メルカリshops(ショップス)の仕組み、出店方法・手数料・メリット・デメリットを現役運営者が解説 | EC MEDIA
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メルカリshops(ショップス)の仕組み、メリット・デメリットを現役運営者の目線で解説!

2024.07.01

想定読了時間 6 分
メルカリshops(ショップス)の仕組み、メリット・デメリットを現役運営者の目線で解説!

今まで実店舗やフリーマーケット、マルシェなどのイベントで自分の商品を販売してきた方の中には、お客さんの減少や相次ぐイベントの中止などにより、なかなか商品を売ることができなくなってきた方も多いと思います。

そろそろネットショップを始めてみようと思っている方もいるのではないでしょうか。それでも、いざ始めてみようとすると、オンラインでの販売経験がない、どのように始めたら良いかわからないという方も多くいらっしゃると思います。

そこで今回は、3つのネットショップでハンドメイド作品を販売している著者が、ネットショップ初心者でも簡単に始めることができるメルカリShopsの仕組みからメリット・デメリットまで、わかりやすく解説していきます。

本記事を読めば、メルカリShopsをすぐに開設できます。初めてのネットショップ開設に是非お役立てください。

また弊社では、ECのプロによるEC改善・運用サポートを行っております。EC運営でお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

メルカリShops(ショップス)とは

メルカリShops(メルカリショップ)とは、メルカリ内で自分のショップを出すことができるサービスで、2021年10月より本格運用がスタート。ショップ内では、ハンドメイドやアパレル、コスメ・美容、食べ物・飲み物、インテリアなど様々なジャンルの商品を販売できます。手作り品である必要はないので、商品を仕入れて販売している方でも運用できます。

個人、個人事業主、法人問わず月額利用料無料でショップを開設することができます。なお、メルカリShopsの開設には、既に利用しているメルカリアカウントを使用しますが、メルカリShopsと通常のメルカリアカウントが紐付いているかは、他のユーザーにはわかりません。ショップの運用は、通常のメルカリとしっかり切り分けることができます。

2022年4月15日には、BASEが業界初で可能にした住所・電話番号の非公開化をメルカリShopsも可能になったというリリースがありました。

メルカリShops(ショップス)の仕組み

メルカリShopsの運用は、通常のメルカリと同じアプリを使うことができ、メルカリShopsの審査申し込みや商品登録、販売管理などは、パソコンやスマホのwebサイトからも操作が可能です。今回はスマホのアプリ画面を見ながらメルカリShopsの仕組みを解説していきます。

通常のメルカリ内にある「ショップ」ページを見ると、「出品・ショップ管理」というボタンがあります。ここを開いたページがメルカリShopsで使う管理画面です。

メルカリShops・仕組み

アプリ内での通常のメルカリとメルカリShopsの切り替えはこれだけで、何度もログインし直したり、他のアプリを立ち上げたりする手間がなく、とても使いやすい仕組みとなっています。

メルカリShops(ショップス)の出店方法(申請から出品までの流れ)

ここでは、出店方法について解説します。アプリを起動し、マイページから「メルカリShops」を開くと、まだショップを開設したことがない場合、ショップの申し込み画面が出てきます。

メルカリShops・出店方法

ここから出店の許可申請を行います。さっそく、順を追って見ていきましょう。

まず、個人利用(開業届けを提出していない個人の方)、個人事業主(開業届けを提出して自ら事業をおこなう個人の方)、法人(株式会社・有限会社などの法人格を有する方)のいずれかを選択し、それぞれの登録方法に従います。

今回は、個人(開業届けを提出していない個人の方)でハンドメイド品を販売するショップを例に解説します。個人利用でショップを開設する場合は、キャッシュカードや通帳など、振込先に指定する銀行口座情報が確認できるものが必要です。

振込先に指定できるのは、本人名義の口座、または名義に代表者の本人氏名(フルネーム)が含まれている口座に限るので注意してください。また、許認可が必要な商品(自家製の食品や中古品など)を扱う場合は、許認可証も必要です。

次に、販売する商品のカテゴリーを選択します。今回は、「生活雑貨・食器・インテリア用品」とします。規約等への同意後、本人についての情報やショップ情報の登録を行います。ショップ名は販売しているものやお店の雰囲気がわかりやすいものが良いでしょう。

ここでは、こじんまりと丁寧に商品を作り上げている雰囲気を出したいので、「小さな雑貨屋さん」とします。ちなみに、ショップ名はあとからでも変更できるので、安心してください

メルカリShops・出店方法

続いて、問い合わせ対応可能時間や、商品の引き渡し時期、返品についての特約の設定ですが、よくわからない場合は、デフォルトで入力されている内容を参考に、時間帯や日数などを修正してください。

例えば、商品の引き渡し時期について、デフォルトでは「注文確定後7日以内に発送いたします。」となっているところ、もう少し発送時期を早められるようであれば、「注文確定後3日以内」とするなど、自分に合った情報に調整すると良いでしょう。

最後に売上金の振込口座情報を入力し、今まで登録した内容の確認が済んだら、申し込み完了です。審査結果は通常2日以内に登録したメールアドレスに届き、審査に通過すると商品の公開・販売を始めることができます。

メルカリShops・審査

無事に審査に通過したら、さっそく商品を出品していきましょう。ショップの管理画面から商品の出品や管理、注文管理、売上管理などを行うことができます。商品の出品をする際は、「出品・商品管理」の「商品を登録する」から、通常のメルカリのように、写真や商品名などを登録していきます。

種類と在庫数については、メルカリShops特有の設定で、販売する商品にサイズや色違いがある場合は種類の登録を、複数個在庫がある場合は在庫数の登録を行います。登録内容のうち、写真、配送方法、販売価格の決め方について少し詳しくみていきます。

商品を販売するにあたって最も重要なのは商品の写真です。商品の第一印象を決めますので、綺麗な写真を用意しましょう。おすすめは、白い背景で自然光を使ってしっかりピントを合わせて撮影することです。小物やアクセサリーのような小さなものであれば、100円均一で撮影用のグッズを購入することができます。初めて商品の撮影をする場合は、売れている商品の写真を参考にするのもおすすめです。

配送方法も商品の販売に重要な要素ですが、ネットショップ初心者にとって、配送方法を決めるのは少し難しいと感じるかもしれません。そこで、メルカリShopsでは、初心者でも簡単に配送設定ができる「らくらくメルカリ便」という配送方法が用意されています。

らくらくメルカリ便とは、ヤマト運輸のネコポス、宅急便コンパクト、宅急便(60〜120サイズ)のいずれかで配送する方法のことです。全国一律の配送料で宛名書き不要、さらに、匿名配送が可能なサービスです。

梱包した状態の商品が、ネコポスで配送できるサイズから宅急便の120サイズまでの範囲であれば、らくらくメルカリ便を設定しておけば大丈夫です。実際に商品が売れたら、発送画面で該当するサイズを選択するだけで、送り状が作成されます。

さらに、2022年3月から、らくらくクール便がリリースされました。60サイズ〜120サイズの宅急便に限定されますが、生鮮食品を取り扱うショップにとっては嬉しいサービスです。

なお、送り状には、ショップの住所やショップ名または名前は表示されますが、購入者の情報は表示されません。販売価格については、注意が必要です。送料込みの出品者負担となるので、販売価格の設定をする際は、同業者の情報や似た商品をリサーチした上で、売れやすい販売価格を設定しましょう。

メルカリとの違い

通常のメルカリとメルカリShopsとの違いはいくつかありますが、ここでは3つご紹介します。

1つ目は、メルカリShopsには、個人だけでなく、個人事業主や法人が出店できるという点です。個人事業主や法人もメルカリユーザーをターゲットにした販売戦略が可能となりました。

2つ目は、商品の種類や在庫数を登録することができる点です。通常のメルカリでは、同じ商品であっても種類ごとに1つずつ販売ページを作成する必要がありますが、メルカリShopsでは、種類を選択式にすることができ、在庫数も登録できるので、1つの販売ページで完結することができます。

3つ目は、クール便が利用できる点です。メルカリShopsでは生鮮食品を取り扱うことができますが、通常のメルカリでは販売することはできません。そのため、クール便であれば販売できる食べ物や飲み物を取り扱いたい出品者は、メルカリShopsを使えば提供が可能です。

メルカリShops(ショップス)手数料

気になる販売手数料について、メルカリShopsは送料を含む売上金の10%と、売上金が口座に振り込まれる際の決済手数料として200円が設定されています。これは、ハンドメイドのフリマサイトminneの10.56%+売上金が口座に振り込まれる際の決済手数料200円に比べると安く、BASEの3.6%+40円(決済手数料)+3%(サービス利用料)カラーミーショップの6.6%+30円(フリープランの場合)に比べるとやや高いと言えます。

モール型であるYahooショッピングは、購入者に付与するストアポイントのための原資負担として月商の1%以上、キャンペーン原資負担として月商の1.5%のほかに、設定に応じて料金が発生したり、支払い方法によって変わる決済手数料がかかり、高めの手数料となります。

メルカリShops(ショップス)のメリット・デメリット

ここではメルカリShopsのメリット・デメリットについて、プラットフォームの相性など自社運営において感じたことをお伝えしていきます。

メルカリShops(ショップス)のメリット・利点

メルカリShopsのおすすめポイントは、なんと言ってもユーザー数が多いことに加え、キャンペーンが充実していることがあげられます。ユーザー数はおよそ2000万人と、既にアプリを利用している人が多いことは集客する面においてメリットです。

また、メルカリShopsはまだ新しいサービスであるため、ショップ運営者数を増やすためのキャンペーンが頻繁に行われています。購入者側にも割引クーポンやポイント還元キャンペーンが随時開催されるため、売れやすいタイミングが多くあります。

さらに、メルカリShopsでの最大の魅力は、メルカリユーザーにとって嬉しいらくらくメルカリ便が使えることです。前述しましたが、宛名書き不要で送料全国一律であるだけでなく、配送時のトラブルにより商品紛失・破損等が発生した際はメルカリによるサポートがあり、配送業務の負担を減らすことができます。この配送方法は通常のメルカリでも多く使われているので、購入者側も慣れていることが多いです。

宛名書き不要で送料一律配送は他のネットショップでも整備されていることが多いですが、匿名配送は購入者側にも嬉しいので、配送方法がらくらくメルカリ便であるかどうかでも売上は変わってきます。

メルカリShops・デメリット(売れない理由)

一方で、簡単に販売できると言っても、簡単に売れる訳ではありません。メルカリShops内の「注目の商品」一覧を見ると、その多くは食品です。特に農家さんが直接販売している野菜や果物は人気があります。

また、まだまだ改善段階のシステムも多く、ピンポイントに購入者が欲している商品にたどり着くことが難しかったり、注目商品やおすすめ商品の上位に表示されないとユーザーの目に入りづらい傾向があります。

まずは、商品数を増やしたり、商品の特徴や大きさなどを明確に書いたりすることで、少しずつショップを充実させていきましょう。

とはいえ、最初のうちは商品点数が少なく、できれば仕入れリスクなく商品点数を増やしていきたい状況かと思います。

そこでそのような方向けに、具体的にどのようにリスクなく仕入れで商品を増やしていけば良いのかについて、以下の記事でお伝えしてますので、ぜひ併せてご覧ください。

メルカリShops(ショップス)の評判・口コミ

まだ始まったばかりのサービスですが、既に多くのショップが誕生していることもあり、ここでは実際の評判や口コミなどをいくつかご紹介します。

メルカリshopsに出品して感じたこと メルカリshopsは出品してから完全放置になってますが、キーワードで検索すると、おすすめ順で常に上位表示されている感じですね😄 ライバルの少ない商材は特にその傾向があると思います。 在庫管理だけで売れるようになれば、shopsに移行する人が増えそうですね❗️

Twitter – @mameshi1116

メルカリshopsのおすすめ力凄い 普通に高値で売れた

Twitter – @tyasukesedori

メルカリshopsは実物写真不要なんだ! おすすめ順ダブにも表示されるって記載あったし、とりあえずコピペで出せるなら一番簡単な多販路展開になるかな? あー、なぜこのタイミングで国慶節なのだろう… 仕入れられないもどかしさ

Twitter – @tounyu_ba7

総括|メルカリshops(ショップス)の仕組み、メリット・デメリットについて

ここまで、メルカリShopsの仕組みから、出品方法、メリット・デメリットなどを解説してきました。メルカリShopsはまだまだ新しいサービスで、商品の検索方法が充実していなかったり、売れやすい商品ジャンルに偏りがあったりと少し不便を感じますが、運用する中で徐々に改良されていることも実感しています。

なんと言っても、今まで個人で通常のメルカリを利用してきた人であれば、アプリ内の操作や出品方法はとても簡単です。今回の記事で、初めてネットショップを開設しようとしている人が「どうすれば良いかわからない・・・」という漠然とした気持ちを乗り越えるきっかけとなれば幸いです。

また最近では円安の影響もあり、海外で日本の商品が売れやすい状況があり、代表的な越境ECモールであるShopeeについても、その仕組みから出店の仕方まで現役の個人運営者が語っていますので、よろしければこちらも併せてご覧ください。


当社では上記のような実際に運用経験もあり、現場で培った知見やノウハウをもった方が実際に実務部分のサポートまで行うサービスを提供しております。

売上拡大のための施策立案や実務のマンパワーも足りないという企業様はぜひ一度当社までお問い合わせください。

これまでのECコンサルや運営代行などとの運営体制の違い、コスト構造の違いなど具体的にどのような仕組み、取り組みで、どのような結果が出ているのかなどお話させていただきます。

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