【厳選7選】Shopifyで集客を成功させる方法を徹底解説
2024.07.01
想定読了時間 6 分近年、Shopifyを利用して自社でECサイトを構築する企業が増えてきています。しかし、ShopifyでECサイト構築を検討している方、すでに運営している方の中には、次のようなお悩みがある方もいらっしゃるでしょう。
「Shopifyは集客が弱いと聞き、不安を感じている」
「ShopifyでECサイトを作ったものの、なかなか集客に繋がらない」
そこで、本記事では以下の内容について解説します。
- Shopifyの集客力について
- Shopifyの具体的な集客方法
- 集客だけでなくリピートを増やすことの重要性
- おすすめの集客アプリ
ShopifyのECサイトで上手く集客を行い、売上拡大を目指していきたい方はぜひご覧ください。
なお、弊社では、Shopify制作代行・運用代行サービスを行っております。
制作から運用サポートに至るまで、一貫したサポートを行っていますので、Shopifyについて何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
目次
Shopifyの集客力は強い?弱い?
Shopifyは、集客に強いと言われることもあれば、弱いと言われることもあります。結論、「何と比較するか?」によってShopifyの集客力が強いと言えるか弱いと言えるかが変わってきます。詳しく見ていきましょう。
モールECと比較すると集客力は弱い
Shopifyは、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどのいわゆる「モール型EC」ではなく、ASPというサービスを利用して構築する「自社EC」に分類されます。
モール型ECの特徴は、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピング自体に知名度や集客力があることです。そのため、モール内で商品が表示されるように工夫すれば、自社商品の集客もさほど難しくはありません。
一方で、Shopifyで構築した自社ECサイトは、既に集客があるどこかに出店するという形ではなく、知名度やブランド力がほぼ0の状態のお店を出すようなイメージですので、自社で集客を行う必要があります。
自社で集客を行うためには、SEO対策や広告費用、SNS運用などの労力がかかり、簡単に結果に繋がることはありません。
一般的な自社ECと比較すると集客はしやすい
前述した通りShopifyは、自社ECサイトであるため、モール型のECサイトと比較すると集客力は強くありませんが、BASEやカラーミーショップなど他のカートシステムで作る自社ECと比較すると、集客はしやすいと言えます。
Shopifyが集客に強いと言える主な理由は、以下の通りです。
- 基本的なSEO対策の機能が備わっている
- EC運営に必要な機能がアプリで簡単に導入できるため、集客に時間をかけることができる
- 各広告媒体(Google、Meta、TikTokなど)とのデータ連携が容易で、精度の高い広告配信が行える
そのため、集客を見据えて自社ECサイトを構築したい場合、Shopifyでの構築をおすすめします。
Shopify(ネットショップ)で集客を成功させる秘訣は、広告と資産型集客の併用
Shopifyでの集客方法の分類として「広告による集客」と「資産型の集客(SEO・SNS)」に大別することができます。
Shopifyで集客を成功させるためには、相性の良い広告を利用して、短期的な売上を立てながら、資産型の集客チャネルを成長させ、安定的な集客が行えるようにしていくことが重要です。
それぞれの手法の詳細とメリット・デメリットを解説します。
広告による集客のメリット・デメリット
広告には、チラシや看板などのオフライン広告とSNSのバナー広告などのWeb広告があります。ECサイトの集客は基本的にWeb広告を利用します。
Web広告の特徴は、ターゲティングの精度が高いことや少額からスタートできることです。
例えば、リスティング広告と言われる広告では、キーワードを指定し、そのキーワードで調べたユーザーにピンポイントで広告を出すことができます。最低出稿金額がないため、極論月1,000円分のみ広告を出すことも可能です。
※月1,000円の広告配信でも問題はないですが、小規模事業者でも月5万円程度から配信するケースが多いです。
▼特定のキーワードに反応してリスティング広告が表示される。
Web広告のメリット
- 費用を払えば広告が表示されるため、即効性が高い
- データの活用やAIの進化により、ターゲティングの精度が高い
- 少額からスタートできるため、リスクを抑えることができる
Web広告のデメリット
- 専門的な知識がないと、無駄な広告配信になってしまうことがある
- 広告を止めると集客も止まるため、集客するには費用をかけ続ける必要がある
Web広告には、様々な媒体(GoogleやMeta、TikTokなど)やメニュー(リスティング広告やバナー広告、動画広告など)があります。
自社の商品と相性の良い方法を見つけ出し、テキストやバナーのクリエイティブを工夫し続けることが、集客を成功させる秘訣です。
資産型集客(SEO・SNS)のメリット・デメリット
資産型の集客とは、SEOやSNSのように自社でコンテンツを発信し続けて、持続的に集客ができる仕組みを作る集客方法のことです。
例えば、SEO対策では、商品に関連した記事(ブログ)をWebサイトで発信し続けることで、Googleなどで検索された際に、自社の記事(ブログ)が表示されるようになります。
また、SNSを活用する場合は、InstagramやTwitterなどで、商品に関連した情報を発信し続けることで、フォロワーを獲得し、継続的な集客を行うことができます。
SEOやSNSといった資産型の集客方法の特徴は、はじめはブログやSNSが誰にも認知されていないため、労力に見合った集客が行えませんが、発信を続けることでコンテンツが少しずつ溜まってくると、かけた労力以上に集客力を持つことができる点です。
蓄積されたブログ記事やSNSのフォロワーが、資産となるため「資産型の集客」と呼ばれることがあります。
また、ブログ記事やSNSの発信を自社で行えば、費用をかけずに集客を行うことが可能です。
※SEOやSNSはノウハウが必要なため、実際には支援会社に協力してもらうケースがほとんどです。
資産型集客のメリット
- コンテンツやフォロワーが資産となり、少しずつ費用対効果が良くなっていく
- お金をかけずに行うこともできる
資産型集客のデメリット
- 集客ができるようになるまでに、半年以上の時間がかかる
【厳選】Shopifyの集客方法7選
Shopifyの集客方法は数多くありますが、そのすべてを行うことは、費用的にも人的リソース的にも現実的ではありません。
そこで、本記事ではShopifyの集客におすすめの手法のみに絞ってご紹介します。ECサイトを構築したばかりの方は、この記事を参考に集客に挑戦してみてください。
結論、小規模事業者はGoogle、Meta広告の一部メニューのみでOK
これから、Shopifyの集客におすすめの手法を7つご紹介しますが、立上げ期のECサイト(月間広告費用100万円以下)は、Google広告とMeta広告(旧Facebook広告)の一部のメニューのみを活用すればOKです。
具体的に、活用すべき広告は以下の4つがおすすめです。
- Googleのショッピング広告
- Googleのリスティング広告
- Googleのリマーケティング広告(ディスプレイ広告)
- Meta(旧Facebook)のリマーケティング広告(ディスプレイ広告)
GoogleとMetaは広告のAI(機械学習)のレベルが高く、購買に繋がりやすいユーザーを自動的にターゲティングして広告を配信してくれる特徴があります。
※自動とはいえ、ある程度の専門知識は必要です。
そのため、Yahoo!やTikToK、X(旧Twitter)などの他の媒体より、優先的に広告の配信を行うべき媒体が、GoogleとMetaの広告なのです。
また、その中でもGoogleは「ショッピング広告」と「リスティング広告」と「リマーケティング広告」、Metaは「リマーケティング広告」という手法を活用すると、効果が出やすい傾向にあります。
ECサイトの立上げ期は、まずは上記の方法で目の前の売上を立てつつ、余裕のある範囲で他の広告媒体を試したり、SEOやSNSの資産型集客に時間をかけて、将来的に広告に頼らない集客を目指すのが成功パターンです。
それぞれの手法の詳細については、この後解説します。
広告を利用した集客
次に、Shopifyで構築したECサイトの集客に活用できる各広告手法を紹介します。
ショッピング広告
ショッピング広告は、Googleが提供している広告メニューです。Googleで商品名やブランド名、ジャンル名などを検索すると、検索結果の上部に「画像+商品情報」がセットで表示される広告です。
ユーザーが検索したタイミング(=「買いたい」と思ったタイミング)に広告が表示されるため、クリック率と購入率ともに高く、成果の出やすい広告になります。
ショッピング広告は、前述した通り、立ち上げ期のECサイトがまず行うべき広告です。
リスティング広告
リスティング広告は、検索連動型広告とも呼ばれ、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで提供される広告のメニューです。
ショッピング広告と同様、ユーザーが検索したタイミングで表示される広告のため、購入率が高く成果の見込める広告となります。
こちらも、ショッピング広告と同様、立ち上げ期のECサイトがまず行うべき広告です。
一度に多くの媒体のリスティング広告を配信すると管理に手間がかかるため、まずはGoogleのリスティング広告から試すと良いでしょう。
ディスプレイ広告(バナー・動画)
ディスプレイ広告とは、WebサイトやSNS上に表示される画像バナーや動画型の広告のことです。
Webサイト上に配信される場合は、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンが提携している「広告枠」に配信されます。広告枠は、例えば、ニュースサイトやブログなどに存在しており、それらのWebサイトを閲覧しているユーザーに表示されます。
SNS上に表示されるディスプレイ広告は、各SNS上にそれぞれの特徴を生かした広告を配信できます。例えば、Instagaramであれば、フィードや、ストーリー上に一般の投稿のような見た目の広告を配信できます。
ディスプレイ広告は、各媒体が持っているユーザーデータを元に、性別や興味関心などをターゲティングして配信することが可能です。
例えば、若者をターゲットにした健康食品を販売したい場合は、「20代」「健康や運動に興味がある」というような特徴を指定することで、該当するユーザーに広告を配信するイメージです。
また、「リマーケティング広告」といって、自社のサイトにアクセスしたユーザーのみに絞って広告を配信することも可能です。
一度サイトに訪れたユーザーのため、購入する意欲が高く、通常のターゲティングに比べて購入率が高まります。
リマーケティングではないディスプレイ広告は、購入を促す目的よりも「認知の拡大」目的という側面が大きく、短期的には費用対効果が合わないケースが多いです。
そのため、目下の売上が重要な立ち上げ当初のECサイトは「リマーケティング広告」に絞って配信すると良いでしょう。また、利用する媒体は、ユーザー数が多くAI(機械学習)の精度が高い「Google」「Meta(旧Facebook)」がおすすめです。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告です。WebサイトやSNSで第三者(アフィリエイター)に商品の紹介をしてもらい、商品が売れた場合のみ費用が発生する広告です。
まず、EC事業主が、ASPというアフィリエイト用のプラットフォームに商品の登録をします。そして、それを見た第三者(アフィリエイター)が、WebサイトやSNSで商品を紹介してくれる仕組みです。
他のWeb広告とは異なり、売れた時に費用が発生するため、リスクを抑えて広告を掲載できます。
しかし、以下の理由から立ち上げ期のECサイトでは、アフィリエイト広告はおすすめできません。
- ブランド力のない商品を紹介したいというユーザーが少なく、せっかくASPに登録しても紹介してもらえないケースが多い
- ASPに商品の登録する際に初期費用がかかるが、アフィリエイト経由で商品が売れず、赤字になるケースも多い
メルマガ広告
メルマガ広告とは、他のWebメディアが持つメルマガ会員に対して、商品紹介のメールを送ってもらう広告の手法です。
例えば、健康食品を販売したい場合、下記の「あすけん」ような食事管理アプリのユーザーに対してメルマガを配信することで、「普段から健康を意識しているユーザー」に対してピンポイントにアプローチすることができます。
(参考:あすけん「広告掲載について」)
メルマガの配信を行っているかどうかは、メディアによって異なります。自社の商品に相性の良さそうなメディアを探して、メルマガの広告を行っているか調べてみましょう。
SEOやSNSを活用した資産型の集客方法
先述した通り、ShopifyのECサイトで集客を成功させるためには、広告で短期的な売上を立てつつ、少しづつ資産型の集客経路を育てていくことが重要です。
SEO(ブログ・オウンドメディア)
SEOは、Search Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳します。
広告の力を借りずに、GoogleやYahoo!の検索エンジンの検索結果で、Webページを上位に表示させることを目指します。
例えば、青汁を販売するECサイトの場合、「青汁 レシピ」「青汁 どんな味」など青汁に興味持つユーザーが検索しそうなキーワードに関する記事(ブログ)を書き、上位表示させることで、売上に繋げることができます。
このように、記事をコツコツと発信していくことで、SEOを強化していくことを「コンテンツSEO」と言います。コンテンツSEOは成果が出るのに時間がかかり、2〜3記事を書いただけで結果に繋がるものではありません。
Googleなどの検索エンジンはサイト全体の「専門性」や「信頼性」を評価しており、同じテーマの記事をいくつも発信することで、ようやく成果に繋がっていきます。
上位表示させるのにどれくらいの記事数や時間がかかるかは、テーマによって変わりますが、目安としては質が伴った記事を50-100記事程度発信していくと成果に現れてきます。
このように、SEOで成果を出すためには非常に時間がかかりますが、一度作成した記事はサイトの資産となり、継続的に集客を担ってくれます。
また、SEOには、今回紹介した「コンテンツSEO」以外にも、「内部SEO」「外部SEO」という手法もございます。
また、SEOは無料で行える施策とよく言われますが、本格的に行う場合は専門的な知識が必要となり、専門の支援会社への依頼が必要となるケースが多いです。
SNS(Instagram・X)
InstagramやX(旧Twitter)などのSNSでの集客もECサイトと非常に相性が良いです。
特に20代の若い世代は、SNSをきっかけに商品を購入するユーザーが多く、株式会社Macbee Planetが2023年に18歳から26歳を対象に行ったアンケートでは、「SNSのコンテンツ(Instagram、TikTok、YouTube、Twitterなど)を閲覧後に商品やサービスの購入に至った経験はありますか」という問いに対して71.1%が「はい」と答えています。
参考:【Z世代の買い物はSNSが主流に】Z世代の約7割は「SNSコンテンツ閲覧後の商品購入経験あり」それぞれのメディアで購入に至ったコンテンツの違いとは?
〜独自のECサイトを閲覧するZ世代のメディア態度も明らかに〜
SNSもSEOと同様に、成果が現れるのに時間がかかる施策ですが、日々の発信に共感してくれたユーザーがフォロワーという形で資産になります。
SNSはSEOと比較すると、専門的な知識は必要としないため、自社で運用できるケースも多いです。
そのため、資産型の集客で、SEOかSNSのどちらかを選ぶのであれば、まずはSNSを活用することをおすすめします。
ECサイトの安定的な運営には、集客だけでなく「リピート」も重要
ここまで、新規の集客について解説していきましたが、ECサイトの安定的な運営には、「リピート」の獲得も重要です。
マーケティングの用語で「1:5の法則」というものがあります。これは、「既存顧客のリピートに必要なコストは、新規顧客の獲得の1/5で済む」ということを意味する法則です。
逆にいうと、新規顧客ばかりを追っていると、リピート顧客で売上を立てている場合に比べ、5倍ものコストがかかってしまうということです。
集客にコストをかけてしまっていると、本来行うべき商品のブラッシュアップや顧客満足度の向上にコストをかけることができません。
そのため、ECサイトでは「リピート」の獲得が非常に重要になってきます。主なECサイトのリピート率向上のための施策は、以下のようなものがあります。
- LINEの活用
- サブスク(定期購買)の活用
- 顧客満足度の向上
特に、LINEの活用は、今後ECサイトの運営を行っていく上で必須の施策です。
LINEをリピート率の向上に生かすためには、まず、ECサイト上にLINEへの誘導ボタンを配置し、友だち登録を促すことが必要です。
その後、購入者の顧客IDとLINEのお友だちの情報を紐付けることで、顧客の購入情報をもとにしたメッセージの配信が行えるようになります。
Shopifyの集客に役立つおすすめアプリ3選
最後に、これまで紹介したShopifyの集客の手間を省くことのできるアプリをご紹介します。
Googleチャネル
Googleチャネルは、Googleのショッピング広告を出すために必要な「Shopifyの商品とGoogleマーチャントセンターとの連携」を行うことができるアプリです。
そのため、Googleのショッピング広告を利用して集客を行いたい方は、導入必須のアプリです。
Yotpo:UGCマーケティング
Yotopoは、UGC(=ユーザーの口コミ)の収集を手助けするためのアプリです。
Yotopoを利用することで、レビューをユーザーにリクエストするメールを簡単に作成したり、商品のページにユーザー同士で質問の回答ができる機能を実装したりすることができます。
ユーザーのレビューや口コミは、商品の購入率やリピート率に大きく関わってくるため、口コミを利用した集客を行いたい方にはおすすめのアプリです。
RuffRuff 目次作成
RuffRuff 目次作成は、ブログ記事に目次を挿入することができるアプリです。ブログに目次を挿入することで、記事の読みやすさが改善され、結果としてSEOに有利に働きます。
シンプルな機能ですが、ブログ記事によるコンテンツSEOを行う場合は、ユーザーにとって読みやすい記事を作成するためにも「RuffRuff 目次作成」は必須のアプリです。
総括|Shopifyの集客には、GoogleとMetaの広告がおすすめ!
Shopifyで構築したECサイトは、モールECとは異なり、独自で集客を行う必要があります。
集客方法は大きく、Web広告と資産型(SEO・SNS)の集客に分けることができます。即効性が高いというメリットのあるWeb広告を利用しつつ、並行して中長期的にSEOやSNSを行うことで、費用対効果の高い集客が行えるECサイトを目指しましょう。
Web広告の種類も非常に多くありますが、立ち上げ時はGoogleとMeta(旧Facebook)の広告の利用がおすすめです。
また、新規の集客にはコストがかかるため、LINEなどを活用したリピート率の向上も必須です。
弊社アユース株式会社では、集客および売上拡大も含めたShopify構築支援を行っております。Shopifyに関して構築や運用に関して気になることがある方はぜひ、弊社にお気軽にご相談ください。