【バーチャルオフィスも利用可能】楽天市場の新規出店方法を徹底解説!審査基準や必要書類、初期費用や手数料、開業の流れ
2024.07.01
楽天の2121年度(2021年1〜12月)国内EC流通額は5兆118億円。これは、全国の百貨店売上高を超える実績です。
直近出店料の値上げが発表されて各社どのような対応をするのかは様々ですが、逆にこれから新規出店をする企業も多くあるでしょう。
「楽天市場に出店したいども、何からやれば良いのだろうか?」
「楽天で通販を今から始めても、本当に売れるだろうか?」
「楽天で通販を始めるには、どれくらいの費用がかかるのか?」
ただ実際に楽天で通販を始める際に、上記のような疑問をもつかもしれません。
そこで本記事では、楽天市場に出店する際にやるべき5つのステップの解説と出店費用(コスト)や出店審査についてもお伝えします。
また弊社では楽天の運営サポートや楽天広告運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、是非一度お気軽にご相談ください。
目次
楽天市場出店までの流れ(5つのステップ)
まずは全体像を把握するために、以下の図をご覧ください。
楽天に出店するまでには、おおよそ2ヶ月程度はかかると捉えておきましょう。また、書類審査と開店前審査の2つをクリアする必要があります。
出店申し込みから開店までに行うべきことは、大きく5つあります。
- 出店の申し込み
- 必要書類の準備
- 開店前準備の実施
- 必要書類の準備
- 店舗ルール検定試験の受講
それぞれ詳しく解説していきますので、順番に見ていきましょう。詳細については、楽天がネットショップの売上げ向上テクニックや実際に楽天に出店している企業の成功事例のインタビューを共にまとめた非常にわかりやすい無料の資料にまとめられてますので、一度目を通すのが良いでしょう。
1. 楽天市場 出店の申し込み
楽天の出店申し込みボタンから必要な情報を入力し、申し込みを行いましょう。会社の住所や連絡先、取り扱う商材を入力していきます。
申し込みから2週間〜1ヶ月の間に審査が行われ、手続き完了後に管理画面が使えるようになります。
2. 楽天市場 必要書類の準備
出店の申し込み審査をしている間に、必要な書類を準備しておきましょう。必要な書類は以下の通りです。
提出書類
出店申込書および審査書類はまずWEBよりご入力いただき、最終的にはいずれも原本をご提出いただきます。
・出店申込書
・審査書類その他ご用意いただくもの
・お取扱予定商材の販売に当たって必要な営業許可・資格等の書類(古物取扱、酒類販売、食品営業、医薬品販売等)
・商材の写真
・登記簿謄本(履歴事項全部証明書)をお送りいただく場合がございます。※個人事業主の方はこちらもご用意ください
・住民票・印鑑証明書(共に契約開始日より3ヶ月以内に発行されたもの)
楽天市場出店案内
・実店舗の写真
3. 楽天市場 開店前準備の実施
Web上での出店審査をクリアすれば、楽天のRMS(Rakuten Merchant Server)にアクセスできるようになります。RMSとは、お店を運営するための管理画面のことです。
- 店舗情報の登録
- 販売する商品の登録
- 受注と決済処理
- 売上の分析
- メールマガジンの配信
- 広告の申し込み
これらがRMSでできるため、店舗運営には欠かせないツールです。
RMSを使って出店までに登録すべき項目は、以下の5つです。
- 店舗情報の登録
- トップページ作成
- 商品登録と商品ページ作成
- 配送方法の決定
- 決済方法の決定
- 出店料の支払い
- 開店前審査の実施
1. 楽天市場 店舗情報の登録
まずは店舗情報を登録していきましょう。RMS>店舗設定>基本情報設定を開きます。
基本情報設定の各項目を入力していきます。
入力する項目が多いので大変に思うかもしれませんが、重要な項目ですので、頑張って入力を進めましょう。出店審査はもとより、お客様にとって必要不可欠な情報が基本情報です。
- お店の営業時間や営業日がわからない
- 決済にクレジットカードが使えるのかがわからない
- いつ商品が届くのかがわからない
こんなお店ではお買い物をしたくないですよね。だからこそ、基本情報をしっかり入力していきましょう。
2. 楽天市場 トップページ作成
お店の入り口であるページをトップページと言います。トップページには看板(店舗名やロゴ)、販売をしたい商品を並べましょう。RMS>トップページ設定で作成ができます。
トップページを作る流れは以下の通りです。
- 販売する商品の撮影
- バナーや商品画像の作成(Photoshopなどを使用)
- トップページに反映させるためのコードを作成する(Dreamweaverなどを使用)
- RMSにコードを入力し、トップページに反映させる
Photoshop(フォトショップ)は撮影した画像を処理するソフトです。Dreamweaverはパソコンに反映させるためのコードを作成するソフトであり、それぞれ専門的な知識が必要です。
楽天で通販を始める際に、もっとも大きな障害になるのがソフトを使った画像作成やコード作成かもしれません。専門的な知識がないと、自分が思い描いたページ作成ができないためです。
自分で知識を習得することも良いですが、魅力的なトップページ作成には時間がかかります。そのため、プロに依頼することを検討しても良いでしょう。
EC領域のプロ人材に依頼できるAnyOneのサービスなら、あなたが思い描くページ作成ができる人材が多数参画していますので、一度検討してみると良いでしょう。
3. 楽天市場 商品登録と商品ページ作成
販売する商品を登録し、商品ページ作成をしましょう。商品の登録は、RMS>店舗設定>商品管理で登録ができます。
登録する内容を抜粋すると、以下の通りです。お客様に商品を買っていただくために必要な情報を、全て登録していくと捉えましょう。
- 商品名
- 商品説明文
- 価格
- 納期情報
- 商品の写真
- ディレクトリID
- タグID
- カタログID(型番商品を販売時)
特に商品説明文は、商品ページに該当する部分であり、パソコン用とスマートフォン用の2つのコードを入力する必要があります。理由は、パソコンとスマートフォンでは画面の大きさが異なるため。それぞれの画面サイズにあった商品ページを表示するために、別々のコードを入力する必要があるのです。
また、ディレクトリIDなどの各種ID登録を忘れずに行いましょう。IDとは、楽天でお客様が検索をした時に見つけやすくするための名札(タグ)のことです。
商品に名札をつけて分類しておけば、見つかりやすいですよね。なお、ID登録は楽天の検索結果に影響を与えますので、商品に応じて正しいID登録をしましょう。
検索対策については以前の記事で詳しく解説をしていますので、参考にしてみてください。
4. 楽天市場 配送方法の決定
お客様に商品をお届けするために必要な配送情報を登録しましょう。登録方法は、RMS>店舗設定>基本情報設定のページを開きます。その中で、以下を登録しましょう。
- 配送方法・送料設定
- 商品別配送設定地域別個別送料設定
- 配送日時設定
- 納期情報設定
なお、配送方法を決める場合は、商品ごとに以下の内容を決めておきましょう。
- 配送キャリア(例:ヤマト運輸、佐川急便など)
- 温度帯
- 大きさ
- 梱包形態
- 配送地域
- 運賃
- 配送実施日
商品の品質を維持しながら迅速にお届けできるように設計しましょう。
5. 決済方法の決定
お客様が買い物をする際の決済方法について登録していきましょう。登録方法は、RMS>店舗設定>基本情報設定>楽天ペイ(楽天市場決済)用決済方法で登録ができます。
クレジットカード会社や後払い決済を行う会社との個別契約が必要ですので、オープン前に対応しておきましょう。
6. 楽天市場への出店料の支払い
開店前審査開店前の審査を受ける前に、楽天市場への出店料の支払いを行いましょう。楽天で通販を始める場合、3種類のプランから選び、出店申し込みができます。
月額出店料が19,500円ともっとも安価なプランがありますが、システム利用料や商品登録数などによってプランが異なります。こちらについては後ほど詳しく解説します。
7. 楽天市場 開店前審査の実施
最後に開店前審査を受けましょう。各種基本情報の登録や商品ページの作成、出店料の振込が完了次第、開店前審査を楽天へ依頼します。
店舗運営のルール検定試験を受験し、最後は審査結果を待ちましょう。ちなみに、楽天含めたモール出店の際には補助金の活用もできます。
以下記事で詳しくお伝えしておりますので、よろしければ併せてご覧ください。(こちらは2023年度で終了いたしました)
楽天市場出店時にかかる費用・手数料(補助金の活用可能)
ここからは、楽天市場に出店する際にかかる費用(コスト)を把握していきましょう。費用(コスト)は出店時に決める以下3種類のプランによって異なります。
費用/プラン | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|---|
月額出店料(税別) | 19,500円/月 年間一括払 | 50,000円/月 半年ごとの2回分割払 | 100,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
システム利用料(税別) | 月間売上高の3.5~7.0% | 月間売上高の2.0~4.5% | 月間売上高の2.0~4.5% |
登録可能商品 | 5,000商品 | 20,000商品 | 無制限 |
画像容量 | 500MB まで | 5GB まで | 無制限 |
楽天で通販を始める場合、まずは「がんばれ!プラン」から開始するのがおすすめです。理由は月間の固定費が低く、費用負担が少なく済むからです。
月間の売上が140万円以上になれば、スタンダードプランへの変更を検討しましょう。その後、商品登録及び使用できる画像容量を増やす場合は、メガショッププランへ変更すると良いでしょう。
楽天市場の出店に関する詳細情報、実際に出店している出店者のインタビューなど、楽天で成功するために秘訣を楽天側が無料で資料配布してますので、よろしければそちらも確認してみてください。
また、売上に応じて以下の費用も発生します。
費用内容 | 費用 |
---|---|
楽天ポイント | 楽天会員が購入した代金の通常1.0% |
・モールにおける取引の安全性 ・利便性向上のためのシステム利用料(税別) | 月間売上高の0.1% |
楽天スーパーアフィリエイト(税別) | アフィリエイトを経由した売上の2.6%~ |
R-Messe(税別) | 月額固定費:3,000円~会話数に応じての従量課金 |
楽天ペイ(楽天市場決済)利用料 | 月間決済高の2.5%~3.5% |
なお、毎月の費用がいくら発生するのかが、こちらのページでシミュレーションができます。
- 毎月の売上
- 予想客単価
- 商品ジャンル
これらを入力すると、発生する費用が表示されます。費用を事前に把握するために利用しましょう。
楽天市場出店の費用を補助金で補填(IT導入補助金)
弊社では楽天市場への出店料、店舗構築費用、その後の運用サポート含めて補助金を活用した取り組みが可能です。以下ページにて内容をご確認いただけます。
例えば補助金なしで楽天出店を勧めた場合は、初期費用、出店料だけでスタンダードプランであれば総額66万円/年がかかります。
もちろん出店料以外にも、外部に依頼して開店審査の対応や店舗構築、ページ制作など販売をしていくために必要な業務を含めると、最低でも100万円程度はかかるでしょう。(すべて自社で対応する場合はその限りではありません)
一方、弊社のIT導入補助金プランを活用すれば、上記スタンダードプランの費用は22万円で済み、開店審査の対応や店舗構築、ページ制作など販売をスタートさせるまでの諸々の対応をすべて1/3の実質負担で取り組みことが可能です。
100万円で上記すべての対応を行っても実質負担は33万円(税別)なので、初期費用・出店料含めた総額でも実施報告は60万円を切るくらいになるので、補助金を活用しないで出店するよりも安くなるほどです。
楽天出店に関するよくある質問
ここでは楽天市場への出店に際してよくある質問とそれに対する回答をご紹介します。
楽天は個人でも出店できますか?
楽天市場には法人、個人事業主の方が出店可能です。そのため、会社員などをしながら個人で運営するようないわゆる副業の方は出店できません。
個人の方でも、個人事業主として税務署に開業届を提出されている方であれば、出店が可能です。詳細は出店資料で一度確認してみてください。
楽天市場出店はバーチャルオフィスの住所でも大丈夫ですか?
出店は可能です。バーチャルオフィスだから出店ができない、審査落ちになるということはないでしょう。
実際に調べたところ、楽天の住所をバーチャルオフィスにしている企業・個人事業主が多くいるためです。
バーチャルオフィスを提供している会社のサービスページにある貸し出す住所を「楽天市場」のキーワードを含めて検索してみてください。複数のショップがヒットするはずです。
その他ヤフーショッピングも同様の理由で出店は可能です。住所や電話番号含めてネットショップ開業時に個人情報を公開したくないというお声は多くあり、BASEなども対応をしています。
楽天出店する際の電話番号はどうしたら良いですか?
楽天出店に際して電話番号が必要で、個人的には固定電話(03や06等)か私用以外の携帯番号(できれば050など)が良いと考えています。
理由は特にお客様から見られることを考えた際に、運営者側としては個人情報である携帯番号を載せたくはないでしょうし、お客様側としても固定番号と携帯番号を比較したときに、固定電話のほうが安心があるためです。
総括|【バーチャルオフィスも利用可能】楽天市場の新規出店方法について
本記事では、楽天で通販を始めるために必要な手続きについて解説しました。登録すべき内容は多岐にわたり、トップページや商品ページを作成するには、一定の時間がかかるでしょう。
しかし、楽天で通販を始めようと決意したからには、1つ1つクリアしていくしかありません。楽天で店舗をオープンし、自社の商品を多くのお客様に届けて行きましょう。
また弊社では楽天の運営サポートや楽天広告運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、是非一度お気軽にご相談ください。