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楽天市場の正確な利益計算とコスト構造を把握する方法を解説!

2024.07.01

想定読了時間 5 分
楽天市場の正確な利益計算とコスト構造を把握する方法を解説!

これから通販事業を始めたいと考えている方で、自社で通販サイトを出すのは集客が難しいため、楽天やAmazonなど集客が見込めるモールを利用したいと考えている人は多いでしょう。

  • 楽天市場で通販を始めたいけど、どのように利益を出すのか知りたい
  • 楽天市場を利用することでどのようなコストが発生するのか知りたい
  • 楽天市場で利益を最大化する方法を知りたい

しかしながら、楽天やAmazonなどのモールは手数料などのコストが発生し、自社で通販サイトを始めるのとは利益構造が変わるため、上記のような悩みや疑問をお持ちの方も多いと思います。

そこで本記事では、楽天市場で利益計算やコスト構造、それを踏まえた上でいかに利益を出せば良いのかついて解説しました。

これから楽天市場で通販事業を始めたいと考えている方は、是非最後までご覧ください。

また弊社ではECのプロによる楽天運営サポート楽天広告運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、楽天運用でお困りの方は是非一度お気軽にご相談ください。

楽天市場で正確な利益計算をするための確認項目

楽天市場で正確な利益計算をするための確認項目

楽天市場で通販事業を開始して正確な利益を計算するためには、当たり前ではありますがまずどのようなコストが発生するのか把握する必要があります。

以下、楽天でかかるコストを順にご紹介します。

出店料

出店料は大きく3つのプランで分かれています。基本的には利益のことを考えた場合には、スタンダードプランがおすすめです。

また販売する商品点数によってもプランを検討することをおすすめします。

がんばれ!プランスタンダードプランメガショッププラン
月額25,000円65,000円130,000円
契約期間1年1年1年
登録可能商品数5,000点20,000点無制限
画像容量500MB5GB無制限
システム利用料モバイル:4.0~7.0パソコン:3.5~6.5モバイル:2.5~4.5パソコン:2.0~4.0モバイル:2.5~4.5パソコン:2.0~4.0

システム利用料

楽天市場のシステム利用料は、「課金対象額×適用料率(プランによって異なる)」で計算できます。

がんばれ!プランの場合

楽天・がんばれ!プランの場合

スタンダードプランの場合

楽天・スタンダードプランの場合

メガショッププランの場合

楽天・メガショッププランの場合

システムサービス利用料

システムサービス利用料は主に以下の3種類あります。

  • 楽天ポイント
  • システム利用料
  • 楽天スーパーアフィリエイト

それぞれ解説します。

楽天ポイント

楽天ポイントとは楽天会員に提供するポイント制度で、楽天市場で商品が購入された際に購買者にポイントが付与される仕組みになっています。

購買者に付与されるポイントは、通常1%で出品者の負担です。楽天ポイントの計算方法は、「購入代金×付与率(通常1%)」になります。

モールにおける安全性・利便性向上のためのシステム利用料

楽天市場の安全性・利便性を上げるために、出品者にはシステム利用料が発生します。

月間売上高の0.1%なのでそこまで大きな出費にはなりませんが、出品者は把握しておく必要があるでしょう。

楽天スーパーアフィリエイト

アフィリエイト経由で商品が購入された場合は、アフィリエイトサイトの運営者に手数料を支払う必要があります。

アフィリエイトの手数料は取り扱い商品によって異なるので、下記の表をご覧ください。

商品ジャンル料率商品ジャンル料率
ジュエリー・アクセサリー4%キッチン用品・食器・調理器具3%
食品4%日用品雑貨・文房具・手芸3%
インナー・下着・ナイトウェア4%本・雑貨・コミック3%
水・ソフトドリンク4%インテリア・寝具・収納3%
日本酒・焼酎4%ホビー3%
4%サービス・リフォーム3%
レディースファッション4%おもちゃ3%
バッグ・小物・ブランド雑貨4%住宅・不動産3%
メンズファッション4%車用品・バイク用品2%
スイーツ・お菓子4%腕時計2%
ビール・洋酒4%TV・オーディオ・カメラ2%
美容・コスメ・香水4%パソコン・周辺機器2%
ペット・ペッドグッズ4%スマートフォン・タブレット2%
医薬品・コンタクト・介護4%家電2%
ダイエット・健康4%CD・DVD2%
スポーツ・アウトドア4%楽器・音響機器2%
花・ガーデン・DIY4%車・バイク2%
キッズ・ベビー・マタニティ4%光回線・モバイル通信2%
カタログギフト・チケット4%テレビゲーム2%
  上記以外2%
https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/cost_detail/

R-Messe利用料

R-messeは出品者と購買者のやり取りを円滑に進めるために必要なシステムです。トラブルが起きた際にコミュニケーションは必須になるので、必ず導入するべきシステムです。

メガプラン/スタンダードプランその他
月額固定費5000円3000円

楽天pay利用料

楽天payを使って商品が購買された場合、楽天pay利用料を支払う必要があります。利用料は決済高・決済単価によって異なります。

楽天pay利用料

オプション利用料

楽天市場には様々なオプションサービスが用意されているので、必要なものは導入を検討しましょう。

R-SNS

SNSを楽天の店舗運営に活用したい方に向けたサービスです。特にLINEを利用するために契約をしている店舗がほとんどです。月額3000円ですが、利用する価値はあるかと思います。

R-Mail

メールマーケティングを行う際に利用するサービスです。「メール配信数×1円」の費用が必要です。週に1回は無料で配信できます。

RMS商品一括編集機能

商品データをCSVで一括登録できるサービスです。商品点数が多い事業者様には必須のサービスですが、月額10,000円かかります。

楽天市場のコスト構造

楽天市場のコスト構造

続いて、楽天市場のコスト構造を固定費・変動費に分けて解説していきます。

楽天市場の固定費

楽天市場では以下の固定費用が発生します。

  • 出店料
  • R-Messe利用料

上記中でもやはり楽天市場の主な固定費は出店料です。

出店料は手数料などの優遇を考慮してプランを上げるかどうかを検討する必要がありますが、おおよそ月商140万円がその分岐点となっております。

そのため半年〜1年以内にその月商を十分に狙えそうであればスタンダードプランがおすすめです。

後は商品点数の制限もありますので、多くの点数を扱う店舗様の場合は必然的にスタンダードプラン以上になってくると思います。

楽天市場の変動費

楽天市場では変動費として以下のような費用が発生します。

  • システム利用料
  • システムサービス料
  • 楽天pay利用料

変動費の多くは売上によって変動するため、利益率を計算する際に楽天市場の手数料を入れておくように意識しましょう。

商品の原価だけで利益率を判断しているケースも多いですが、手数料を入れなければ想定以上の出費が発生するだけでなく、広告予算の計算もミスしてしまう可能性が高いです。

自社の商品が売れればどれくらいの変動費が発生するのか事前に把握しておきましょう。

楽天市場での利益を最大化する方法

楽天市場での利益を最大化する方法

今までの記事を読んで、楽天市場を利用すると意外と出費が多いとご理解いただけたと思います。それでは、次に楽天市場を利用して利益を最大化する方法について解説していきます。

基本的な内容ではありますが、改めて整理する上で参考にしていただけますと幸いです。

売上を上げる方法①:販売数を増やす

通販サイトで売上を作るには販売数を増やす必要があります。販売数を増やすには、主に以下の2つのポイントがあります。

1商品あたりの売上を増やす

ある程度売れ筋商品を店舗で確保しているのであれば、その商品の販売数を増やして売上を上げましょう。

売れている商品は広告費が少なくても売上を作ることができるため、他の商品に比べるとコスパが良いことが多いです。

これから楽天市場で売上を上げたいと考えている場合は、どの商品が売れているのか、あるいは出店した際に売れそうなのかを考えることをおすすめします。

Yahooと比べると楽天にはEC運営に長けている店舗も多く存在するため、意外と新規で参入した場合には、これまで売れていた商品が最初は売れ行きが悪いということも考えられます。

一方で、他モールでは売れすぎまでは行かずともある程度売れている商品が、楽天では他店舗で取り扱っている店舗が少ない、あるいは強い店舗が少ないという場合には、当初は売れ行きが良い場合もあります。

売れる商品の点数を増やす

1つの商品に売上が依存していると、ライバルが出てきた時に一気に売上が下がるなどのリスクが考えられます。

これから売上を増やしていくのであれば、売れる商品の点数を増やすのも一つの方法です。売れる商品の点数が増えることで、売上が上がるだけでなく安定した収益を確保することが可能です。

このあたりは運営コストとのバランスにもなりますが、昨今は一元管理システム(OMS)や倉庫との連携もできるWMSなどで有力なツールも多いです。

そのため、上記のようなツールも活用しながら、受注、出荷配送などのバックエンド業務はできるだけ自動化することをおすすめします。

売上を上げる方法②:単価を上げる

他社と差別化できている商品を販売できるのであれば、単価を上げて売上を作るのも選択肢の1つです。通販サイトはライバルが多く価格競争になって困っている企業も少なくないでしょう。

価格競争になると仕入れを安くできる大企業が有利になってしまって、なかなか中小企業は売上を作ることができません。

これから通販サイトで売上を作りたいと考えているのであれば、単価を上げられる商品を取り扱い、販売数ではなく1点あたりの利益額で勝負する選択肢も考えられます。

そうすることで、広告費や運営コスト、出荷コストなども連動して下がります。昨今は、広告費も上がり(今後も右肩上がりで上がります)、物流コスト、資材費なども高騰している現状です。

そのため、それを抑えられるということも利益UPに直結しますので、この点も踏まえた上で商品開発なども検討できると良いでしょう。

コストを下げる方法①:運営コストを下げる

固定費・変動費を下げて、売上が変わってなくても利益率を上げるという方法があります。

例えば倉庫を借りている場合は、できるだけ安く利用できる倉庫を見つけることでコストを削減できます。

配送も企業によって多少ですが金額が異なるため、できるだけコスパのよい企業を見つけて運営コストを抑えましょう。

また、受注処理や出荷・配送業務もITツールを使って、自動化・効率化することで、人が動くよりもミスなく、安く対応できる体制を構築しましょう。

弊社のおすすめは、受注処理・出荷処理はOMS・WMS一体型のロジレスです。また既にネクストエンジンなどで受注処理などをOMSを入れて対応している場合は、TēPs (テープス)がおすすめです。

コストを下げる方法②:商品コストを下げる

通販はライバルが多く価格競争になることが多いため、できるだけ商品コスト(原価)を抑えましょう。

OEM商品を取り扱っているのであれば、製造工場を変えることで商品コストが抑えられる可能性があります。

他にも食品を販売しているのであれば、仕入れ業者や原材料の変更で商品コストを下げることが可能です。

利益率を上げるためにも、品質に影響が出ない範囲で商品コストは抑えるようにしましょう。

コストを下げる方法③:販促費を下げる

楽天市場には取り扱っている商品数が非常に多く、自社の商品を出品しても売れないと悩むケースが多いです。

特に出品した当初は口コミなどもないので、販促費を使ってマーケティングを行う企業も少なくありません。

しかしながら口コミが増えて商品が売れるようになってきたら、販促費を抑えても売上ができるようになります。

利益率を最大化するためにも、定期的に販促費の見直しを行いましょう。

総括|楽天市場の正確な利益計算とコスト構造について

本記事では、楽天市場の利益計算を行う方法とコスト構造について解説しました。改めて本日のポイントを以下に列挙しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 商品の販売数を増やす
  • 取扱商品の単価を上げる
  • 運営コストを下げる
  • 商品コストを下げる
  • 販促費を下げる

上記を意識することで、通販事業で利益を確保することが可能です。

楽天市場の注意点は、自社サイトを運営するのと違い色んな費用が発生するという点です。どのような費用がどれくらい発生するのか把握して、ぜひ利益が残せる店舗運営を目指しましょう。

本記事が少しでも多くの店舗様が利益を残せる参考になれば幸いです。

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