Qoo10売上アップ対策3選!出店からメガ割りの効果を高める3つの事前準備まで現役店長が解説!
2024.07.01
想定読了時間 5 分20代~40代の比較的女性に人気のモールで、最近非常に勢いのあるQoo10をご存知でしょうか。
ユーザーはファッション・美容・健康食品などに関心が高く、クーポンや独自イベントなどでキャンペーンをうまく利用し、信用できる商品を安くショッピングすることを楽しんでいます。
なかでも、年に4回開催される「メガ割」はSNSでも盛り上がりをみせるほど、ユーザーが待ちに待っているイベントです。
年々存在感を増している中で、出店参入する企業も多くなっておりますが、まだまだ売上拡大のためのノウハウも広がっていない中、どのように対策すれば良いのか悩まれている企業様も多くいらっしゃるかと思います。
そこで本記事では、まずこれから出店する方向けに簡単に出店の流れをお伝えし、そこから実際に売上を拡大させていただくためのポイントや販売促進のコツをお伝えをしていきます。
弊社ではQoo10のコンサルティングやQoo10運営代行サポートを行っておりますので、Qoo10に関するお困りごとがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
目次
Qoo10の出店登録に必要な3つの手続き
Qoo10は以下の3ステップを踏めば、最短で2週間で開店準備が完了します。丁寧なマニュアルも作成されているため、マニュアル通りに準備を進めていけば問題ないでしょう。
Qoo10の出店の流れ
- 出店登録:出店者情報を登録する
- 書類の登録:必要情報と書類を登録する
- 商品登録:販売する商品を登録
以上で開店準備が2週間程で完了します。
- 出店登録
Qoo10へ会員登録がまだのの場合は登録を行います。出店者情報を入力。 - 書類の登録
出店登録が完了したらQSM(販売管理画面)へログインが可能となり、6つの手続きを行っていきます。
・携帯電話番号およびメールアドレスを認証
・販売店の詳細情報確認のため、必須情報入力
・Qoo10にオープンするショップに関する情報を入力
・配送関連情報を入力
・精算に必要な銀行および講座情報と証明書のコピーをアップロード
・カスタマーサービスに必要なツールをダウンロード - 商品登録(出品方法)
2の書類の登録を完了し、審査が完了となれば商品登録が可能となり、販売も開始することが可能です。
Qoo10の出店・出品販売に関する手数料
Qoo10は出店に際しての初期費用などはかかりません。出品した商品が売れた時に発生する販売手数料だけがありますので、あらかじめ出品手数料を確認しておきましょう。
上記の通り、販売手数料は販売する商品によって違いがありますが、概ね10%を想定しておけば問題ないでしょう。
販売手数料は「販売金額の合計×販売手数料率」で計算されます。販売金額の合計は、送料やオプション価格も含む計算となるため事前に確認しておきましょう。
Qoo10の広告種類
Qoo10には以下の5種類の広告があります。
- タイムセール
- パワーランクアップ
- プラス展示
- スマートセールス
- 共同購入
それぞれもう少し詳細にお伝えします。
Qoo10の広告種類① タイムセール広告
タイムセール広告は、1日の中で特定の時間帯に限り特別価格の商品を販売するプロモーションです。
Qoo10のタイムセール広告は、ユーザーがセール情報をチェックするためのアプリもあり、多くのユーザーからアクセスがあるため、販促効果が期待できます。
こちらの活用方法については、後ほど詳しくお伝えします。
Qoo10の広告種類② パワーランクアップ広告
パワーランクアップ広告は、商品の検索結果、 大/中/小カテゴリーの商品リスト上位に商品を露出させることができるプロモーションです。
楽天でのRPP広告、Yahooのアイテムマッチ広告に近い効果を期待するものですが、費用発生の仕組みが異なっています。
両社では実際にクリックされたものに対して費用がかかるいわゆるクリック課金ですが、Qoo10では以下のような掲載期間に対して費用がかかる設定になっています。
掲載期間 | 2日 | 7日 | 15日 | 30日 | 60日 | 90日 |
---|---|---|---|---|---|---|
費用 | 200円 | 700円 | 1,500円 | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 |
つまり、一日あたり100円でより多くの商品をリスト上位に露出させるイメージです。
Qoo10の広告種類③ プラス展示会広告
プラス展示会広告は、顧客がQoo10内の特定カテゴリーページをクリックした時に露出される広告で、設定方法は入札制で、タイプ・キーワードによって50円~1000円からスタートする料金形態です。
目的買いのユーザーを対象にした広告のため、閲覧率が高まる効果が期待でき、他の広告設定と異なり、割引が必須条件ではないので、割引ができない商品をプロモーションしたい時におすすめです。
Qoo10の広告種類④ スマートセールス広告
スマートセールス広告とは、広告を通して売上が発生した場合のみ費用が発生する仕組みの広告で、自身で手数料率を設定することができ、その手数料率によって広告エリアへ自動的に商品が掲載されます。
手数料率が高いほど露出頻度が高まる仕組みで、露出場所としては、「検索結果ページの商品リスト」や「カテゴリページ商品リスト」「商品ページ下段の”こちらはどうですか?”のエリア」です。
Qoo10の広告種類⑤ 共同購入広告
共同購入者広告とは、商品カート部分に「共同購入」を一定数量(1個から設定可能)設定し、その数量以上の注文が入った場合、特別割引をするプロモーション方法です。
少しずつ増えている共同購入需要ですが、有名なところではシェアモルというサイトがあり、モール全体として共同購入を前提とした買い物を行うショッピングモールです。
割引率が10%以上 or 100円以上、成約手数料も割引後の販売価格×8%(共同購入価格が20,000円以上の場合6%)と決まっています。
以降では最も一般的なタイムセール広告について、その活用方法をお伝えします。
Qoo10タイムセール広告で集客(アクセス数)の対策
Qoo10には数種類の広告がありますが、なかでも絶対に抑えたいのはタイムセールプロモーションで、ユーザーが一番確認しているプロモーションページだと言われています。
メガ割りではない時期もユーザーが注目しているため日頃の店舗運営にも必要な広告です。しっかりとポイントをおさえていきましょう。
Qoo10タイムセール広告 ポイント①
タイムセールプロモーションは24時間365日開催されており、24時間のうちタイムゾーンは3つに分けられており、プロモーションを実行したいタイムゾーンの枠を取得していく必要があります。
Qoo10タイムセール広告 タイムゾーン
- タイムゾーン:0(0:00~10:00)
- タイムゾーン:1(10:00~17:00)
- タイムゾーン:2(17:00~24:00)
広告枠の数には限りがあるので、取得がオープンになってから早い者勝ちの争奪戦です。取得したい日の10日前(Qoo10カレンダーによる)の10時から取得開始になるため予めの準備が必要です。
広告取得する条件には、商品価格から1%以上の割引設定が必要です。事前の割引詳細情報から登録が可能なので、取得日前までに設置を完了させておきましょう。
一番人気のタイムゾーンは、タイムゾーン2だと言われています。ユーザーも働く世代が多いことから、仕事が終わったあとや家でゆっくりしている夜の時間に購入している傾向があるようです。
現役で店舗運営をする筆者の体験ですが、特にダイエットをお助けするサプリメントなどの商品は夜中に多く購買行動が起こっているデータがとれました。
自社の商品がどのタイムゾーンにあてはまりそうか、購入者の生活を想像してみながら設定していくことも大切です。
広告の効果については、Qoo10独自の分析ツールで確認が可能なので、分析を重ねながら効果検証をしてみましょう。
Qoo10タイムセール広告 ポイント②
ここでは2種類のタイムセールプロモーションを使い分けをお伝えします。
プロモーションタイプには、「スタンダード」と「プレミアム」の2種類のタイプがあります。両タイプは表示順位の優位性が違うことが特徴で、プレミアムタイプが上位表示となります。
そのため取得価格にも違いがあり、スタンダードタイプは2000円、プレミアムタイプはタイムゾーンによって金額が異なります。
タイムゾーン0・1は5000円、タイムゾーン2は6000円で設定されているため要注意です。特にタイムゾーン2のプレミアムタイプは人気な枠なので、しっかり獲得できるようにしていきましょう。
取得の激戦が起こりやすいのは土曜日の枠だと言われています。Qoo10独自のイベントが重なっているときは取得の競争率が高くなるため複数の枠を取得する場合は社内の人を巻き込んで準備をすることも大切です。
Qoo10タイムセール広告 ポイント③
ここでは、プッシュクーポン×タイムセール利用で店舗フォロワーの獲得についてお伝えします。
タイムセールの利用に慣れてきたら、店舗限定のクーポンを発行し並行しながら集客をしていくこともおすすめです。
店舗限定クーポンは「Fellow shopクーポン」といわれるもので、ユーザーは店舗をフォローしないとクーポンを受け取ることができない条件になっています。
クーポンは期間や枚数などを設定することが可能なので、商品サービスが赤字にならないように調整することが可能です。
タイムセール広告を利用して商品のPV数が上がるタイミングの際にクーポンを発行しておくと、ユーザーはより安く購入することができ店舗フォロワーが増やすことが実現できます。
フォロワーが増えていくことで店舗独自で行うセールの開催が可能になったり、フォロワーの多い店舗であることがユーザーへも証明されるので信頼度の高い店舗であることがアピールできるのでぜひ取り入れてみてください。
なかなか売れ行きが悪く、店舗へのアクセス数が落ちている際にはプッシュクーポンを使用することで、フォロワーへクーポン発行の通知をすることが可能になります。
枚数限定などに設定することで緊急性を高めてクーポンを利用してもらう施策をつくることもできるので、タイミングなどを見計らいながら活用していくことをおすすめします。
お客様の心をつかむを掴むための商品ページ登録
広告を利用し、露出を高め多くの人に商品を認知してもらい、特に大切なのはユーザーに「この商品が欲しい!私に必要かも」と思ってもらい、最終的にはしっかり購入してもらわなければなりません。
Qoo10ユーザーのボリュームゾーンと言われている20代~40代の女性の目線にたって、購買意欲をそそり購入率をしっかり高められる商品ページを用意しましょう。
Qoo10の商品ページ登録は、とてもシンプルで簡易なものです。慣れてしまえば1商品5分程度で登録が可能です。
商品のタイトルやサムネイルには出品ルールがあり、違反があると販売に影響を及ぼすことがあるため出品ガイド規定を事前に確認しておきましょう。
商品画像は最大で20枚、動画は1本登録が可能です。特に女性は、文字を読まず絵で見た情報で自分に必要かどうかを流し見しながら判断する購買行動があると言われています。
画像はできるだけ女性が受け入れやすいデザインで、メッセージも女性のコンプレックスをあおるのではなく前向きに気持ちが動く言葉を選んで訴求していきましょう。
商品詳細は画像を登録してページをつくることが可能なため、HTMLなどのコードが苦手な方も画像を作ってしまえば簡単に商品登録が可能です。
そして商品登録時にはキーワード設定も重要です。キーワードについては、Qoo10販売管理サイト(QSM)内のプラス展示やAnaltycs内で確認することが可能です。
直接キーワード検索して商品を探しているユーザーに商品が届くようにしっかりと設定をしていきしょう。特に力をいれていきたいのは、販売ページのメインとなる商品詳細ブロックです。
ここでユーザーの心をしっかりと掴むようにクリエイティブを準備しておきましょう。
Qoo10ユーザーのボリュームゾーンは20~40代女性と言われていますが、同じ女性と言っても年代によって、悩みや商品に対する期待は様々です。
ユーザーは、安くて信用性のある、信頼できる商品を探しており商品を選ぶ視点はとてもシビアです。
販売しようと考えている商品のライバルがQoo10内でどのような販売方法をしているのか、そして商品ページを作成しているのか、価格設定はどうしているかを知るためのリサーチはとても重要です。
また自社の商品が他社と類似商品であったとしても、自社が販売したい商品しか言えないメッセージを見つけ購入検討客にしっかりとアピールすることも大切なポイントです。
ターゲットがどんな悩みを抱えていて、この商品を手に取ったことでどんなうれしい未来が得られるのかを商品をもって商品紹介ができるようにページを作って行きましょう。
分析結果がより明確に!新機能Analyticsに注目!
これまでのQoo10はQ-analyticsを利用して商品毎に販売件数やインプレッションを確認するのみで、数的分析をするためには情報が不足している状態でした。
ですが、2023年3月1日から新機能「Analytics」が搭載され、店舗運営に関する情報が素早く取得することが可能になりました。
分析が明確化された部類は大きく3つあり、①受注状況、②商品への流入経路などのトラフィック、③顧客データを確認することが可能になりました。
自社の商品にかかわるキーワードのトラフィック数を確認することができ、商品登録時に適切なキーワードを設定することが可能になりました。
適切なキーワードが設定できることから、Qoo10内でのインプレッションが上がる可能性やGoogleなどの外部流入を促すことも可能です。
商品やサービスに合った適切なキーワードが設定できるように確認してみてください。集計は日付毎と商品別で確認ができるため、広告費をかけた日の動きや商品の売れ行きの動向も確認することができます。
商品へ到達した経路も詳細に把握することが可能なため、新商品を育てていくときにも参考にできる分析ツールに進化しています。
総括|Qoo10売上アップ対策3選!出店からメガ割りの効果を高める3つの事前準備まで現役店長が解説!
本記事ではQoo10の売上を向上させる基本ポイントをお伝えしました。売上アップを目指していくなら広告がとても重要です。
そしてどんなユーザーに届けていくのか、広告と組み合わせていくことで何が実現できそうかを考えていく必要があります。
コンサルティングを依頼できる会社も少ないと言われているQoo10ですが、自社らしさを発信し、ファン化をさせていく店舗運営をして唯一無二の店舗を運営してみてはいかがでしょうか。
店舗運営に関しては、Qoo10側の営業担当からフォローしていただけることもあり、もっとお得に露出を高めて販売促進を行っていく店舗運営もあります。
二人三脚でお客様の心を掴む運営をして売上アップを叶えていきましょう。