Amazon SEO対策の肝とは?上位表示させる方法や分析ツールを徹底解説!
2024.07.03
想定読了時間 10 分オンラインショッピングをするユーザーの約60%が、Amazon内での検索によって、商品ページに辿り着くと言われており、「Amazon SEO」を行うことは、自社ブランドの販売数を増加させることに直結します。
しかし、数万点以上の商品がある中で、自社のブランドを上位にランキングさせるのは、難易度が高く、しっかりと戦術を立てた上で「Amazon SEO」を行う必要があります。
「Amazon SEOを行いたいが、どこから手をつければいいいか分からない」
「Amazon SEOの具体的な進め方を知りたい」
本記事では、上記のようなお悩みがある方向けに、以下の内容を解説します。
- Amazonの検索順位の決まり方の仕組み
- Amazon SEOを成功させるための考え方
- Amazon SEOの具体的な手順や施策
また弊社ではECのプロによるAmazon運営サポートやAmazon広告運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、AmazonのEC強化でお困りの方は是非一度お気軽にご相談ください。
目次
Amazon SEO対策の概要と必要性
まずは、Amazon SEOの概要と、検索順位の決まり方、そしてSEOの重要性について解説していきます。
Amazon SEOとは?
Amazon SEOとは、Amazon内でユーザーがキーワード検索をした際に、自社ブランドの商品が検索上位にランキングされるようにすることです。
例えば、青汁を販売している事業者の場合、「青汁」「青汁 パック」「青汁 無添加」などと調べられた際に、検索結果の上位に表示されることを目指します。
以下の画像のように、Amazonの検索結果では、お金を払って上位表示させる広告枠と、お金を払わずに上位表示を目指すSEOの枠が存在します。
赤枠のSEOの枠の部分で出来るだけ上位表示させるために、Amazon SEOでは、これから紹介する様々な手法が存在します。
※Amazon SEOは、「Amazon内SEO」や「Amazon SEO対策」などと呼ばれることもありますが、全て同じことを指しています。
Amazonユーザーの約75%が、Amazon内の検索機能を利用するとも言われており、Amazon SEOは、Amazonで自社ブランドを販売する事業者にとっては必須の施策です。
Amazonでの検索順位の決まり方(アルゴリズム)
Amazonや楽天などのECプラットフォームは、「検索結果でどの商品を上位にランキングさせるか決定する仕組み」をそれぞれ独自に持っています。
そのため、Amazon SEOを成功させるためには、「Amazonがどのような仕組みで、ランキングを決めているか」をしっかりと把握し、その仕組みに沿って商品カタログやその他の設定を行う必要があります。
※この決まり方の仕組みのことを「アルゴリズム」と呼び、現在のAmazonの検索順位のアルゴリズムは「A10」というものが利用されています。
Amazonが正式にアルゴリズムの詳細を公開することはありませんが、様々なデータや実績から、検索結果を決定付けている要素は、以下のようなものがあると考えられます。
検索順位の決定要素(アルゴリズム)
- 検索キーワードと商品の関連性
- 商品の販売数
- 商品タイトル
- 商品説明
- 検索キーワードフィールドの設定状況
- FBAを利用しているか(配送スピード)
- コンバージョン率(ユニットセッション率)
- 価格
- 在庫数
- 商品レビュー
- ショップレビュー
- 商品画像
- 商品コンテンツ
このように、多くの検索順位の決定要素があると考えられますが、まず抑えておくべき要素は、以下の2つです。
- 検索キーワードと商品の関連性
- 商品の販売数実績
他の要素ももちろん必要ですが、これらは「検索キーワードと商品の関連性」と「商品の販売数実績」を高める過程で必要となるサブ的な要素となります。
また、以前のAmazon SEOでは、アルゴリズムの仕組みを逆手にとって、小手先のテクニックを利用することで、検索順位を上げることができました。
例えば、「スーパーURL」という特殊なURLを利用することで、自社のブランドがAmazon内で多く検索されているかのように見せかけ、特定のキーワードのAmazon内の検索順位を高めようとする方法などがありました。
しかし、現在は、以前は効果のあった小手先のテクニックは通用しなくなりました。
ASEOmazon で順位を上げるためには「いかに健全でユーザーにとって利便性が高いショップ運営をし、販売数を上げるか」ということが重要になってきています。
Amazon SEO対策を行う必要性
前述した通り、Amazon SEOはAmazonで自社ブランドを販売するために必須の施策です。
Amazon SEOが集客において重要な理由は、主に以下の3つです。
- Amazonで購入をするユーザーの75%がAmazon内での検索をしている
- ユーザーの70%は、検索の1ページ目しか閲覧しない
- 広告のクリック単価が年々上昇している
参考:Amazon ads「オンラインセミナーに参加し、最新のスポンサー広告レポート機能について学ぶ」
これらのことから、Amazonで検索して購入するユーザーが多く、かつ購入率が高いものの、上位に上がらなければ成果に繋がらないことが分かります。
検索結果で2ページ目以降の商品は、ユーザーに見てもらうことすらできません。Amazonで販売数を増加させるためには、しっかりとSEO対策を行い、検索上位を狙うことが最重要なのです。
またAmazonに限らずですが、広告のクリック単価は年々上昇をしており、毎年同じように広告をかけているだけでもコストは増え続けてしまいます。
そのため、できるだけ広告費を抑えた形でAmazonでの売上を確保する必要があり、そのためのSEO対策は最重要項目です。
【4ステップ】Amazonで検索順位を上げるための手順
これまで、Amazon SEOの概要や順位決定の仕組みなどの基礎的な内容を解説してきました。ここからは、具体的にAmazon SEOを行っていく際の具体的な手順や方法について解説していきます。
①狙うべきキーワードの設計をする
Amazon SEOを行う上で、一番はじめに行うべきことは「どのキーワードでランキング上位を狙っていくか」を選択することです。
狙うべきキーワードが間違ったままSEO対策を進めてしまうと、「せっかくSEO対策に時間をかけたのに、全く上位表示されない」「上位に表示されても、販売に繋がらない」といった失敗をしてしまうことも多々あります。
具体的なキーワード選定の失敗例には以下のようなものがあります。
- 全く検索されていない、需要のないキーワードを狙ってしまう
- 自社ブランドと関連性が低く、売上に繋がらないキーワードを狙ってしまう
- 競合が多く、上位表示が難しいキーワードを狙ってしまう
例えば、青汁を販売したい時に、「青汁 炭酸」といったそもそも検索される数が少ないキーワードを狙っても、商品が発見されることはありません。
一方で、「青汁」のようなキーワードは、検索数も多く購入にも繋がりそうであるため、一見良いキーワードのように思えます。
しかし、多くのブランドがこのような良いキーワードを狙っているため、新参のブランドが上位表示をさせることは非常に困難です。
このように、Amazon SEOを成功させるためには、上位表示させたいキーワードを感覚で決定するのはNGです。
しっかりとキーワードの検索数や自社ブランドとの関連性、競合の数などを考慮してキーワードを選定する必要があります。
②キーワードと商品カタログを紐付ける
次に、狙ったキーワードと自社の商品カタログの紐付けを行う必要があります。
キーワードとカタログの紐付けとは、狙っているキーワードで検索した時に、自社の商品ページが検索結果に表示されるようにすることを指します。
検索しても自社のブランドがAmazonの検索結果に表示されないということは、Amazon側にキーワードと自社ブランドの関連性が伝わっていないということです。
その状態では、そもそもAmazonでSEOを行う土台にすら立てておりません。そのため、まずはキーワードと商品カタログの紐付けをしっかりと行う必要があるのです。
キーワードと商品カタログを紐付けるためには、商品カタログの各要素にしっかりとキーワードを設定することが重要です。主に、設定すべき箇所は、以下の要素です。
- ブラウズノード
- 商品タイトル
- 商品説明
- 検索キーワードフィールド
これらの設定方法の詳細に関しては、後ほど詳しく解説いたします。
③全体の販売数を上げる
Amazonの検索順位を決定する要素は、レビューの質や量、FBAか否か、など複数ありますが、一番大きな要因は「商品全体の販売数」です。
つまり、AmazonのSEOを成功させるためには、「いかにして販売数を増やすか 」に注力することが近道となります。
とはいえ、販売初期のブランドは、そもそもSEOが弱いため、Amazon内で検索されても発見されることがありません。
では、検索順位が低い時期は、どのようにして販売数を増やしていくべきか。販売初期の戦略として、主に以下のようなものがあります。
- Amazon広告を利用する
- SNSやYouTubeなどの外部からの流入を増やす
これらの手法に関しても、詳細は後ほど詳しく解説していきます。
④特定の狙っているキーワードでの成約率(ユニットセッション率)を高める
先ほど、「商品全体の販売数」がAmazonの順位の決定要素として大きいとお伝えしましたが、特定のキーワードで上位を狙うためには、そのキーワードでの販売数と成約率も重要な要素となります。
例えば、とある青汁商品AとBがあり、「青汁」というキーワードで順位をあげたいケースを考えます。
◯青汁A
全体の販売数は100個
- 「青汁」と検索された際の販売数は70個
- その他の経路からの販売数は30個
◯青汁B
全体の販売数は120個
- 「青汁」と検索された際の販売数は50個
- その他の経路からの販売数は70個
この場合、全体の販売数はBの方が多いですが、「青汁」と検索された際の販売数はAの方が優っているため、「青汁」と検索された場合の検索順位はAの方が高くなる可能性が考えられます。
全体の販売数が増え、流入キーワードの全体像が把握できる状態になったら、積極的に狙うキーワードを定めていきましょう。
そして、そのキーワードで検索するユーザーに合わせた商品ページ作りをすることで、特定のキーワードの成約率を高めてSEOの順位を上げることに繋がります。
Amazon SEO対策の具体施策13選
ここからは、Amazon SEO対策の具体的な施策を解説いたします。
主に行うべき施策は以下の通りです。
- 商品に関連するキーワードの洗い出し
- 注力すべきキーワードを精査
- 「ブラウズノード」を正しく設定
- 「商品タイトル」を正しく設定
- 「商品説明」を正しく設定
- 「検索キーワードフィールド」を正しく設定
- Amazon広告を利用
- SNSやYouTubeなどAmazon外からの流入を狙う
- タイムセールなどのAmazonのイベントを活用
- 在庫切れが起こらないようする
- FBAを利用
- 成約数、成約率の高いキーワードを分析
- ユーザーに好まれる商品説明や画像を設定
SEOで狙うべきキーワードの選定をするための施策
Amazon SEO対策を成功させるためには、「どのキーワードで上位表示を狙うか」といったキーワードの選定が非常に重要です。
狙ったキーワードが全く成約に繋がらないキーワードであった場合、せっかくSEOに力を入れても費用やコストが無駄になってしまう恐れがあるためです。
まずは、キーワードの洗い出しを行い、その後重要なキーワードを精査することで、自社商品の販売に適したキーワード選定をしていきましょう。
Amazon SEO対策①商品に関連するキーワードの洗い出しをする
自社のブランドにあったキーワードを選定するために、まずはその元となるキーワードの候補を洗い出す必要があります。
後ほど紹介するセラースプライトというツールを利用することで、自社商品と関連のあるキーワードを簡単に洗い出すことができます。
例えば、青汁であれば、「青汁 美味しい」「青汁 ジュース」といった「青汁」との掛け合わせキーワードはもちろんのこと、「健康」「食物繊維」といった関連のありそうなキーワードも洗い出していきます。
この段階では、キーワードの抜け漏れが無いように、とにかく多く候補を挙げていくことに注力すると良いでしょう。
Amazon SEO対策②SEOで注力すべきキーワードを精査する
キーワードを洗い出したら、どのキーワードで上位表示を狙っていくかを精査していきます。
狙うべきキーワードを間違ってしまうと、せっかくSEO対策に時間とコストをかけたのに、全く販売に繋がらないこともあります。
例えば、「全く検索されないキーワード」や「競合の商品が多すぎる人気キーワード」、「成約率が低いキーワード」を狙っても販売には繋がりづらいです。
セラースプライトなどの外部ツールを利用し、キーワードごとの「月間の検索ボリューム」や「成約率」「競合商品販売実績」などを確認した上で狙うべきキーワードを選定していきましょう。
このように、セラースプライトなどの外部ツールを活用することで、「検索数はさほど多くないが、競合が少なく成約率の高いキーワードを狙おう」といった具合に、感覚に頼らないキーワード選定をすることができます。
キーワードと商品カタログを紐付けるための施策
次に、キーワードと自社の商品との関連性をAmazonに伝え、キーワードと商品カタログを紐付けます。
キーワードと商品カタログを紐付けるためには、「ブラウズノード」「商品タイトル」「商品説明」「検索キーワードフィールド」を適切に設定することが重要です。
Amazon SEO対策③「ブラウズノード」を正しく設定する
ブラウズノードとは、自社商品のAmazon内でのカテゴリの設定のことを指します。カテゴリは、細かさによって3つあり、広いカテゴリから順に以下の3つに分けられます。
- ルートノード:例「ドラッグストア」「ファッション」
- ブランチノード:例「栄養補助食品」「スニーカー」
- リーフノード:例「青汁サプリメント」「メンズスニーカー」
このカテゴリの設定が適切でないと、ユーザーがカテゴリの絞り込みをした際に自社商品は対象外になってしまったり、検索に引っかかりづらくなってしまう可能性があります。
そのため、ブラウズノードは感覚で設定するのではなく、どんなカテゴリが存在するのかを把握し、適切なカテゴリを設定しましょう。
適切なカテゴリの設定方法は、主に2つあります。
- 競合の商品のブラウズノードを調査し、同じカテゴリで設定
- セラーセントラルの検索ツールを使い、おすすめされたカテゴリを設定
上記の方法で、カテゴリの候補を洗い出し、自社ブランドに適したカテゴリの設定を行いましょう。
Amazon SEO対策④「商品タイトル」を正しく設定する
商品タイトルは、ユーザーがはじめに目にする「商品の顔」とも言える、キーワードと商品を紐づける上で非常に重要なポイントです。
特に注力しているキーワードに関しては、タイトルに必ず入れるようにしましょう。ただし、「〇〇青汁|△△青汁|□□青汁」のようにとにかくキーワードを詰め込めば良いわけではありません。
自社の商品の強みや狙うべきキーワードを選定した上で、本当にユーザーに伝えるべき内容をタイトルに含めるようにしましょう。
また、タイトルの付け方は、Amazonの「商品名のガイドライン」でルールが決められており、商品名のガイドラインを満たしていない商品は検索対象外になる可能性もあるので、注意が必要です。
Amazon SEO対策⑤「商品説明」を正しく設定する
商品紹介を充実させることも、キーワードと商品カタログの紐付けに効果があります。
商品紹介は主に以下の2つに分けることができます。
- 商品仕様(商品説明の箇条書き)
- 商品紹介コンテンツ
商品仕様は、商品の機能や特徴を箇条書きで設定できる項目です。ユーザーが知りたい情報や購入の意欲が高まるような特徴を、キーワードを意識しながら記載していきましょう。
1文が100文字程度に収まるように記載すると、ユーザーにとっても読みやすい文章になります。
また、商品紹介コンテンツとは、商品画像と商品紹介文がひとまとめになっている設定項目です。こちらも、ユーザーが知りたい情報や購入の意欲が高まるような特徴を、キーワードを意識しながら記載していくと良いでしょう。
商品画像は、直接的にはSEOに関係はありませんが、テキストのみでは伝わらない情報を画像で伝えることができるため、商品の成約率が高まり、結果としてSEOの効果に繋がることがあります。
このように、商品説明は、直接的なSEOの効果だけでなく、成約率の向上にも繋がるため、丁寧に設定しましょう。
Amazon SEO対策⑥「検索キーワードフィールド」を正しく設定する
検索キーワードフィールドとは、ユーザーが検索しそうなキーワードを設定しておき、自社商品が検索の対象になるようにするための項目です。
事前に洗い出したキーワードのうち、自社商品に関連のありそうなキーワードを設定しておきましょう。
例えば、自然素材のまな板の場合、次のような検索キーワードの設定が想定されます。
▼適切な検索キーワード
切断 みじん切り 板 食肉処理 ブロック 竹 木材 木製 大 ハイブリッド ポリプロピレン 食べもの 等級 プラスチック 滑り止め キッチン 両面 抗菌剤 自然 BPA フリー 染み 傷跡 抵抗 環境に優しい ドリップ 溝
また、設定が禁止されているキーワードもあるため、しっかりと把握しておきましょう。
- 検索キーワードにブランド名を含めない
- 検索キーワードにASINを含めない
- 冒涜的表現を追加しない
- 「新しい」や「セール中」など、一時的な表現を使用しない
- 「推奨」、「最低価格」、「素晴らしい」など、主観的な表現を使用しな。
- 暴力的または攻撃的なキーワードを追加しない
(参考:Amazon「効果的に検索キーワードを使用する」)
全体の販売数を上げるための施策
Amazon SEO対策⑦Amazon広告を使用する
商品の販売数を増加させるために、効果的で優先度の高い施策は、Amazon広告を利用することです。
Amazonの検索画面は、SEOの上位より先に広告の商品が表示されるため、Amazon広告を利用することで、販売数増加に直結させることができます。
特に商品の販売当初は販売数が少ないため、検索されても上位表示されません。そのため、Amazon広告を利用して、販売数の実績を作ることが必須です。
Amazon広告には、主に「Amazonスポンサープロダクト広告」「Amazonスポンサーブランド広告」「Amazonスポンサーディスプレイ広告」3つの種類があります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
広告の種類 | 主な表示場所 | 訴求する内容 | キーワードターゲティングの可否 |
Amazonスポンサープロダクト広告 | 商品検索一覧ページ | 商品 | 可 |
Amazonスポンサーブランド広告 | 商品検索一覧ページ | ブランド | 可 |
Amazonスポンサーディスプレイ広告 | 商品詳細ページ | 商品 | 不可 |
この内、Amazonスポンサーブランド広告は、Amazonブランド登録を行っているセラーしか出稿することができない広告メニューですので、もしまだブランド登録がお済みでない方は、ぜひブランド登録を完了させてください。
そして、以下の2つの理由から、まずは「Amazonスポンサープロダクト広告」に取り組むことをおすすめします。
- ユーザーの検索キーワードに合わせて広告表示をする「キーワードターゲティング」ができる
- ブランド広告と異なり、広告っぽくない見た目であるため、ユーザーにクリックされやすい
中には、「売上が立つ前に広告費を使いたくない」という方もいらっしゃいますが、SEO対策を成功させるための初期投資だと割り切って、広告の活用もしっかりと行っていきましょう。
Amazon SEO対策⑧SNSやYouTubeなどAmazon外からの流入を狙う
また、自社でSNSやYoutubeなどのアカウントを運用して、Amazon外からの流入を増やす方法もあります。
先述した通り、SEOで上位表示されるまでは、SEO以外で販売数の実績を積む必要があります。
また、Amazon広告を利用する事業者も増えており、年々Amazon広告のクリック単価費用も高くなってきています。
そのため、近年では、Amazonの外部から自社ブランドのユーザーを連れてくるための施策が重要になってきています。
しかし、SNSやYouTubeのアカウントも一朝一夕で大きくなるものではありません。そのため、自社のアカウントが大きくなるまでは、自社商品と相性の良さそうなインスタグラマーやYouTuberなどのインフルエンサーに依頼して、商品の宣伝を行ってもらう方法もあります。
インフルエンサーに依頼する場合は、費用がかかってくるケースがほとんどですが、自社商品とインフルエンサーの相性によっては、Amazon広告以上の費用対効果を見込める場合もあります。
Amazon SEO対策⑨タイムセールなどのAmazonのイベントを活用する
Amazonには、1月に行われる初売りセールや7月のプライムデーなど、期間限定のセールイベントが用意されています。
このセールの時期は、Amazonで買い物をするユーザーが増加するため、販売実績を作るチャンスです。
また、特選タイムセールや在庫処分セールなど、出品者のタイミングで行えるセールも用意されていますので、他の事業者の動きなどを見つつ、良いタイミングでセールの活用をしていきましょう。
Amazon SEO対策⑩在庫切れをおこさないにする
在庫切れは、SEOの順位に大きな悪影響を及ぼすため、在庫数には十分に気をつけましょう。
Amazonの立場からすると、在庫切れの商品を検索結果に出してしまうと、ユーザーの満足度を下げてしまうことに繋がります。
そのため、在庫切れや在庫切れ間近の商品は、検索結果に出てこないようになってしまいます。
また、一度在庫切れを起こしてしまうと、販売数の機会損失が発生してしまい、在庫補充後も検索結果が下がってしまう傾向にあります。
在庫切れは、SEOだけでなく自社の売上の損失にも繋がるため、十分に注意しましょう。
Amazon SEO対策⑪FBAを利用する
FBA(フルフィルメント by Amazon)とは、Amazonが商品の梱包や配送、返品対応などを代行してくれるサービスです。
FBAを利用することで、Amazonが保有する高品質な物流サービスを活用できるため、ユーザーに商品を届ける際の利便性(特に納期スピード)が高まります。
また、AmazonはFBAを利用している事業者に「Primeマーク」を付与し、SEOで優先的に上位表示される仕組みになっています。
FBAは、利用することで配送スピード恐らく国内でどこよりも速くなり、結果SEO効果が上がるという効果に加えて、検索結果画面にマークが表示されることによりCTRが向上します。
そうすると、販売数にも良い影響を及ぼす間接的なSEO効果もあるため、非常に重要な要素と言えます。
特定の狙っているキーワードでの成約率(ユニットセッション率)を高めるための施策
Amazon SEO対策⑫成約数、成約率の高いキーワードを分析する
販売数がある程度増えてきたら、「どんなキーワードが成約に繋がりやすいのか」といった分析を行いましょう。
キーワードごとの成約率を確認することで、当初想定していたキーワードと実際に需要のあるキーワードのギャップを可視化することができます。
Amazon SEO対策⑬ユーザーに好まれる商品説明や画像を設定する
成約率の高いキーワードや自社の商品と相性が良いキーワードを発見したら、それらのキーワードで調べるユーザーはどんな情報を求めているかをしっかりと考察することが重要です。
ユーザーにとって必要な情報を商品ページに反映させることで、さらなる成約率の向上を目指していきましょう。
「ユーザーがどんな情報を欲しているか?」という問いに絶対的な答えはないため、日々成約率などをチェックし、商品ページの改善を繰り返すことで、ユーザーにとって最適な商品ページを作り上げていく必要があります。
【注意】Amazon SEO対策でやってはいけないこと
ここまでAmzonで検索順位を上げるためのSEO対策の方法を解説していきましたが、一方でAmazonのSEO対策で、行ってはいけない方法があることはご存知でしょうか?
これからは、以前は効果があったものの、現在のAmazonのSEOでは効果がない方法をご紹介します。
これらのSEO対策を行ってしまうと、時間が無駄になるだけでなく、最悪の場合検索順位の低下に繋がってしまう可能性もありますので、十分に注意しましょう。
さくら(やらせ)レビューを投稿する
さくら(やらせ)レビューの投稿は、Amazonの規約に違反するだけでなく、最悪の場合法律違反になる可能性があるため、絶対に行ってはいけません。
さくら(やらせ)レビューが発覚した場合、Amazonでの検索順位が下げられたり、出品停止になる場合もあります。
身内や従業員にレビューを依頼するのはもちろんのこと、購入者に高評価の依頼をしたり、クーポンなどを配ってレビューを依頼するのもNGです。
一方で、購入者が自然に投稿したレビューは、検索順位や成約率の向上に繋がります。自然なレビューを獲得するためには、購入者がレビューをしたくなるような商品企画や同梱物、アフターフォローが重要です。
無理やりキーワードを詰め込む
商品タイトルや商品説明、検索キーワードフィールドにキーワードを無理に詰め込むことも、SEO対策ではマイナスに繋がります。
例えば、青汁を販売しており、色んなキーワードで検索順位を上げたいからといって、商品名に「〇〇青汁|△△青汁|□□青汁」のようにとにかくキーワードを詰め込むのはNGです。
また、とにかく色んなキーワードで検索の対象となるように、関連のないキーワードを数多く入れるのも全く効果はありません。
むしろ、Amazonが商品とキーワードの関連性が把握できず、低品質な商品ページと見なされ、検索順位が下がってしまう可能性があります。
商品タイトルや商品説明は、キーワードを意識しつつも、「商品の特徴がしっかりと伝わる、ユーザーにとって分かりやすいものになっているか?」という視点で設定をしていきましょう。
AmazonスーパーURLを乱用する
AmazonスーパーURLとは、AmazonのURLの後ろにパラメータと呼ばれるものが付いた特殊なURLのことです。
以前は、SNSやメルマガなど、外部からの流入で購入を促す際のURLとして、AmazonスーパーURLを利用することで、URL経由で商品が購入されたにも関わらず、検索経由で商品の購入がされたようにAmazonを誤認させることができました。
例えば、パラメータに「青汁」というキーワードを仕込んだURLを利用すると、SNS経由のユーザーであっても、Amazonで「青汁」と検索して商品を購入したことになるため、結果として「青汁」で検索順位が上がりやすくなるという仕組みです。
AmazonスーパーURLは、以前は効果がありましたが、現在では効果がなくなってきています。Amazon側も正式にAmazonスーパーURLはSEOの効果がないと発表しており、Amazonの考えに背く手法となるため、使用を控えるようにしましょう。
Amazon SEO対策で必須のツール「セラースプライト」
最後に、AmazonでSEO対策を行う際に役立つ「セラースプライト」というツールの主要な機能をご紹介します。
本格的にSEO対策を行っていきたい事業者にとっては、必須のツールですのでぜひ導入を検討してください。
セラースプライトの機能①狙うべきキーワードの調査
セラースプライトを使用することで、キーワードの候補の洗い出しと、狙うべきキーワードの精査を行うことができます。
例えば、「キーワード逆引きリサーチ」という機能を利用することで、競合の商品がどのようなキーワードで商品ページに流入しているかを調査することができます。
似たような商品のキーワードを調査することで、自社商品が狙うべきキーワードの候補を洗い出すことが可能です。
また、「キーワードマイニング」という機能を利用すれば、洗い出したキーワードがそれぞれどのような特徴を持っているかが分かり、狙うべきキーワードを精査することができます。
例えば、キーワードごとの「月間の検索ボリューム」や「上位3商品にどれだけ流入が偏っているか(クリック集中度)」「成約率」「競合商品の量」などが確認できます。
セラースプライトを活用することで、「検索数はさほど多くないが、競合が少なく成約率の高いキーワードを狙おう」といった具合に、感覚に頼らないキーワード選定をすることができます。
セラースプライトの機能②検索順位のチェック
AmazonでSEO対策を成功させるためには、自社と競合の検索順位を常に把握しておく必要があります。
というのも、SEO対策では検索順位の変動を把握し、商品ページの改善やその他の施策を行っていくことが重要であるためです。
セラースプライトでは、自社で狙っているキーワードを登録しておくことで、キーワードごとに自社と競合の順位をチェックすることが可能となります。
そうすることで、自社の施策の効果検証や競合の動きを把握することができ、自社の施策をスピーディーに行うことができます。
例えば、特定のキーワードで自社ブランドの検索順位が下がった場合、競合が広告を出して販売数を伸ばしていたり、商品ページを改善しているなど、何かしらの施策を行っている可能性が考えられます。
このように、自社・競合の検索順位を常に把握し、順位が下がった際にすぐリカバリーできるようにしておきましょう。
また、弊社では専用のクーポンコード「NUW831」を発行してます。
有料プランを進める際に入力いただくと、通常価格の30%OFFの金額でセラースプライトを利用することができますので、よろしければお使いください。
総括|Amazon SEO対策の肝とは?上位表示させる方法や分析ツールについて
Amazonでは、検索経由で商品ページに辿り着くユーザーが多く、また、そのほとんどが1ページ目の上位にランキングされている商品を購入する傾向があります。
そのため、Amazonで自社商品を販売する際はSEO対策を行うことが必須です。
Amazonの検索順位を決定する要素は、FBAの利用の有無やレビューなど様々ありますが、一番大きな要素は「しっかりと販売数の実績がある商品であるか」という点です。
そのため、細かいアルゴリズムを把握することも大事ですが、まずはユーザーとって分かりやすく親切な商品ページ作りをすることで、販売数の実績を着実に作っていきましょう。
また、AmazonでSEO対策を行う際は、上位表示を目指すキーワードの選定も重要です。セラースプライトなどのツールを活用しながら、販売につながるキーワード選定を行いましょう。