楽天市場のアクセス数を増やす施策10選!目安と対策を徹底解説!
2024.07.01
想定読了時間 7 分本記事では、楽天市場に出店したばかりの方でまずはアクセス数を伸ばしたい方、ある程度出店歴はあるものの外部環境の変化や競合の出現などによってアクセス数の減少を改善したい方のために、楽天でのアクセス数を増やす方法を解説します。
今回の内容に限らず、まずは物事の全体感を捉え、出来るだけコストや工数をかけずにインパクトが大きいドライバー、センターピンなるものを考える必要があります。
その上で優先順位をつけて、自社の資源(資金・人員など)で何を取り組むべきかを考えていきましょう。
また弊社ではECのプロによる楽天運営サポートや楽天広告運用代行・運営代行サービスも行っておりますので、楽天運用でお困りの方は是非一度お気軽にご相談ください。
目次
楽天市場のアクセス数を増やせる経路・手段を把握しよう
まず、上の図をご覧いただきたいです。ここでは楽天市場というモール、自社の店舗に集客することができる集客チャネル、集客方法・手段をマップしております。
ご覧の通り右側が楽天内での集客対策でアクセス数を増やせるチャネル・方法で、左側はいわゆる外部集客と言われるもので、楽天外のGoogle検索対策やSNS広告などで集客する方法です。
以降ではその中でもまずどの店舗でも優先順位高く抑えておくべき集客チャネル、対策として右側の楽天内の集客に関して簡単に解説します。
検索流入①:楽天サーチ
まずは楽天サーチについて解説します。ほとんどの店舗で圧倒的な集客数を確保しているチャネルが楽天サーチであり、ここを対策せずには楽天のアクセス数向上は見込めず、楽天に出店している意味もないため、まずはここを対策する必要があります。
楽天市場での売上の約6割〜7割はこの楽天サーチからの流入によって成り立っており、この検索面を攻略することが楽天では最重要項目です。
対策方法に関しては、後ほど詳しく解説いたします。
検索流入②:楽天RPP広告・クーポンアドバンス広告
ここでは上図の右下にある、楽天内の広告について解説します。その中でもどの店舗でも利用をされているだろう「RPP広告」「クーポンアドバンス広告」を取り上げてみます。
先ほどの楽天サーチと同じく、楽天での検索画面に表示されるRPP広告、クーポンアドバンス広告があります。(クーポンアドバンス広告はその他トップページなどにも露出)
特に売上がそこまでなく、販売実績が少ない場合にはオーガニックでの検索面への露出はかなり限定的になってしまいますので、その意味でこれらの広告利用がかなり重要です。
こちらも後ほど詳しく解説します。
リファラル流入:アフィリエイト・ROOM
言葉の定義は若干異なりますが、ここでは一般的にGoogleアナリティクスなどで使われているリファラルというチャネルとして、アフィリエイト、楽天ROOMをとらえてみます。
ちなみに、リファラルとは他サイトからの流入を示す言葉で、外部サイトにある自社Webサイト(今回で言うと自店舗トップページ、自社商品ページ)へのリンクから流入したアクセスを意味します。
このあたりは店舗や商材によっても、これからのチャネルからの自社の流入の割合は変わってくるかと思います。
楽天アフィリエイトで生計を立ててる人もいるくらいに、ある程度流通規模がありますので、このあたりも自社の商材や予算感、アクセス状況などを踏まえて取り組む価値はあるかと思います。
ダイレクト流入:メルマガ・R-SNS(主にLINE)
これらはある程度販売実績、販売人数は増えないと配信数も増えないというような手法になりますが、ある程度メルマガリストやLINEの友だち数が増えてきた段階では活用の余地があります。
このあたりは大きな成果を見込むというよりは、売上規模自体は比較的地味かもしれないですが、確実性や活用タイミングによっては有効に利用できます。
例えば、セールやイベント時に定期的に配信をするような設定や仕組みを作っておくことで、少ない工数で売上が立てられますし、特定の商品を特定のタイミングで販売することで、リアルタイムランキングを取得するようなことも可能です。
楽天市場のアクセス数を増やす方法10選
上記では楽天市場で抑えるべき流入経路、手段に関して解説しましたが、ここからはその抑えるべき流入経路のアクセス数を増やすための具体的な取り組みをご紹介します。
オーガニック(自然検索)流入を増やす
オーガニックとは、広告など費用をかけずに集まったアクセスのことで、ここが強化できれば年々上がる広告単価への対策にも繋がり、長期的に健康的なEC運営が可能です。
そのアクセス数を増やすためには、以下の取り組み・施策が重要です。
- SEO対策
- 入り口商品の開発
- ランキング上位取得の対策
- クリック率(CTR)対策
- 広告の活用
それぞれ詳しく解説します。
楽天市場のアクセスを増やす方法①:楽天SEO対策
冒頭の楽天サーチ(検索流入)の対策は、一般的に言われている楽天SEO対策というもので、楽天内で検索されるキーワードに対して自社が検索結果の上位を獲得できるような対策を行うことが一番重要です。
具体的には、楽天の場合まずはタイトル、キャッチコピー、商品説明文に自社が獲得したいキーワードや実際に楽天でそのキーワードを検索した際に出るサジェスト、関連キーワードを盛り込む必要があります。
またRMS内のその他のタグIDやディレクトリIDの設定など含めて網羅的に正しい設定を行うことで、特定キーワードにおける検索上位の露出の可能性は高まっていきます。
その他、あす楽配送や39ショップへの参加もSEOを向上させる要素のひとつですので、対応できることは着実にこなしていきましょう。
楽天のSEO対策に関して、これだけかなり大きなテーマですので、以下の記事にて解説をしていますので、よろしければこちらも併せてご覧ください。
楽天市場のアクセスを増やす方法②:入り口商品の開発
入り口商品とは、その店舗やその他商品の認知や購買のきっかけになるような商品のことです。例えば、試供品や訳あり商品、激安商品など、ユーザーの目に留まり手にとってもらいやすい商品のことです。
もちろん、その入り口商品と更に販売していきたいその他商品との関連性がないとそれっきりで終わってしましますので、セット品として使えるのか、同じジャンルで購入してもらいやすいのかなど、ご自身がいちユーザーとして考えてみるとわかりやすいでしょう。
この入り口商品の重要性というのは、楽天の流入参照元でいう「店舗商品ページ」という部分に該当するもので、これは自社の商品ページから他商品ページに流入している数を示しています。
つまり、集客を集めやすい商品があるとその商品をきっかけに他の商品ページへの流入に繋がるということです。
楽天市場のアクセスを増やす方法③:ランキング上位取得の対策
ここも先ほどの「店舗商品ページ」の流入と同様に、楽天内の集客経路として「ランキング市場」という参照元があり、楽天市場内の各ジャンルのランキングを集めたページからの流入を示しています。
この経路自体ではそこまで多くのアクセスを見込むことは難しいですが、少なくともアクセスが増やせるという点があります。
また副次的に狙える効果として、そのランキングを参考にブログやSNSなどでアフィリエイト活動が行っているため、ランキングに掲載されると冒頭で示した図のアフィリエイト経由での売上も増える可能性が高まります。
少し工夫できる点としては、ランキング取得した際にはそれに併せてアフィリエイト料率もアップさせると良いアフィリエイターに取り上げてもらいやすくなりますので、多少コストは増えますがアクセス数の増加、売上アップに繋がります。
楽天市場のアクセスを増やす方法④:クリック率(CTR)対策
実は先ほどのSEO対策における上位表示されるだけではアクセス数が伸びることとはイコールにはならず、正確には上位表示をさせた上で、更にそのページをクリックしてもらうためのCTR向上施策が必要です。
そのクリック率を上げるために、同じキーワードを狙っている競合調査を行いながら、一枚目の画像(サムネイル)の改善やレビュー獲得施策、ポイント、価格設定など様々な対応を考える必要があります。
ここはサムネイル、商品ページ改善というような比較的デザイン面やキャッチコピーなどの要素が大きいため、クリックしたくなる要素を洗い出し、競合との比較をした上でPDCAを回していく必要があります。
楽天市場のアクセスを増やす方法⑤:広告の活用
オーガニック流入の話なのになぜ広告なのかと思われた方もいらっしゃるかと思いますが、実はオーガニックの流入を増やすためには広告の力が必要です。
特に出店してまもない時期や新商品をリリースしたばかりでまだ販売実績が少ない商品を上位に上がる場合には、市場にもよりますがほとんどの場合ほぼ1ページ目には表示されず、つまりアクセスは集まりません。
そこで活用するのが広告です。特に検索連動型の広告の利点は、自社の商品を求めている購買意欲の高いユーザーに自社に商品を見てもらえることです。
そこでしっかりと販売実績やレビューを獲得することで、自然検索での順位も向上するため、RPP広告の活用が必要なのです。
ちなみに、楽天RPP広告が表示される場所は、PCページでは上位4枠、スマホページでは上位6枠、その他にも検索結果の中段枠に表示されるようになっております。(2024年5月1日時点、以下はPC表示)
RPP広告は、検索キーワードに連動した広告のため、先ほどのSEO対策であったタイトルやキャッチコピーなど元々のキーワード設定も非常に重要です。
単純に広告調整だけではなく、その設定によって広告の成果(ROAS)が大きく変わりますので、事前のオーガニック対策の対応も行っておく必要があります。
RPP広告の運用方法に関する詳しい内容は、以下の記事で解説しておりますので、よろしければ併せてご覧ください。
また、クーポンアドバンス広告もRPP広告についで比較的広告効果が高いためおすすめです。検索結果のトップや楽天市場のTOPページで、クーポンが利用可能なおすすめ商品を表示する広告です。
購買意欲の高いユーザーをリターゲティングすることができるため、店舗のアクセス数とコンバージョン率の向上に非常に効果的です。
クーポンアドバンス広告の注意点としては、クーポン券の値引額は自社負担となる点です。
そのため、掲載商品に対して広告費を使って販売しても、しっかりと利益が出ることを事前に確認しておきましょう。
リファラル(他サイトから)の流入を増やす
先ほどまでの解説では、楽天のオーガニック流入、主に検索面からのアクセス数を増やすための施策をご紹介しましたが、ここでは他サイトからのアクセスを増やす施策をご紹介します。
楽天市場のアクセスを増やす方法⑥:アフィリエイトの活用
前半あたりで軽くご紹介しましたアフィリエイトの活用ですが、上記図のような仕組みで多少コストが発生しますが成果報酬での支払いなのでそこまで大きなリスクではないでしょう。
楽天のアフィリエイトを利用しているアフィリエイターはかなり多くいらっしゃいますので、商材との相性もありますがそこで取り扱ってもらうことによる売上への影響はある程度あります。
ただアフィリエイターも自身のアフィリエイト報酬が発生しやすい商品、かつその報酬が高い商品を紹介する傾向にあります。
そのため、自社の商品を例えばランキングに掲載できるように実績を積んだり、メディアや権威のある機関や人物に取り上げてもらえるとアフィリエイターの紹介を得られやすいでしょう。
楽天市場のアクセスを増やす方法⑦:楽天ROOMの活用
ここは先ほどのアフィリエイトほどアクセスへの大きな影響はない場合が多いですが、商材や販売顧客層によってはある程度の集客が見込める可能性がありますので、雑貨や家具系の店舗様は利用してみても良いかと思います。
ダイレクトの流入を増やす
ここでは、メルマガやLINEやInstagramなどのSNS、お気に入りなどからのアクセスを集める方法をご紹介します。
楽天市場のアクセスを増やす方法⑧:メルマガ・R-SNSの活用
メルマガに関しては多くの店舗で少なくとも無料の範囲では利用されていると思いますが、意外とLINEの利用はまだ活用しきれていないケースが多いので、クーポン配布を行う場合に「LINE登録をしたら」という条件をつける形で実施すると良いでしょう。
このあたりも特に初期のフェーズではそこまで多くのアクセスを集めることは難しいので、出来るだけ工数をかけずに出来るだけフォーマット化して効率化できると良いでしょう。
楽天市場のアクセスを増やす方法⑨:お気に入り追加依頼の促進
これも実施されている店舗が少ない印象なのですが、自店舗に訪問いただいたユーザーの大半は購入をせずに離脱をしますが、それをそのまま何もなく離脱されてしまっては非常にもったいないです。
多少なりとも何かしら興味があってページまで辿り着いたいわゆる見込み顧客というユーザーだと思いますので、次回ちょっとしたきっかけで訪問してもらえるように、お気に入り追加を促進するようなバナーなどを設置しましょう。
そうすることで、値段が下がったタイミングやポイント料率が変わったタイミングなど、何かしらユーザーにとってもメリットのある通知がいく形で、改めて自店舗に訪問してもらうことができます。
このようなバナーの制作や具体的な設置方法など含めて、売上UPのノウハウはもちろん実務実行のマンパワーが不足している企業様は、ぜひ一度お気軽に弊社にご相談ください。
弊社では従来サービスにない体制で、主に実務実行にフォーカスした取り組みを行っておりますので、今後のEC強化をするにあたっての参考材料には間違いなくなると思います。
プラスαの取り組み
プラスαと記載しましたが、基本的には多くの店舗で取り組まれた方がよい重要な施策で、他のモールと比べて特に楽天ではその傾向が強いため、以下にご紹介するイベント参加は積極的に行いましょう。
楽天市場のアクセスを増やす方法⓾:楽天イベント・キャンペーンへの参加
Amazonと比べて特に楽天の特色としてイベントやキャンペーンの活用でかなり売上が変わってきます。
これは元々楽天市場がポイントなどを求めるユーザーが多いことに起因していると考えており、そのためそのポイントや当然値引きなどがされやすいイベント時に多くのユーザーがお買い物をするという流れがあります。
そのため、そのタイミングで自社へのアクセス数増やす取り組みを行うことで、通常よりも更にアクセス数の向上が見込め、その後の購入率(CVR)も高い数値を実現することができます。
ここでの販売実績は、もちろんイベント以外でのオーガニック検索での順位にも影響を及ぼしますので、その点を鑑みてもイベント時だけの売上ということではなく、その後に与える影響も大きいものがあります。
楽天市場のアクセス数に関するよくある質問
Q:楽天のアクセス数の見方は?
RSMのデータ分析 > アクセス・流入分析 > 店舗全体で確認いただけます。
Q:楽天のアクセス人数とは?
商ページ訪問後30分以内の訪問をしたアクセスの人数(人)です。つまり、ページ離脱から30分以上経過して再訪問した場合には、アクセス人数は新たに1とカウントされます。
Q:楽天ネットショップのアクセス数の目安は?
設定は店舗ごとに異なりますので、一概にはお伝えできかねますが、仮に月商100万円というひとつの大台を目指すとした場合に、商材や単価などにもよりますが、おおよそ2万〜3万アクセスが目安となるでしょう。
総括|楽天市場のアクセス数を増やす施策10選!目安と対策について
本記事では楽天市場でのアクセス数を増やすための施策を10個厳選してお伝えしました。
まずは楽天でのアクセス経路をしっかり把握することで、その経路からのアクセス数を増やすことができる施策が考えられます。
- 楽天SEO対策
- 入り口商品の開発
- ランキング上位取得の対策
- クリック率(CTR)対策
- 広告の活用
- アフィリエイトの活用
- 楽天ROOMの活用
- メルマガ・R-SNSの活用
- お気に入り追加依頼の促進
- 楽天イベント・キャンペーンへの参加
改めて上記に10個の施策を列挙しますので、ぜひ参考に実践してみてください。