Amazon vine 先取りプログラムとは?費用や利用条件、登録方法を徹底解説!
2024.07.01
想定読了時間 5 分Amazon Vine先取りプログラムは、Amazonが選定した良質なレビュアーからレビューを貰うことができるサービスです。
本記事では、Amazon Vine先取りプログラムの概要から、費用・利用条件・登録方法など詳しく解説していきます。
Amazon Vineに興味はあるけど、具体的にどのような内容なのか、またどのように手続きを進めればよいか分からないといった方は、本記事の内容を参考になさってください。
また弊社ではECのプロによるAmazon運営サポートやAmazon広告運用代行・運営代行サービスも行っております.
Amazon運営に関するお困りごとがある方は是非一度お気軽にご相談ください。
目次
Amazon Vine 先取りプログラムとは?
Amazon Vine 先取りプログラムとはどのようなプログラムなのでしょうか?
ここでは、以下の項目に沿って解説します。
- プログラムの概要と目的
- Vineメンバーになるには?
プログラムの概要と目的
Amazon Vine 先取りプログラムはAmazonが選んだ信頼性の高いレビュアーに商品をサンプルとして無償提供し、商品に関するレビューを投稿してもらうというものです。
Amazonのユーザーは商品を購入する際、販売セラーの評価数を確認することが多いです。評価数が少ない業者であることを理由に、購入に至らないケースも十分に考えられます。
特にレビューが0か1かでもCVRは大きく変わりますし、10、30、100という数値によってもCVRが変化するというデータもあります。
そのためAmazon Vine 先取りプログラムを利用することで、効果的にレビューを獲得していくことを期待でき、販売促進にも非常に効果があります。
Vineメンバーになるには?
ちなみにVineメンバーとは、Amazonから選別された、質の高いレビューを投稿するレビュアーのことです。
Vineメンバーになることで、レビューの投稿のために無償で商品を受け取ることが可能になります。
Vineメンバーになる詳細な条件は公開されていませんが、「他の購入者の役に立つレビューを投稿しているレビュアーから選定されている」ことは公開されています。
このことから、他の購入者からの評価が高い、質の高いレビューを定期的に投稿していることが条件となっていると考えられるでしょう。
Amazon Vineの参加条件と登録方法
ここでは、Amazon Vineの参加条件と登録方法について解説します。
Amazon Vineの必要な条件と基準
セラーがAmazon Vine先取りプログラムを実施するには以下のような条件を満たす必要があります。
- Amazon Brand Registryに登録し承認された代表者である
- 大口出品を選択している
- Amazon Vineで提供したい商品をFBA出品している
上記のうち、特に重要なのがAmazon Brand Registryへの登録です。
Amazon Brand Registryに登録するには特許庁の商標登録が完了しているか、もしくは申請中である必要があります。
このため、Amazon vineの利用を考えており、ブランド登録がまだ済んでいない方はまずはブランド登録から進めるようにしましょう。
Amazon Vineの登録方法
それでは実際にAmazon Vineに登録する流れをご説明します。
- Amazonセラーセントラルのメニューから「広告」→「Amazon vine」を選択する
- 登録したい商品のASINを入力して「登録を開始」をクリックする
- 商品数(1点から最大30点)を入力して「登録」をクリックする
Amazon Vine先取りプログラムの費用と手数料
ここでは、Amazon Vine先取りプログラムを利用するのに必要な費用と手数料を見ていきましょう。
登録費用とその他の手数料
2023年10月19日以降に登録した商品の登録費用は以下のようになっています。
登録済みの商品数 | Amazon Vine登録手数料 |
---|---|
1〜2点 | 0円 |
3〜10点 | 10,000円 |
11~30点 | 22,000円 |
手数料は最初のレビューが投降されてから7日後に請求されます。
つまり、商品を提供したものの、レビューが投降されなかった場合には手数料は発生しません。
無料で利用するための条件
Amazon Vineの登録手数料の表を見ても分かる通り、登録済の商品数が1~2点の場合は、無料でレビューを獲得することが可能です。
また、登録後90日間レビューが投降されなかった場合も、支払いは不要です。
発生する可能性のある追加費用
Amazon Vineの手数料は、冒頭でご紹介した登録手数料とは別に、FBA手数料と販売手数料が課されます。
また、複数の国のAmazonストアでAmazon Vineを利用する場合は、国ごとに手数料がかかる点に注意が必要です。
また商品を無料で提供する必要があるという観点から、商品原価もAmazon Vineを利用する際の費用として考えておく必要があるでしょう。
Amazon Vine先取りプログラムのメリット
Amazon Vine先取りプログラムの利用には以下のようなメリットがあります。
- 短期間(販売開始前)にレビュー獲得
- 内容の濃いレビューが集まる
- 上記メリットによるCTR・CVRの向上
それぞれ見ていきましょう。
短期間(販売開始前)にレビュー獲得
冒頭もお伝えしました通りAmazonのユーザーは、商品を購入する際に、その商品のレビューなどを参考にします。
しかし、新しく登録した商品にはレビューがないため、販売につながりにくくなってしまいます。そこでAmazon Vineを利用することで、販売開始前から短期間でレビューを獲得することが可能です。
そのレビュー獲得をもって、その後の販売数を加速度的に増やしていくことができ、AmazonのSEOアルゴリズム上も優位に働き、売れる好循環が回り始める流れです。
内容の濃いレビューが集まる
Amazon VineのメンバーはAmazonが選定した質の高いレビュアーです。そのため、通常の購入者と比べて内容の濃いレビューを集めやすくなります。
ただし、レビューは必ずしも肯定的なものだけでなく、否定的なレビューが投降される可能性がある点には注意が必要です。
ただ基本的には商品に余程の欠点などがなければ、おそらく星4〜5のレビューは獲得できるのではないかと考えています。
そのため、否定的なレビューを恐れてそもそもAmazon Vineプログラムを利用しないという選択肢はぜひ避けていただき、有効に活用いただけると良いかと思います。
上記メリットによるCTR・CVRの向上
新しく登録した商品について、販売前から内容の濃いレビューを集めることができるため、検索表示画面での星掲載によるクリック率(CTR)の向上、また商品ページでの購買率(CVR)を高めることができます。
Amazon Vineの利用には手数料がかかりますが、支払った手数料以上に大きな恩恵を受けられる可能性は高いといえるでしょう。
Amazon Vine先取りプログラムのデメリットと注意点
ここでは、Amazon Vine先取りプログラムの利用時のデメリットについて解説します。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 商品原価・手数料が発生する
- レビューが必ず投稿されるとは限らない(義務がない)
- レビューをいつ獲得できるかわからない(投稿期限がない)
- 一度登録をしたASINは再登録できない(キャンセルも不可)
それぞれ見ていきましょう。
商品原価・手数料が発生する
Amazon Vineでは手数料が発生するのに加え、商品を無償で提供する必要があるため、商品原価も負担しなければなりません。
Amazon Vineでレビューを獲得できたとしても、必ずしも商品の販売につながるわけではないため、費用対効果をよく見極める必要があります。
弊社としての目安としては、商品原価が3〜5千円以下であれば実施しても良いかなと考えています。もちろん、資金力がある場合には1万円程度でも実施しても良いでしょう。
レビューが必ず投稿されるとは限らない(義務がない)
Amazon Vineではレビュアーに投稿の義務はありません。
商品を無償提供し、レビューを依頼したとしても、必ずしもレビューが投降されるわけではない点に注意が必要です。
かなり驚く内容ではあるかと思いますが、一部の方の特例の話ではありますので、基本的には申請した数の9割以上はレビューが付着すると考えて問題ないでしょう。
もちろん先述の通り、商品のレビューが投稿されなければ、手数料を負担する必要はありません。
レビューをいつ獲得できるかわからない(投稿期限がない)
Amazon Vineにはレビューの投稿期限がありません。
このため、レビューを依頼してから数ヶ月後にレビューが届く可能性もあります。
Amazon Vineの利用を考える方は、新しく商品を登録して、短期間で効率的に販売していきたいと考えている人が多いでしょうが、レビューに投稿期限がない点にはよく注意する必要があります。
なお、Amazon Vineに登録してから90日が経過すると、登録手数料を支払う必要がなくなります。
一度登録をしたASINは再登録できない(キャンセルも不可)
一度Amazon Vineで登録したASINは再登録も、キャンセルもできません。
登録済の商品を編集することもできなくなるため、先ほどご紹介した区分の内、それぞれの商品をどの区分で登録するのかはしっかり考えた上で進めることをおすすめします。
Amazon Vine先取りプログラムのよくある質問
ここではAmazon Vineに関する質問について、これまでご紹介した内容とも被る部分もありますが、一問一答形式でご紹介します。
Vineの登録料はAmazonでいくらですか?
前半にご紹介いたしましたが、Vineの登録料は以下の通り直近で3区分に分かれているので、より利用がしやすい仕組みになっているかと思います。
登録済みの商品数 | Amazon Vine登録手数料 |
---|---|
1〜2点 | 0円 |
3〜10点 | 10,000円 |
11~30点 | 22,000円 |
Amazon Vine は何個まで登録できますか?
Amazon Vineは、1親ASINあたり1回のみ登録をすることが可能です。
1商品(1親ASIN)ごとに最大30個までですが、上記通り3つの区分の内ひとつだけしか選択することができませんので、選択する区分によっては最大10個、あるいは2個までしかレビュー依頼をすることができなくなります。
Amazon Vine先取りプログラムを利用するメリットは?
初動から比較的濃厚なレビューがもらえるというのが最大のメリットです。前半でお伝えした通りですが、通常レビューは何も対策をしないと100注文に1件つくかつかないかの付着率のレベルです。
それがこのVineプログラムを利用すると依頼申請をして約90%程度はレビューが付くので、多少手数料が商品原価がかかても中長期的にはプラスになると言えるでしょう。
総括|Amazon Vine 先取りプログラムとは?費用や利用条件、登録方法について
Amazon Vine 先取りプログラムについて、プログラムの概要や登録方法、費用、利用条件などをご紹介しました。
Amazon Vine 先取プログラムを活用することで、特に新商品でレビューがなく、販売につながりにくいといった状況を回避し、スタートダッシュを切りやすくなります。
ただし、プログラムを利用するにはAmazon Brand Registryに登録する必要があるなど、登録まで時間がかかる可能性があるため、利用を考えていて、まだ登録が済んでいないという方は早い段階で準備を進めていくことをおすすめします。