楽天で売れる商品ページのデザインを作成する6つのステップと構成要素を解説!
2024.07.01
想定読了時間 5 分楽天で売れるページを作るにはどうしたら良いのでしょうか?
- きれいな写真やシズル感のある写真
- スキルが高いデザイナー
- 魅力的なキャッチコピー
どれも重要だと理解できても、なかなか準備するのは難しいのが実情ですよね。
そこで本記事では、楽天で売れるページをどのように作れば良いかを解説します。ステップやチェックポイントを踏まえてページ作成をしていけば、楽天で売れるページが仕上がるでしょう。
- ページのラフを作るのに時間がかかっている
- 今のページを見直したい
- 新商品を出すので、新しくページを作りたい
このように考えている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい記事です。
楽天ショップを含むネットショップの店長を10年務め、楽天でショップ・オブ・ザ・イヤーやショップ・オブ・ジ・エリアの受賞経験がある現役の店長である筆者が書いておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
また弊社ではECのプロによる楽天運営サポートや楽天広告運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、是非一度お気軽にご相談ください。
目次
楽天で売れる商品ページ・デザインの作り方(6つのステップ)
特に経験の浅い段階では、なかか自身で良い構成やデザインを考えることは難しいでしょう。そのため、まずは売れている店舗の徹底模倣ということで、売れてる店舗を複数、いくつかページを見てみることをおすすめします。
その上で、本記事では具体的なページ作成の前段階の部分からお伝えします。まず楽天で売れる商品ページを作るステップは6つあります。
- お客様を理解する
- お客様にとってのベネフィットを提示する
- 商品の強みを整理する
- ラフを作成する
- 商品画像を撮影する
- ページを制作する
それぞれ順番にみていきましょう。
ステップ1. お客様を理解する
楽天の商品ページを訪れるお客様は、どのようなお客様かを理解しましょう。理由はお客様のニーズに合わせたページを作るためです。
まずお客様のニーズを知るためには、楽天の管理画面であるRMSを使って下記を把握しましょう。
- お客様の男女比
- 年齢層
- 居住地域
- 楽天会員ランク
- 新規とリピート比率
- どのような検索キーワードで来店されたか
- どこのページから来店したか
たとえば、楽天市場のトップページから「誕生日」と検索して来店しているお客様が多いことを把握します。
その結果を受けて、自社の商品が誕生日プレゼントにふさわしいことを訴求するのが効果的と理解できるでしょう。
様々な情報から自社を訪れるお客様ニーズを把握しましょう。
ステップ2. お客様にとってのベネフィットを提示する
楽天で売れるページを作るためには、ベネフィットの提示が欠かせません。ベネフィットがページに掲載されていなければ、お客様が商品を買おうと心が動かないからです。
ベネフィットとは、お客様が商品を購入することで将来的に得られる恩恵を意味します。
たとえば、誕生日プレゼントを探しているお客様のベネフィットは、プレゼントを贈った相手の笑顔や感謝の気持ちを感じられること。
そのため、ページ内にプレゼントを渡して喜んでもらっている写真を追加し、ベネフィットを訴求しましょう。
ページをみたお客様が、商品を買った後にどのような未来が訪れるのかをイメージできると効果的です。参考ページを以下URLにて記載しておきます。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/anne/img/fk-0010/cake_12.jpg
もちろん、単純にお客様が求めている結果だけを伝える画像だけを用意しても訴求力にかけますので、それを自社がなぜ提供できるのかという点を伝える必要があります。
例えばこれまでの実績やレビューでそれを証明することもできますし、権威のある方が認めている事実や機能の認証などを持って結果の実現を訴求することもできるでしょう。
ステップ3. 商品の強みを整理する
商品の強みを整理し箇条書きにしてみましょう。強みとは、競合商品にないセールスポイントを示します。
強みの具体例として、下記のような項目が考えられます。
- 数量や販売期間が限定である
- 通常販売している商品とは品質が違う
- 既存品とは製造方法が進化した
- 競合店の商品より品質が高い
商品がどのように他社製品よりも優れているのかを捉え、お客様にPRしていきます。なお、ここで重要なのが、先ほどのベネフィットと強みを合致させる点です。
商品のスペックが高いのは必要条件ですが、お客様は購入を決めるまでには至りません。なぜならば、同じような機能を持った商品がたくさんあり、機能性の優劣だけでは判断できないからです。
そのため、購入後のベネフィットをイメージさせながら商品の特徴をPRしていくと良いでしょう。
ステップ4. ラフを作成する
ページの大まかなラフを考えましょう。次のステップである撮影に向けて、どのような画像が必要なのかを洗い出すためにも実施します。
「絵が得意ではないから、ラフなんてできないよ…」
そう感じる人がいるかもしれません。
しかし、ラフは絵の上手い下手ではなく、お客様の知りたい情報を、知りたい順番に構成するために作る設計図と捉えましょう。そのため絵ではなく、テキストでも問題ありません。
では、お客様が知りたい情報とはなんでしょうか?それが最初に考えたベネフィットです。
あなたの商品を指名買いするお客様以外は、基本的に他社の商品と比較しながら購入を検討しています。つまり、購入するかどうかが決まっていない状況です。
そのような状況にもかかわらず、
- こんなにスペックが高い
- 他社よりもここが優れている
- 今ならこれだけお買い得です
このように接客されたらどうでしょうか?思わず「まだ決めていませんよ」と言ってしまいますよね。
だからこそ、お客様が知りたい情報を、知りたい順番で伝えましょう。ラフの作成はテキストの箇条書きでも構いません。
四角い枠をいくつも作り、その中に以下の2つの項目を書くと良いでしょう。
- 伝えたいこと
- 伝えるための表現方法
四角い枠はコンテンツごとの区切りを示します。それぞれの枠ごとに、何をどう伝えるかを記載していくのです。
たとえば、誕生日むけの冷凍のケーキを販売しているお店があったとします。最初の画像(ファーストビュー)のラフをテキストで考えてみると、以下のようになるでしょう。
- 伝えたいこと:もらったら嬉しいだろうなぁ。と思ってもらう
- 伝えるための表現方法:ケーキの蓋を開けた時の驚いている子供の笑顔
このようにテキストでラフを書いても問題ありません。ラフをどのように表現するかは、デザイナーさんと相談しながら進めても良いでしょう。
ステップ5. 商品画像を撮影する
ページに掲載する商品画像を撮影しましょう。撮影時に必要になるのが先ほど考えたラフです。ベネフィットと商品の強みを踏まえ、お客様に伝えたい点を表現するために撮影をするイメージです。
たとえば、以下の商品情報があれば、どのような撮影をすれば良いのかイメージがしやすいのではないでしょうか?
- 販売している商品:冷凍のケーキ
- ベネフィット:誕生日プレゼントとして喜んでもらえる。感謝の気持ちを言ってもらえる
- 強み:他社に比べて貴重な原料を使っていて有名シェフが監修
もしこれが商品の強みだけであれば、ケーキの特徴や他社との違いが伝わる撮影になるでしょう。しかし、それだけではお客様の心は動きません。
購入を決断するにはベネフィットの提示が必要です。そのため、この商品を購入すれば、どのような未来が待っているのかをイメージさせる撮影をしましょう。
とはいえ、写真だけで表現をするのが難しい場合はキャッチコピーをつけて対応すると良いでしょう。キャッチコピーがあれば、写真だけでは伝わりにくい部分を補いつつ、的確にベネフィットを表現できます。
ステップ6. ページを制作する
撮影した画像を使いながらページを作成しましょう。デザイナーやコーダーと協力しながらラフを具現化させる作業です。
なお、完成したページはその都度改修を繰り返し、ブッシュアップしていきましょう。
楽天で売れる商品ページ・デザインの作り方(6つの構成要素)
ここからは、楽天で売れるページを作るための構成要素を解説します。
全体の構成を理解しておけば、各要素にコンテンツを当てはめていく形となり、ラフ作成が進みやすくなります。ページを作る際のテンプレートとして覚えておくと良いでしょう。
また、実際に上位にランキングされているショップのページや成功事例などで取り上げられているショップのページを参考にすることは非常に有効な手法です。
楽天市場での成功事例をまとめた資料を楽天が無料で公開していますので、一度成功事例企業を把握する目的や、以下のページ構成と照らし合わせる意味でもご確認いただくと良いでしょう。
ページの構成要素は6つあります。
- 困りごとの明示
- 解決策の提示
- ベネフィットの提示
- 緊急性や限定感の訴求
- 不安払拭の提示
- 行動の促進
順番に解説していきます。
1. 困りごとの明示
ページの最初にお客様が困っていそうなことを明示しましょう。問題点を炙り出すことで、ページを読み進めてもらうためです。
たとえば、楽天市場でクッキーを売るならば、
「毎日のおやつは安心したものを子供に食べさせたいですよね?」
「物価高の今、手頃な値段でおやつを用意したくありませんか?」
スマホケースを売るならば、
「毎日使うスマホだからこそ、自分らしいスマホケースにしませんか?」
「スマホを落としてしまい、液晶画面が割れた経験はありませんか?」
このようにお客様が抱える問題点を可視化し、共感を得られるような投げかけをするのがポイントです。
お客様はまだあなたの商品を理解しておらず、買う意思もありません。少しだけ興味を持って見に来た状態です。
だからこそ、関心を持ってもらいページを読み進めてもらうために、ページの冒頭で困りごとを明示し、自分に当てはまっていると捉えてもらうことがポイントです。
2. 解決策の提示
困りごとを明示した後に解決策を提示しましょう。冒頭の投げかけに共感できたお客様が求めているのが解決策です。先ほどの具体例の続きで解決策を提示する場合は下記のようになるでしょう。
クッキーの場合
- 困りごと:毎日のおやつは安心したものを子供に食べさせたいですよね?
- 解決策:手作りで作った無添加、無着色。しかも低カロリーのクッキーです。
- 困りごと:物価高の今、手頃な値段でおやつを用意したくありませんか?
- 解決策:1食あたりわずか22円。これなら気にせず与えられます。
スマホケースの場合
- 困りごと:毎日使うスマホだからこそ、自分らしいスマホケースにしませんか?
- 解決策:組み合わせは68種類の中から自分だけのオリジナルを作れます。
- 困りごと:スマホを落としてしまい、液晶画面が割れた経験はありませんか?
- 解決策:1mの高さから1万回落としても割れないスマホケースです。
このように、困りごとに対する解決策を示すコンテンツを作ると良いでしょう。
3. ベネフィットの提示
お客様が商品の購入により将来的に得られる恩恵(ベネフィット)を提示しましょう。
クッキーの場合
- 子供がクッキーを美味しそうに食べている写真
- 一般的に販売しているクッキーを買った場合との年間金額比較のグラフ
スマホケースの場合
- オリジナルのスマホケースを手に持った写真
- スマホ液晶画面の修理費用の明示
ベネフィットは写真やテキストで直感的にイメージさせるようにページを作ると良いでしょう。
4. 緊急性や限定感の訴求
今買ってもらうために、緊急性や限定感を訴求しましょう。
クッキーの場合
- 期間限定で増量中
- 限定フレーバーのクッキーがおまけでつく
スマホケースの場合
- スマホリングをお得に買えるクーポン券つき
- 今だけポイントが10倍
お客様に今買った方がお得だなと思っていただけるコンテンツを入れるのが重要です。お客様の心理状況が「買うか買わないか」から「今買うか、後で買うか」に変化させるように促していきましょう。
5. 不安払拭の提示
お客様は本当に今買っていいのか迷っている状況なので、安心して購入していただける不安払拭のコンテンツを入れましょう。
クッキーの場合
- レビューから子供やお母さんの声を抜粋して掲示
- 菓子製造業の免許や創業20年などの実績を提示
スマホケースの場合
- レビュー件数1500件などの実績
- 1ヶ月以内の返品可能
ポイントはお客様が少しでも不安に思うことを先回りして提示することです。
6. 行動の促進
お客様に購入してもらうための最後の一押しをしましょう。
クッキーの場合
- 個包装なので長期保存が可能。余って捨てることが防げます
- 増量キャンペーンはあと3日で終了です
スマホケースの場合
- もう液晶画面が割れてがっかりすることをなくしませんか?
- スマホの修理に3〜5日かかります。その間スマホがない生活ができますか?
このように、ページの冒頭で示した困りごとを再度炙り出し、商品の購入によりベネフィットの享受や損失回避ができる点を訴求すると良いでしょう。
楽天で売れる商品ページ・デザインの作り方(3つのチェック項目)
ページを作成後にチェックすべき3つの項目を解説します。
- スマホで読みやすいか
- ファーストビューと商品画像の統一感があるか
- お客様が求めている情報が入っているか
順番に見ていきましょう。
1. スマホで読みやすいか
作成したページをスマホでチェックをしましょう。お客様はスマホを使って買い物をする場合が多いため、お客様の視点でページを見る必要があるからです。
スマホでテキストが読みづらい箇所がないかを確認していきます。特に、画像に入れているテキストは縮小されてしまい、見えにくくなりがちです。
パソコンから見ればわかるけれども、スマホの場合は拡大しないと見えにくいテキストがないかをチェックしましょう。
2. ファーストビューと商品画像の統一感があるか
ページのファーストビューと商品画像が統一されているかをチェックしましょう。もしファーストビューと商品画像が大きく異なる場合、お客様が不安に思い離脱してしまうからです。
お客様が楽天市場のトップページから、検索して商品を探す場合をイメージするとわかりやすいでしょう。検索結果に現れるのは1枚目の商品画像です。
商品画像をお客様がタップすると、最初に見えるのがファーストビューです。もしファーストビューが検索結果とまるで違う商品が出てきたら、間違ってタップしたのではと疑問を覚え、検索結果の画面に戻ってしまう可能性があります。
だからこそページのファーストビューと商品画像を統一し、安心して読み進めてもらうようにしましょう。
3. お客様が求めている情報が入っているか
ページにお客様が求めている情報が入っているかを確認しましょう。お店側が伝えたい要素だけではなく、お客様が知りたい情報が網羅されていないと、売れるページにならないからです。
そのために、ページをお客様の視点でチェックしていきましょう。お客様の視点を理解するには、RMSにてお客様が来店時に入力している検索キーワードを確認します。
ページ作成時の7つのステップにある、「1. ステップお客様を理解する」で解説しましたが、検索キーワードはお客様のニーズを探るのに役立つ情報です。知りたい情報が入っているかを確認しましょう。
総括|楽天で売れる商品ページのデザインの作り方について
本記事では、楽天で売れるページを作るために必要な6つのステップに加え、ページの構成要素やチェックポイントも解説しました。
楽天で売れるページを作るには、お客様の知りたい情報を、適切な順番で明示する必要があります。今回解説したポイントを踏まえ、まずはお客様を理解することから始めてみましょう。
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