Amazonブランド登録は商標なしでも可能?混同しやすい仕組みを徹底解説!
2024.07.01
想定読了時間 3 分本記事では、タイトルの通りAmazonのブランド登録は商標なしでも可能かどうかを端的に解説します。
その説明においては、以降に詳しく解説する「ブランド登録」と「ブランド承認」の違いを理解する必要があります。
本記事では上記それぞれの仕組みとよく耳にする商標なしで何ができて何ができないのかを出来るだけ分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
また弊社ではECのプロによるAmazon運営サポートやAmazon広告運用代行・運営代行サービスも行っております。
Amazon運営に関するお困りごとがある方は是非一度お気軽にご相談ください。
目次
結論:商標なしでのAmazon”ブランド登録”は不可
まず本記事のタイトルの結論をお伝えすると「商標なしでのAmazon”ブランド登録”は不可」という回答です。
結論は上記の通りなのですが、この手の疑問・質問が多くある背景の部分を把握できると、自社の今後の進め方も含めてこの先のアクションをどう取るかがかなりクリアになると思いますので、以降でその部分について解説します。
Amazonのブランド登録とブランド承認の違い
本章では、Amazonにおける「ブランド登録」と「ブランド承認」について、まずはそれぞれの内容を正確にお伝えします。
その上で、両者の内容を比較しながらその違いについて解説いたします。
Amazonブランド登録とは
まず、「ブランド登録」についてですが、アマゾンの公式サイトでは以下のように表現されています。
ブランド登録とは、有効な登録商標を持っている出品者が登録できる、ブランド所有者向けのプログラムです。
https://sell.amazon.co.jp/learn/brand-register
つまり、「ブランド登録」はまず「登録商標」が必須であるということです。
その上で、Amazonブランド登録をすることで、主に以下の2つのことができるようになります。
- ブランドの構築
- ブランドの保護
少し分かりにくいかと思いますが、簡単にお伝えするとブランドの構築は、例えばAmazon内の自社ブランドのストアを構築できるようになったり、比較テストの管理ツールを使用してA/Bテストができるようになったりします。
その他にも、スポンサーブランド広告の利用ができるようになったり、レビューを獲得するためのAmazon Vineプログラムに参加できるようになったりします。
Amazonブランド登録におけるマーケティング面での詳しいメリットは、冒頭の関連記事かAmazon公式サイトにも案内がありますので、そちらも併せてご覧ください。
続いてブランドの保護についてですが、これは権利を侵害する出品や不正確な内容に対する予防的な保護が有効になるとのことで、要は自社商品に対する「相乗り出品者」を排除することができるというものです。
厳密には、相乗り排除にAmazonブランド登録は必須ではありませんが、ブランド登録を行うことでそれが非常にスムーズにできるというものです。
具体的には、Amazonブランド登録のシステムから、「権利侵害を申告する」というフォームより、商標権侵害を申告できます。
Amazonブランド承認とは
一方Amazonの「ブランド承認」とは、以下の新規商品登録時の画面に出てくる「ブランド名」の部分に入力するために必要なものです。
Amazonで販売する商品やパッケージに恒久的に貼付されているものとされています。
つまり、自社が「アマゾン」というブランドで商品登録を行いたい場合は、これから販売しようとしている商品あるいはパッケージに、「アマゾン」という文字あるいはロゴが貼付されている必要があります。
具体的な相談事例として、例えばフォーラムの質問などでは、「自社商品をブランド登録をするにあたって商標が必要のようだが、商号(会社名)ではブランド登録できないか」というような内容をいくつか見かけます。
ここではまず、ブランド登録とブランド承認が混同されている可能性があり、恐らく確認したいのは「会社名をブランド名として商品登録できないか」ということだと思います。
これを実現するのであれば、先ほどの通り自社の会社名が貼付された文字が商品あるいはパッケージに印字されていれば良いです。
Amazonブランド登録の商標登録は何をすれば良い?
Amazonでしっかりと売上を作って中長期的に販売をしていきたいという方であれば、基本的にはブランド登録をするメリットの方が大きいです。
そのため、先ほどの質問の回答として、ここではそのブランド登録に必要な「商標登録」について簡単にご紹介します。
Amazonブランド登録の商標登録ステップ①:『J-Plat-Pat』でブランド名を確認
まずは自社で登録したいブランド名が既に他で登録、利用されていないかどうかを確認する必要があります。そこで、特許情報プラットフォーム(『J-Plat-Pat』)で検索、確認をします。
Amazonブランド登録の商標登録ステップ②:専門機関に商標登録の依頼
商標の登録は特許庁への出願が必要になり、そのための申請書類などが必要になるのですが、このあたりはかなり専門的な領域なので、基本的には特許事務所や法律事務所、クラウドサービスの利用をおすすめします。
自身で行う場合の工数・時間や申請ミスなどのリスクを考えると、迷わず専門家に依頼すべき事柄だと思います。
個人的におすすめしているのは、toreru、Cotoboxです。Amazonにおけるブランド登録のための商標登録の実績も豊富で、私も2つのサービスに問い合わせしましたが、対応もかなり丁寧でした。
結局私はtoreruにしましたが、何か大きな違いがあるという訳ではなく、強いて言うと料金形態の違いです。
簡単にお伝えするとtoreruが出願時に費用が高く、登録時は安いという形で、Cotoboxがその逆というイメージです。
最終的にかかる費用はどちらもほとんど変わりませんので、お好きなサービスを利用されるので良いかと思います。
ブランド名が恒久的に印字された商品orパッケージとは?
実際にAmazonのブランドレジストリから登録を進める前に行うもう一つの準備が、ブランド名が恒久的に印字された商品あるいはパッケージの用意です。
いわゆるエラーコード5665と呼ばれるものがあり、ブランド登録時にテクニカルサポートにブランドも文字あるいはロゴが恒久的に印字されていることが確認できる画像を送らないとカタログ登録が出来ないというものです。
上記を解決する非常に簡単な方法として、私も実際に行ったUp-TというオリジナルTシャルなどが作れるサイトをご紹介します。
取り組みとしては、こちらのサイトで一番費用が安く済む商品にブランドのロゴ(文字)を印字(プリント)すればOKです。
ちなみに、私はここでロゴを印字したハンカチを1つだけ購入して、1000円程度で済みました。配送も3日〜4日程度で届きますので、ブランド申請には全く問題ないスピード感です。
これで事前準備は問題なく、後はAmazonのブランドレジストリのページからブランド登録の申請を進めるだけです。
こちらについては、冒頭にもご紹介した【完全解説】Amazonブランド登録のやり方の記事でかなり具体的に解説してますので、こちらをご覧いただきながら進めていただけたら幸いです。
以下の通り、実際に弊社ではブランド登録は一発で審査通過しております。
総括|Amazonブランド登録は商標なしで可能?混同しやすい仕組みについて
本記事ではAmazonブランド登録において混同しやすいブランド承認とその仕組みや違いについて、また後半ではブランド登録するまでの準備段階の内容についてお伝えしました。
最初はかなり複雑な手続きと感じることも多いかもしれませんが、上記内容と別途ご紹介した関連記事をご覧いただくことで、ほぼ問題なくスムーズにブランド登録ができるはずです。
ブランド登録を行うことで、Amazonでの販売活動もかなり幅が広がりますので、ぜひ本記事を参考にAmazonブランド登録を進めてみてください。