【最新情報】Shopifyにかかるすべての費用は?料金改定後の手数料も含めて解説!
2024.07.01
想定読了時間 7 分2024年2月頃にShopifyの料金プランの改定が行われたのをご存知でしょうか。またどの項目に変更があったのかや、改めてShopifyにかかるトータルコストを知りたい方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、Shopifyを専門にサイト制作を行っている弊社が、Shopifyの費用やプランの特徴などの最新情報をご紹介します。
Shopifyで利用できる決済方法や、必要な手数料についても細かく紹介しています。本記事を読むことで具体的な決済方法や、月々の運営にかかる費用のすべての把握が可能です。
ビジネスの規模ごとにおすすめのプランも紹介しているので、この記事を参考に運営するECサイトに最適なプランを選択し、運営できるようにしましょう。
弊社では、Shopify制作代行・運用代行サービスを行っております。
制作から運用サポートに至るまで、一貫したサポートを行っていますので、Shopifyについて何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
目次
【最新】改定後のShopifyの費用・料金体系とは
Shopifyは2006年に登場して以来、同じ料金体系で利用できていましたが、2024年の2月頃に料金の改定が行われました。
具体的にはプランごとのクレジットカード手数料やスタッフ人数などに一部変更がありました。ここでは改定後の最新の料金体系を、プランの内容とあわせてご紹介します。
Shopifyプラン別の月額料金と特徴
Shopifyでは主要プランが3つあり、「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」というプランです。プランごとに使える機能や、サイトを管理できるスタッフのアカウント数などの違いがあります。
2024年2月現在は、初回利用は無料でお試しが可能で、お試し期間以降は最初の1ヶ月が月額1ドルで利用できます。
主要プラン3つの月額料金はそれぞれ以下の通りです。(こちらは月払いの場合の金額ですが、年払いだと割引があります)
- ベーシック:33ドル
- スタンダード:92ドル
- プレミアム:399ドル
Shopifyには3つの主要プランの他に、「Shopify Retailプラン」や「スタータープラン」「Shopify Plus」というプランもあります。
「Shopify Retailプラン」とは実店舗での対面販売と、オンラインでの販売の両方をしたいという方におすすめのプランです。このプランでは、主要プランよりもシンプルなストアの構築が可能になっています。
月額料金は89ドルで、主要プランで構築できるような多機能のネットショップは作成できない点に注意が必要です。
しかし、主要プランも合わせて契約することで、多機能なネットショップを作成し、あわせて対面販売向けの機能を使うことが可能です。
このプランのみ利用する場合では、在庫管理やギフトカードの作成など、対面販売向けの「Shopify POSアプリ」のいくつかの機能や、スタータープランの全ての機能が利用できます。
「スタータープラン」とは、Shopifyの中でよりシンプルなプランとして準備されたもので、ECサイトではなくSNSアプリやメッセージングアプリとの共有で商品をアピールさせて販売することに特化しています。また、ノーコードでシンプルなオンラインストアの作成が可能です。
このプランの月額料金は5ドルとお手頃価格に設定されており、サイト制作に時間やお金を費やすことなく、すぐに販売開始できるところが魅力です。
「Shopify Plus」は、大企業や取引の数が多く取引額が大きいストア向けのプランです。このプランでは、D2C販売だけでなく小売やB2Bなど、様々な方法での販売のサポートがあります。
月額料金は2,500ドル〜です。取引が複雑で売上の規模が大きいストアの場合は、変動料金が適用される場合があります。
以上のようにShopifyには主要プラン3つの他にも、展開するビジネスの方針や取引の規模によって選択できるプランが数多く用意されています。
Shopifyにかかる初期費用
Shopifyでは、どのプランを利用しても初期費用はかかりません。また、ストア開設からお試し期間を設けており、お試しの期間内であれば無料で利用が可能です。
はじめてECサイトを開設する場合、プランごとの機能の違いやサイトの使い勝手がわからないケースもあるため、無料で試したうえで本格的な契約を検討できる点はメリットです。
Shopifyの年間利用料金と割引について
ここまでShopifyの月額費用については月払いの場合でお伝えしました。しかし、年間契約をすると利用料金が割引され費用を抑えることができます。
具体的には、一括支払いで1年契約だと約10%の割引が適用されます。本格的に導入をする場合は年間契約をするとお得になるので、ぜひ年間契約の検討もおすすめです。
Shopifyの手数料とは
Shopifyに限らずECサイトを運営すると様々な手数料が発生します。Shopifyで発生する主な手数料は以下の3つです。
- 取引手数料
- クレジットカード決済手数料
- 振込(入金)手数料
取引手数料は、外部決済サービスを利用して商品が購入された場合に発生します。手数料の金額は、契約しているプランによって違います。
なお、「Shopifyペイメント」を利用して取引が行われた場合は取引手数料が免除されます。
クレジットカード決済手数料は、購入の取引にVISAやMastercardなどのクレジットカードを使用して決済が行われた場合に発生する手数料のことです。
オンライン決済やShopify POSなどの決済方法の違いによって、手数料が異なるため注意しましょう。
振込手数料は入金手数料と言われる場合もありますが、ECサイトの売上金を運営側の口座に振り込む際に必要な手数料です。Shopifyでは振込手数料は基本的に無料です。
それぞれの手数料に関して、ここから詳しく解説していきます。
Shopifyの取引にかかる決済手数料詳細
Shopifyの取引にかかる決済手数料とは、商品の購入時にクレジットカードや決済サービスを利用して決済された際にかかる手数料のことです。
Shopifyにおいて、決済手数料がいくらかかるかは、決済方法が「Shopifyペイメント」か「外部決済サービス」のどちらが利用されたかによって大きく分かれます。
利用された決済方法が「Shopifyペイメント」の場合、決済手数料は契約するプランによって違いがありますが、詳細は以下の通りです。
- 国内発行のカード:3.25%〜3.55%/
- 海外発行のカード:American Express(3.8%〜3.9%)、その他の会社も同じ3.8%〜3.9%
次に「外部決済サービス」を使用して決済する場合の決済手数料は、「Amazon pay」や「PayPay」などの決済をストアで利用した場合にかかる手数料です。
発生する手数料は、契約するプランによって以下のような違いがあります。
- ベーシックプラン:2%
- スランダードプラン:1%
- プレミアムプラン:0.5%
Shopifyの入金(振込)手数料について
一般的にECサイトを構築するためのプラットフォームでは、ECサイトの売上金額を運営者の口座に振り込む際に、振込手数料もしくは入金手数料が発生します。
ですがShopifyの場合は、振込(入金)手数料はほとんどの場合が無料で利用可能です。しかし一部、後払い決済を利用している場合は、取引手数料と併せて振込手数料がかかるサービスもあります。
基本的に振込手数料は無料ですが、売上金の入金はShopify側が定めたサイクルに合わせて、登録している口座に自動的に振り込まれる仕組みです。
売上金の振込申請の必要がない点やShopifyペイメントの売上については振込のサイクルが非常にスピーディーな点はメリットと言えます。毎週・毎月の支払いスケジュールも設定できます。
さらに、振込手数料が無料であれば、手数料として引かれる金額が少なくなるため、サイトの売上が少ない場合でもShopifyを利用するメリットがあると言えます。
Shopifyの決済料金とオプション費用
ここまではShopifyでの取引に必要な基本的な手数料についてご紹介しましたが、ここではShopifyでの決済に関する費用について詳しく解説していきます。
ECサイトの運営において、決済の料金は利益にも直結するため、よりメリットの大きい決済方法を選べるようにしましょう。
Shopifyで利用できる決済方法とその手数料について
Shopifyでは、クレジットカード以外にも様々な決済方法が利用できます。利用できる決済方法と手数料について以下の表にまとめました。
基本的には国内のほとんどの決済手段が利用できるという認識で問題ありません。
決済サービス | 決済手数料 | 対応ブランド | 振込手数料 |
Shopify ペイメント | ・国内発行のカード 3.25%〜3.4%・海外発行のカード / American Express 3.8%〜3.9%・JCB / Diners Club / Discover 4.05%〜4.15% | Visa、Mastercard、American Express、 JCB、Diners Club、Discover | 0% |
Apple Pay | Shopify ペイメントと同じ | Mastercard、American Express、JCB | 0% |
Google Pay | Shopify ペイメントと同じ | Visa、Mastercard、American Express | 0% |
Shop Pay | Shopify ペイメントと同じ | Visa、Mastercard、American Express、JCB | 0% |
PayPal | 3.6% + 40円(国内の標準レート:月額取引量で変動) | Visa、MasterCard、American Express、JCB、銀聯など | 0円(出金額5万円未満は250円/件) |
Amazon Pay(アマゾンペイ) | 3.9%(デジタルコンテンツ以外)、4.5%(デジタルコンテンツ) | Visa、MasterCard、American Express、JCB | 0% |
KOMOJU | 3.6%(Visa、MasterCard)、 3.85%(JCB、Diners、American Express) | クレジットカード、PayPay、LINE Pay、メルペイ、コンビニ決済、 au PAY、d払い、楽天ペイ、ペイディ、Alipay、WeChat Payなど | 220円(入金金額が3万円未満のときの日本国内への振込手数料。海外送金は2,500円。) 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%〜2.0%かかります。 |
携帯キャリア決済 | 6.4%、15% (デジタルコンテンツ) | NTT DOCOMO、au、Softbank | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%〜2.0%かかります。 |
SBペイメントサービス(SBPS) | クレジットカード手数料最安3.10%、 PayPay(オンライン)3.45% など | Visa、MasterCard、American Express、JCB、Diners対応決済方法: クレジットカード、 Webコンビニ決済、PayPay(オンライン)、LINEPay、キャリア決済、楽天ペイ | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%〜2.0%かかります。 |
NP後払い | 複数プランあり | クレジットカードの情報を登録することなく、商品を先に受け取り、 後からコンビニ・銀行・郵便局・LINE Payなどの多様な手段でお支払いができる | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%〜2.0%かかります。 |
atone | 1.9%~ | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%〜2.0%かかります。 | |
NP掛け払い | 複数プランあり | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%〜2.0%かかります。 | |
GMOペイメントゲートウェイ | 3.15%より(応相談) | クレジットカード、コンビニ決済 | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%~2.0%かかります。 |
Smartpay | 要問い合わせ | Visa、MasterCard、American Express、JCB | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%〜2.0%かかります。 |
後払い.com | 事業者ごとに見積もり | コンビニ払い、銀行振込、郵便振替、 クレジットカード決済、スマホ決済、キャリア決済 | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%~2.0%かかります。 |
ペイジェント | BtoCプラン:3.0%(Visa / MasterCard)、3.3%(American Express / JCB / Diners) BtoBプラン:2.5%(Visa / MasterCard / American Express / JCB / Diners) | Visa、MasterCard、American Express、JCB、Diners | 外部サービス取引手数料 : Shopifyのプランにより0.5%〜2.0%かかります。 |
このように、Shopifyでは様々な方法で決済が可能です。たくさんありすぎて大変かもしれませんが、利用可能なクレジットカードの会社や手数料などを確認しておきましょう。
ShopifyのECサイト運営に必要なアプリとその費用
Shopifyには6,000種類以上のアプリが提供されており、アプリをダウンロードすることで簡単にECサイトに機能を追加することができます。
アプリの種類が多すぎるため、どれを使えばいいのかわからないという方のために、代表的な以下のアプリをご紹介しながら費用感についてもお伝えいたします。
- 販売促進、集客アップ:「Klaviyo」「Product Reviews」
- SEO、マーケティング:「SEO Manager」
- SNS連携強化:「Facebook channel」「Instafeed – Instagramフィード連携アプリ」
- 配送:「Order Printer」
まず販売促進・集客アップのために便利なアプリが「Klaviyo」と「Product Reviews」です。「Klaviyo」はメールマーケティングが便利で人気のアプリです。
メルマガの作成・配信やカゴ落ち商品に対するメール送信などができます。
料金は月500件(250名)までは無料で利用できます。500件以上の送信は従量課金制です。
次に「Product Reviews」はサイト内にレビュー評価を設置できるアプリです。
サイト内に表示させるレビューのデザインもカスタマイズでき、Googleで検索時にレビュースコアを表示させることもできます。
レビューが表示されていることで、お客様の購入ハードルが下がるのでぜひ導入したいアプリです。料金は無料で利用できるので、気軽に導入することができます。
続いて、SEO・マーケティングに便利なアプリが「SEO Manager」です。
ユーザーの検索ボリュームが多く、上位表示を狙いたいキーワードの選択をサポートしてくれます。
さらに、商品タイトルやメタディスクリプションなどSEOに重要な項目を最適化してくれる機能も搭載しています。
このアプリを導入すればSEOに関する手間をかけずにサイトの運営が可能です。料金は月額20ドルで、最初の7日間の無料体験期間があります。
Shopifyで販売している商品をFacebookとInstagramのショッピング機能に連携させるときに便利なのが「Facebook & Instagram」です。
Facebook広告を作成して、FacebookとInstagramのショッピング機能から商品の認知度を高めていくことができます。
広告費は別途必要になりますが、アプリの利用料金は無料です。Shopify公式が提供しているアプリなので、サポート体制なども整っており、安心して導入できます。
ECサイトにInstagramの投稿を埋め込んで、より商品の魅力を伝える時に便利なのが「Instafeed – Instagramフィード連携アプリ」です。
アプリをインストールしアカウントの連携を行えば、ノーコードでECサイトのトップページにInstagramの投稿を追加することができます。
プランは、無料・Pro(月額6ドル)・Plus(月額19ドル)の3種類あります。年間契約することで、割引が適用されるのでお得に導入したい方は年間契約がおすすめです。
最後に配送に関する業務において便利なアプリは「Order Printer」です。
このアプリは、明細書や領収書に会社のロゴを入れるなどオリジナルの書類を作成できます。このアプリもShopify公式が提供しているアプリで基本的に無料で利用可能です。
しかし、無料プランだと1ヶ月に対応できる上限が決まっているため、有料であるPro版もおすすめです。月額10ドル〜で対応数の制限なしで利用できます。
このようにアプリによって、無料のものから月額費用が発生するものまで様々な料金体系があります。そのため、運営に必要な月額費用も、どのようなアプリを利用するかによって変動します。
運営の予算と、サイトに実装したい機能が実現するアプリを調べながら、導入するアプリを検討していきましょう。
機能的に似ている場合でも、アプリによって使い心地が違うことがあります。無料お試し期間があるアプリは、一度ダウンロードして使ってみることをおすすめします。
月商と運営体制を踏まえたShopifyのおすすめプラン
続いて月商と運営体制から、Shopifyのどのプランを選ぶのがおすすめかご紹介します。Shopifyのシステムは月額の利用料の高い上位プランで契約する方が、決済手数料が安くなるように設定されています。
月商が大きくなるにつれて諸々の手数料も膨れていくため、取引量に合った最適なプランを選択して少しでも支払う手数料を抑えられるようにしましょう。
月商430万円程までは基本的にベーシックプラン
ベーシックプランは、主要プランのうち最低限の機能が使えるプランです。サイトを管理できるスタッフの追加はできないので、小規模のビジネスの場合におすすめです。
また月額費用も33ドル(年契約の場合25ドル)と、いちばんお手頃な価格ですが基本的なECサイトの機能は揃っています。
ビジネスを始めたばかりの場合や月商430万円未満の小規模なビジネスの場合は、基本的な機能が揃っていて、最もお手頃価格であるベーシックプランがおすすめです。(単純に決済手数料だけを考慮した際に、430万円まではベーシックプランがお得です)
月商430万円以上またはスタッフアカウント2以上必要ならスタンダードプラン
月商が430万円以上と規模が大きくなっていくと、ワンランク上位のプランであるスタンダードプランがおすすめです。
スタンダードプランはスタッフアカウントが5名まで設定可能であるため、2名以上のスタッフでサイトの管理をしたい場合はスタンダードプランの選択がおすすめです。
また、スタンダードプランからShopify APIを利用してアプリが構築できるようになり、ECサイトの機能を充実させることができます。
月商2300万円以上または詳細なストア分析機能が必要ならプレミアムプラン
さらに月商2300万円以上の大規模なビジネスを展開する場合は、最上位プランであるプレミアムプランがおすすめです。
月額料金は299ドルと高額になりますが、決済手数料については3.25〜3.8%に設定されており主要プランのなかで最も安い設定です。そのため、取引数が多い場合は支払う費用を抑えることができます。
さらにプレミアムプランからは、カスタムレポートという機能が利用でき、より詳細なマーケティング戦略の分析が可能です。
また、プレミアムプランは登録できるスタッフアカウント数が15まで増えるため、大人数でECサイトを管理・運営する場合におすすめです。
総括|料金改定後の手数料も含めたShopifyにかかるすべての費用について
今回は、ShopifyでECサイト運営をする際にかかる費用についてプランと共にご紹介しました。
Shopifyには主要プランとして3種類あり、他にもビジネスの規模や形態に応じたプランがあります。
簡単にまとめると以下の通りです。
- スタータープラン:月額5ドル。SNSなどでの共有をメインに商品を販売していくプラン。初期費用を抑えて、手早く簡単に最低限のストアをオープンさせられる。
- Shopify Retailプラン:月額60ドルで実店舗での対面販売とECサイトの運営の両方のビジネスを行う場合に最適なプラン。
- ベーシックプラン:月額33ドルで基本的なECサイトの機能で運営できる。
- スタンダードプラン:月額92ドル。管理スタッフの追加が5人まで可能になり、複数人でサイト運営が可能。
- プレミアムプラン:月額399ドルと高額になるが、決済手数料は他プランに比べて安い。管理スタッフ数も15人まで可能。取引量が多いビジネスに最適なプラン。
このようにShopifyでは運営するサイトの取引量や形態、予算に応じてプランの選択が可能です。また、プランごとに利用できる機能や手数料の違いがあります。
各プランの特徴を把握して、最適なプランでサイトを運営できるようにしましょう。