタマーサポートが丁寧
  • 国産カートならではの安心感

以下、上記項目について詳しく解説していきますが、MakeShopに関して一般的な特徴や導入事例などを含めた内容を知りたいという方は、過去にMakeShopについてまとめた記事もございますので、そちらも覗いてみてください。

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大抵の機能が標準装備されている

国産カートですので、日本でECサイトを運営する際に必要な機能は概ね揃っています。会員ランク・ポイント・まとめ割引・配送日時指定・再入荷登録・販売期間設定…Shopifyの標準機能で装備されていないものも当然あります。

Shopifyでは機能を取捨選択できるのがメリットでしたが、MakeShopでは逆に全部コミコミのため機能を選ぶ必要が無い、ということですね。

カスタマーサポートが丁寧で安心

機能についてはもちろん、HTMLやCSSについても専用の掲示板に書き込むとカスタマーサポートの方が丁寧に返答してくれます。電話の対応も可能ですので、直接話ながらサポートしてもらえる点はEC初心者さんには大変心強いのではないでしょうか。

国産カートならではの安心感

何と言っても国内流通額No.1の実績や、多数の導入実績もあり日本の通販事業者に古くから利用されています。

2022年5月現在、来月に特商法の改正を控えておりますが、MakeShopでもしっかり法改正に対応できるように仕様変更をリリースしています。こういった点も安心してMakeShopを利用できる要因です。

MakeShopのデメリット

  • デザインテンプレートがイマイチ
  • 機能が決まっているので取捨選択できない
  • 管理画面が使いにくい

デザインテンプレートがイマイチ

公式情報では173種類のテンプレートが用意されていますが、これらは実はレスポンシブ対応ではありません。最近ようやくレスポンシブのテンプレートが充実してきましたが、まだまだShopifyと比べるともうひと頑張りという印象です。

Shopifyのテンプレート(無料~$300程度)と同水準のデザインをMakeShopで作ろうと思うと、かなりの制作費がかかることが予想されます。

機能が決まっているので取捨選択できない

少し前の章で「MakeShopでは全部コミコミのため機能を選ぶ必要が無い」と言ったばかりですが、言い方を変えれば必要のない機能も含んだうえでの月額料金ということです。

多機能な分、管理画面のボタンも沢山ありますので慣れないと少々大変かもしれません。シンプルな機能で最低限のコストにしたい、という場合はShopifyに軍配が上がります。

管理画面が使いにくい

昔から日本で活躍しているカートなだけあって、管理画面のUIが古いことは否めません。近年は管理画面のヘッダーのみリニューアルされたりと、バージョンアップを進めていることは感じられます。

管理画面を複数タブで開けないことが筆者の最大の不満のため、ぜひ改善を期待したいです。

総括

日本で活躍するECカートであるMakeShopと、世界で活躍するECカートShopifyを比較いたしました。

最後に余談ですが、MakeShopは年間流通額2,749億円(2021年)で日本No.1、Shopifyは世界流通額3000億ドル(1ドル100円で30兆円)の実績となっております。

どちらのカートも今後より良いバージョンアップに期待しつつ、本記事が皆様のECサイトの運用方法や商材にあったECカートを見つけられる一助となれれば嬉しく思います。

とはいえ、自社だけで導入検討や実際に導入を進めるのは不安があるという方は、ぜひ当社に一度お気軽にご連絡ください。貴社のご状況に合わせて適材の方によるサポートをさせていただきます。

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