Amazon FBA納品方法を徹底解説!手数料や注意点、便利なサービスもまとめて紹介
2024.07.01
想定読了時間 6 分アマゾンに商品を出品するときに、便利なサービスなのが「FBA(フルフィルメント by Amazon)」。
実際にFBA を利用してみたいけど、FBA納品の方法や手順が分からない。何が必要なのか、注意点も知りたい。こんな悩みはありませんか?
FBA納品は、納品プランの作成や伝票の印刷など手順が多いため、初めてのときは戸惑ってしまい、時間がかかってしまいます。
今回は、アマゾンのFBA納品はもちろん、自己発送での出品も経験があるEC業界経験者の私がFBA納品方法について解説します。
この記事を読めば、FBA納品の流れや必要なものを把握でき、スムーズに納品作業ができます。ぜひ参考にしてください。
また弊社ではECのプロによるAmazon運営サポートやAmazon運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、Amazon運営でお困りの方は是非一度お気軽にご相談ください。
目次
Amazon FBAとは
FBA(フルフィルメント by Amazon)は、出品した商品をアマゾン倉庫に保管し、商品が売れると受注の処理から発送、返品の対応も行ってくれる便利なサービスです。
手数料はかかりますが、たくさんの商品を出品している事業者は運営の効率が良くなり、別の業務の時間を取れるようになります。
また、2022年1月1日以降に日本で最初の購入可能なASINを出品し、特定のアクションを実施した大口出品の新規出品者に限り、様々なプログラム特典を受けることができます。
Amazon FBAサービスの動画紹介
Amazon FBAのメリット・デメリット
アマゾンFBAを利用すると便利なのは分かっていても、手数料がかかるので申し込みをためらっている方も多いのではないでしょうか。
意外とその内容が分かりづらい部分がありますので、ここではFBAのメリットとデメリットを端的にお伝えします。
Amazon FBAのメリット
- 保管や注文処理、出荷、配送、返品まで全て対応してくれる
- 24時間365日稼働してくれる
- Amazon.com発送やprimeマークが表示され、購買率が上がる
- カート獲得率が上がる
- FBAマルチチャネルサービスが利用できる
- FBA小型軽量商品プログラムで送料を抑えられる
- 決済方法の選択肢が増える
- 海外発送が可能になる
Amazon FBAのデメリット
- 手数料がかかる
- 納品時の送料や商品保管料がかかる
- FBAに預けられない商品がある
- 手数料が発生する
- 納品した商品は状態の確認ができない
- Amazonに任せきりになり、スキルや経験が身につかない。
Amazon FBA納品に必要なもの
FBA納品では、納品内容をアマゾンに登録したり、商品に商品番号のシールを貼ったりする作業があります。納品作業を行う前に、必要なものを準備しておきましょう。
- パソコン
- ラベル用紙
- プリンター
- OPP袋(商品梱包用)
- ダンボール箱
- ガムテープやOPPテープ
- 緩衝材
- コピー用紙(配送伝票用)
Amazon FBA納品の方法と手順
アマゾンFBA納品のやり方は、以下の6ステップです。
- 商品登録
- 納品プランの作成
- 商品ラベル印刷と貼付け
- 梱包
- 配送ラベル印刷と貼り付け
- 出荷と追跡番号の入力
以下、上記項目についてそれぞれ解説していきます。
Amazon FBA納品手順① 商品登録
アマゾンの商品登録方法は、「相乗り出品」と「新規出品」の2つがあります。
相乗り出品は、すでにアマゾンに出品されている商品のページに一緒に出品する方法です。商品ページがすでに出来上がっているため、商品画像や商品説明を用意する必要が無りません。
しかし、他のショップが価格を下げると購入されにくくなるため、価格競争が厳しくなる場合もあります。新規出品は、自社製品やアマゾンでは販売していない商品を1から出品する方法です。
他のショップが参入できないように自社ならではのセット販売をしたり、ロゴを付けたりして、価格競争を回避しましょう。
また、自分で商品画像や商品情報、商品説明などを設定するので、手間がかかるうえに、ルールも多いので良く調べながら出品しましょう。
Amazon FBA納品手順② 納品プランの作成
納品プランとは、FBA倉庫にどの商品を何点納品するかの情報をまとめたプランです。以下の手順で作成しましょう。
- セラーセントラルのメニューから「在庫」から「在庫管理(全在庫の管理)」を開く
- 商品一覧ページから納品する商品をチェックする
- 「選択中の〇商品を一括変更」をクリックし、表示されるメニューの中の「在庫商品を納品/補充する」を選択する
- 「選択中の〇商品を一括変更」をクリックし、表示されるメニューの中の「在庫商品を納品/補充する」を選択する
- 商品一覧ページから納品する商品をチェックする
- 「納品手続きに進む」をクリックする
- 危険物情報を入力し「保存して次に進む」をクリックする
- 危険物情報を入力し「保存して次に進む」をクリックする
- 「新規の納品プランを作成」を選択する
- 梱包タイプで納品個数を入力する
Amazon FBA納品手順③ 商品ラベル印刷と貼付け
アマゾンの商品ラベルは、FBA倉庫で商品の管理をする際に必要なラベルです。商品ラベルの貼付けを出品者が行う、もしくはアマゾンに依頼するかを選択します。
アマゾンに依頼する場合は別途料金(小型/標準サイズで1商品あたり20円)がかかります。
ラベルシールの貼り方は、商品に別のバーコードが貼り付けられている場合、そのバーコードの上に貼り付けましょう。
バーコードを読み込むときに商品ラベルとは違うバーコードを誤って読み取らないようにするためです。
Amazon FBA納品手順④ 梱包
次に、商品をダンボール箱に梱包します。輸送中に破損しないように、緩衝材を使って梱包しましょう。
FBA納品のダンボールサイズは、小型、標準、大型、特大に分けられています。3辺の長さや重量を確認して、以下のAmazonが出している表を参考にしてください。
Amazon FBA納品手順⑤ FBA輸送箱ラベルと配送ラベル印刷と貼り付け
梱包が終わったら、FBA輸送箱ラベルと、配送ラベルの印刷と貼付けをします。FBA輸送箱ラベルは輸送箱内の商品を識別するために必要です。
配送ラベルは、選ぶ配送会社によって異なります。アマゾンとパートナーキャリアを結んでいるヤマト運輸と日本郵便は、セラーセントラルの配送手続きの際に、配送ラベルを印刷します。その他の配送会社の場合は、それぞれの会社の配送伝票を使用してください。
FBA輸送箱ラベルと配送ラベルは、ダンボールの側面に貼り、ダンボールを重ねて置いてもラベルが見えるようにします。
Amazon FBA納品手順⑥ 出荷と追跡番号の入力
出荷が完了したら、納品プランの「詳細の入力に進む」をクリックし、「お問い合わせ伝票番号」に荷物の追跡番号を入力しましょう。
「保存」をクリックし、出荷状況を「出荷済み」に変更して、納品作業は完了です。
Amazon FBAの料金・手数料
アマゾンFBAを利用すると以下の手数料がかかります。
- 在庫保管手数料(3.10円~10.087円/1日あたりの平均スペース使用量)
- 配送代行手数料(208円~5,625円/商品1点あたりの配送料)
- 返送/所有権の放棄手数料
- 長期在庫保管手数料
- 納品不備受領作業手数料
- 購入者返品手数料
在庫保管手数料や配送代行手数料は、商品の大きさ、保管する時期によって料金が異なるので、出品する商品に合わせて確認をしましょう。
その他の料金はこの後紹介するFBA料金シミュレーターにて確認可能です。
Amazon FBAで注意が必要な商品
アマゾンFBAでは、出品禁止商品や出品許可が必要な商品など注意が必要なさまざまなルールがあります。出品する商品が該当している場合は、予めどのような対応が必要か確認しておきましょう。
Amazon FBAの出品禁止商品
FBAで出品が禁止されている商品は、以下の商品です。しっかり確認して間違えて取り扱わないようにしましょう。
- 日本の規格および法律を満たしていない商品
- 室温で保管できない商品
- 動植物
- 危険物および化学製品
- 医療機器
- 医薬品
- 金券類
などがあります。その他の商品はアマゾンのヘルプページを参考にしてください。
Amazon FBAで出品許可が必要な商品
出品禁止商品に属していなくても、特定の商品やブランド、カテゴリーなどで出品許可が必要な商品があります。出品許可が下りれば出品は可能です。
以下の商品の取り扱いを検討している方は、しっかりと詳細を確認して出品して下さいね。
- 酒類
- 動物関連商品
- 自動車
- 通貨、硬貨、および現金同等品
- 医薬部外品および化粧品
- 栄養補助食品
その他の商品はアマゾンの公式ヘルプページを参考にしてください。
賞味期限・消費期限がある商品
食料品など、賞味期限や消費期限がある商品(要期限管理商品)を取り扱う場合にも、ルールがあるのでしっかり確認してから出品しましょう。
以下の商品はFBA取扱不可です。
- 常温管理ができない商品
- 賞味期限・消費期限がフルフィルメントセンター納品時に 70 日以内の商品
- 賞味期限・消費期限が記載されていない商品
- アルコール類
- カテゴリーが、「ヘルス&ビューティ」に属するもの
取り扱いが不可でなくても、納品時に消費期限シールを貼り付けるなど、細かくルールが決まっています。実践マニュアルの資料を参考にしましょう。
危険物に指定されている商品
危険物に指定されている商品は、追加情報を入力すれば出品できる商品、販売不可の商品などがあるので、取り扱いに注意しましょう。
販売不可商品の例はこちらです。
- 爆発物
- 火薬類
- 引火性ガス
- 非引火性ガス
- 毒性ガス
- 引火性液体
などがあります。その他の商品は資料を参考にしてください。
Amazon FBAの便利なサービス
FBAには、さまざまなサービスがありますが、その中でも今回は、FBAマルチチャネルサービスとFBA料金シミュレーターについて紹介します。
Amazon FBAマルチチャネルサービス
Amazon FBAマルチチャネルサービスとは、アマゾン以外のECサイト(楽天市場やヤフーショッピングなど)で売れた商品をアマゾンと同じようにFBA倉庫から配送してくれるサービスです。
複数のECサイトを利用している事業者は、コストや時間の削減につながるのがメリットです。また代金引換も利用できて、現金払いを好む層から購入されやすくなります。
しかし、配送業者が選択できず、どの配送業者を利用しているかが分かるのに時間がかかります。メリットデメリットを把握し、利用を検討してみてください。
料金も通常のFBAより高くなってしまいますので、その点も考慮をして活用を検討されると良いでしょう。
Amazon FBA料金シミュレーター
Amazon FBA料金シミュレーターは、商品の概算収益を比較できるプレビューツールです。商品を仕入れる前に利益計算をしたいときに便利なツールなので、利用してみてください。
また、100%正確というわけではないので、目安程度に利用しましょう。
Amazon FBA料金シミュレーターの使い方
商品のASIN名や商品名などのキーワードを検索します。
検索した商品を選択すると、自動的に配送料や在庫保管料が反映され、利益確認ができます。
アマゾンに出品されていない商品の場合は、「商品の定義」タブを開き、詳細を入力しましょう。
また、複数商品を一括でシミュレーションすることも可能なので、ぜひ使用してみてください。詳しくはAmazonの公式ヘルプページをご覧ください。
Amazon FBA料金シミュレーターを使える拡張機能
AmazonFBA料金シミュレーターを使える拡張機能クイックショップは、アマゾンの商品ページを開くと、その商品のFBAを利用したときの利益が自動で計算され、表示します。
表示までに少し時間がかかりますが、仕入れ商品のリサーチのときに手軽に使えるので、おすすめの拡張機能です。
総括|Amazon FBA納品方法について解説!手数料や注意点、便利なサービスについて
アマゾンFBAの納品方法や注意点について紹介しました。アマゾンで出品するなら、必須と言っても過言ではないAmazonFBA。
商品ラベルや輸送箱ラベルの印刷や貼付けなど、楽天市場やヤフーショッピングなどのECサイトと仕組みが全く違うので、最初は戸惑うことがあります。
しかし、アマゾンFBAは、コストや時間の削減につながるため、納品方法に慣れてしまえば、メリットが大きいサービスです。削減できたコストと時間を別の事業に使い、事業拡大を試みてください。