Amazonで売れる商品ページとは?構成とデザインについて徹底解説!
2024.07.17
想定読了時間 5 分AmazonをはじめとするECプラットフォームで売上を作るためには、その商品の良さや必要性を画像とテキストから伝える必要があります。
実店舗での買い物と異なり、直接見たり触れたりすることができない環境下での買い物のため、より商品情報の質や分かりやすさが、顕著にCVRへ影響するのです。
しかし単純に手元にある商品情報をすべて掲載し、商品画像を設置すればよいわけではありません。
いかに分かりやすく、いかに実店舗で買い物をしているかのようなシームレスな買い物環境を作れるかが肝です。
そこで本ページでは、Amazonにおける商品ページのポイントを構成やデザインの観点で解説していきます。
- Amazonでの商品ページの作り方が分からない
- 出品していてアクセス数はあるが、なかなかCVRに繋がらない
- 商品説明がないと用途やメリットが分かりにくい商材を取扱っている
上記のようなお悩みが方は、ぜひ参考にしてみてください。
また弊社ではECのプロによるAmazon運営サポートやAmazon運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、是非一度お気軽にご相談ください。
目次
amazon商品ページについて
Amazonは楽天やYahoo!ショッピングと異なり、必ず商品ページを設定できるわけではありません。商品によっては、自身で商品ページをリッチにできない場合があるので注意しましょう。
つまり、端的にはAmazonの場合は店舗の出店ではく主に商品の出品という形になりますので、仮に同じ商品を取り扱っているセラーがいる場合には、容易に自社だけで商品ページを設定変更などできないということです。
上記の内容だけでは少し意味がわからない部分があると思いますので、以下で解説いたします。
「新規出品(オリジナル商品)」と「相乗り出品(型番商品)」の違い
Amazonには、「新規出品(オリジナル商品)」と「相乗り出品(型番商品)」があります。2つの大きな違いが商品ページを自分たちで設定できるか否かです。
自社のオリジナル商品(Amazonに同製品の出品がない)の場合は新規出品となり、商品ページを自身で設定することが可能です。
一方、型番商品など既に他社が同一製品を出品している場合は、相乗り出品となり既存の商品ページを共有する形になります。
そのため、商品タイトルや内容量など商品規格が変わった場合に、自社のセラーセントラルから変更を行なってもそれが必ずしも反映されるわけではありませんので、場合によってはお客様からのクレームにも繋がります。
サムネイルや商品画像、LPを手配する前に、どちらの出品方法になるかを商品単位で確認しておきましょう。
Amazon商品ページの構成要素
前のパートで解説した新規出品の場合、商品ページでリッチ化できる要素は主に3つあります。以下、それぞれの特徴を見ていきましょう。
メイン画像(サムネイル)
まずはメイン画像です。サムネイルとも呼ばれ、商品の顔となる画像です。ユーザーが検索をした際に最初に見る画像となるので、いかに製品の良さを伝えられるか、興味を持ってもらうかがポイントになる要素です。
またサムネイルは検索結果で表示される画像ですので、商品ページへのアクセス数にも大きく影響するので、しっかりと対策しましょう。
白抜きの仕方ひとつとっても、画像によって数%の違いが生まれ、当然それがその先にCV数にも影響を与え、最終的には販売数への影響、その後のSEOにも影響を及ぼすため、非常に重要な画像です。
サブ画像
サブ画像はメイン画像以外の追加画像を指し、静止画5枚+動画1枚の枠です。CVR観点で重要な役割を果たし、ストーリー性を持たせてCVまで誘導することができればベストでしょう。
スマホで閲覧するユーザーが多いので、縦長画像にすることでスマホの画面を最大限使って商品情報を訴求できます。コンテンツ内容だけではなく、サイズも意識しましょう。
Amazonでは基本的に以下のような要件が推奨されており、多少なりともSEOへの影響もありますので、推奨サイズを意識した画像制作を心がけましょう。
販売促進のために表示できるズーム機能では、各辺が1,000ピクセルを超える画像が推奨されます。また、JPEGファイル形式も推奨されます。Amazonに出品するすべての商品には、商品画像を1点以上用意する必要があります。画像6点以上とビデオ1本以上用意することが推奨されます。
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/1881
A+コンテンツ(商品紹介コンテンツ)
A+コンテンツとは、商品紹介コンテンツです。ウィジェット7枚の枠で、選択するウィジェットにより静止画または動画を選択できます。サブ画像を補足する役割を果たし、商品魅力や他商品への導線が作れる枠です。
どのECプラットフォームでも動画の重要性がより顕著になってきています。静止画だけでは伝えきれない製品の良さを、動画で補完するとより良いでしょう。
動画は通常の商品詳細ページの画像、商品紹介コンテンツの他にも、スポンサーブランド広告やディスプレイ広告での素材としても非常に重要ですので、動画訴求は確実に押さえておきたいところです。
Amazonで売れる商品ページに必要な構成
Amazonで売れる商品ページを作るためには、ページ構成が必要不可欠です。急にデザインに進んでしまうと、ストーリー性に欠けたり独りよがりなメッセージに偏る可能性があります。
まずは構成を引いて情報を整理することから始めましょう。構成作成時には、以下のポイントを押さえておくとデザイン制作しやすく、軸のある商品ページを作ることができます。
①商品ページを作る目的・ゴールを整理する
目的やゴールを明確にし、この商品ページの作成および改修で叶えたい目的やゴールを明確にしましょう。特に商品ページのクリエイティブをデザイナーに振る場合は、この情報整理がとても重要になります。
例えば、目的は「商品の質感の良さがユーザーに伝わるよう、商品画像や見せ方の工夫をして商品メリットを最大限訴求し競合商品と差別化する」とし、ゴールは「質感の良さをはじめとする競合商品との違いががユーザへ伝わりCVRがアップ、最終的に売上を1.2倍アップさせる」とします。
数値については仮でも良いですが、このように目的やゴールを明確にしておくと、「商品の質感が競合商品と異なることが差別化ポイントであり、直接商品を触れることができないECでは最大限伝えられていない」ことが課題であると明確になります。
このように目的が明確であればあるほど、デザイナーもクリエイティブ制作時に「いかに質感を伝えるか」のポイントで画像選定したりデザイン表現を変えることができます。
②SWOT分析をする
SWOT分析とは、SWOT分析は、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つの要素を評価する手法です。強み・弱みは「自社」を評価し、機会・脅威は「競合」を分析します。
例えば、競合他社との比較を通じて自社商品の独自性や強みを特定することで、商品ページでその観点を競合あるいは従来製品などと比較する形で、自社に強みをよりアピールすることができます。
1つ前のパートの目的やゴールを明確にする際にも重要な要素となるので、まずは自社製品および競合製品や周囲の環境の分析をして言語化するようにしましょう。
もちろん、訴求する内容はユーザーが求めているものありきではありますので、前提となる市場分析、ユーザーの口コミ分析などはしっかり行なった上で、求められている機能やデザインなどを訴求しましょう。
③ターゲット層を明確にする
構成を引くときにはターゲット層を明確にすることも重要です。とくに性別や年齢によって、デザインの方向性も変わりますし、商品のメリットが複数ある場合なにを最も伝えるべきかもターゲット層によって変わってくるからです。
例えば、高級化粧品を取り扱っており、40代〜50代の女性がターゲット層だとします。この場合「シミやしわが気になる年齢」「子供がいる人は子育てが落ち着いてきて、自分の時間を取れるようになってきている」などのイメージができ、デザイナーもクリエイティブの色味や表現方法、キャッチコピーで生かすことができます。
細かく設定できなくても、年齢・性別やどんな人に届けたい商品であるかが明確にできると、制作時の大きな手助けになるでしょう。
効率的に売れるAmazon商品ページの作り方
本章では、効率よく売れる商品ページを作るための重要なポイントを5つ紹介します。
- クリアで鮮明な画像を使用する
商品画像はその商品を伝えるとても重要な要素となります。画像が暗くないか、ピンぼけていないか、不必要な影がはいっていないか、色味は実物と異なっていないかなど、チェックしましょう。 - 適切な画像サイズで登録する
画像サイズが最長辺1,000pixel以上にすることで、拡大機能が使えるようになります。またSEOが有利になるため、適切な画像サイズで制作・登録するようにしましょう。 - 商品の特徴や競合商品との違いが明確になっているか
冒頭でも触れたように、ECでは直接商品に触れることができません。実物を確認できない中で、いかに競合商品と差別化するかが1つのポイントになります。
また実店舗ではあえて訴求する必要がないポイントであっても、ECでは訴求が必要になる可能性もあります。商品に関する情報がゼロの状態で、商品の良さが最大限伝わる内容になっているか確認しましょう。 - ストーリー性があるか
サブ画像は静止画を5枚設定できますが、単純に商品画像を並べているだけになっていませんか。サブ画像は、ストーリー性を持たせるようにしましょう。
たとえば、1枚目で未来を想起させ自分が使用しているイメージを持たせる。2,3枚目で商品ベネフィットを訴求して購入意欲を膨らませ、4枚目で他社競合製品との差別化をする。ラスト5枚目で最後の一押しの訴求ポイントを入れる。
このように、読み進めるうちにユーザーの興味関心度を高め、最終的にCVRにつなげる構成・デザインを意識しましょう。 - 検索キーワードと商品ページがリンクしているか
商品ページへの流入の70%は「検索窓からのキーワード検索流入」といわれています。よって、検索キーワードと連動した商品ページにすることが、CVRを上げる大きな一歩となります。自社製品が狙いたい検索キーワードと、商品ページが連動しているか意識しましょう。
Amazon商品ページの問題と解決法
最後にこのパートではAmazon商品ページに関するよくある問題とその解決方法を解説します。
よくある問題と解決策
Amazonの商品ページ設定でエラーが出て作業が進まないという声をよく聞きますが、その場合は以下のポイントが押さえられているかチェックしましょう。
- 文字数や画像サイズが規定に合っているか
- コンテンツ名を入力しているか
- 言語を選択できているか
- NGワードを使用していないか
特にに過去のコンテンツを流用した場合、直近の規約でNGになったキーワードが引っ掛かりエラーになるパターンが多いです。注意しましょう。
商品削除や修正の手順
商品の削除や修正を行う場合は、2つの方法があります。
まず、Amazonセラーセントラル内で商品を修正する手順は次の通りです。
- Amazonセラーセントラルのメイン画面で「不備のある出品を完成させる」をクリックする
- エラーが出ており修正が必要な商品が一覧で表示されるので、修正したい商品の右側にある「不備のある出品の編集」をクリックする
- 修正が必要な項目は「!」マークと赤枠が表示されているので、エラー項目を修正する
- 修正が完了したら「保存して終了」をクリックする
Amazonセラーセントラル内でのこの修正方法の場合、1商品ずつしか修正できません。商品を一括で修正する際は、在庫ファイルを利用した編集がおすすめです。
在庫ファイルを使用して編集する場合は、項目「アップデート・削除」に「Partial Update(部分更新)」と記入し、一括アップロードしましょう。
総括|Amazonで売れる商品ページとは?構成とデザインについて
本記事ではAmazonに絞った商品ページに関する内容をお伝えいたしました。
Amazonは楽天やYahoo!ショッピングと異なり、商品ページに掲載できる情報が限られているのでお困りの事業者様も多いでしょう。
しかしこの状況を逆手に取ると、しっかりと商品ページをリッチにできた暁には競合商品と差別化することができます。ぜひ売上を上げていきたいメイン商品から着手してみてください。