Amazonは小口出品では売れない?理由と対策を徹底解説!
2024.07.03
想定読了時間 5 分Amazonでの販売を検討しているものの、できるだけ費用を押さえたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
そうした方は、小口出品がおすすめなのですが、「Amazonは小口出品では売れない」という話を聞いたことがあるかもしれません。
本記事では、Amazonでの販売を検討されている方に向けて、Amazonは小口商品では売れないと言われる理由や対策についてご紹介します。
また弊社ではECのプロによるAmazon運営サポートやAmazon広告運用代行・運営代行サービスも行っております.
Amazon運営に関するお困りごとがある方は是非一度お気軽にご相談ください。
目次
Amazon小口出品が売れない理由と改善方法
ここでは、Amazon小口出品が売れない理由と改善方法を見ていきましょう。
具体的には、以下の項目に沿って解説します。
- Amazon小口出品とは?仕組みと基本情報
- 小口出品と大口出品の違い
- 小口出品が売れない理由の根本原因
それぞれ見ていきましょう。
Amazon小口出品とは?仕組みと基本情報
Amazonの出品プランには以下の2つがあります。
出品形態 | 費用 |
---|---|
小口出品 | 100円/商品+販売手数料 |
大口出品 | 4,900円/月+販売手数料 |
小口出品プランを選んでいる場合、1商品販売するごとに手数料がかかります。しかし、商品販売時に手数料がかかるだけで、毎月固定の費用がかかるわけではありません。
このため、まだ売る商品が決まっていない方や、出品商品数が少ない方におすすめの出品プランだといえるでしょう。
なお、小口商品は利用できるツールにも制限がある点に注意が必要です。
例えば、小口商品プランだと一括出品ツールやプロモーションを利用できないのです。
参考:https://sell.amazon.co.jp/pricing
小口出品と大口出品の違い
Amazonには小口出品プランと大口出品プランがありますが、両者には以下のような違いがあります。
大口出品を選ぶことで、一括出品ツールを用いた出品が可能になったり、プロモーションを行ったりすることが可能です。
また、アカウントに複数のユーザーを追加できるようになるなど、個人で出品するのではなく、ある程度の規模感があり、組織で販売するようなケースにも対応可能です。
小口出品が売れない理由の根本原因
小口出品でも売れないことはないのですが、大口出品と比べるとかなり売れにくくなってしまいます。
これには、小口出品は、大口出品では利用できるツールを利用できなかったり、プロモーションを利用できなかったりといったこともありますが、一番の理由としては小口出品ではカートを取得できないことが挙げられます。(相乗り出品の場合)
Amazonでは同じ商品(カタログ)に複数の出品者が出品できます。
カートを取得していると、商品ページを開いたときに表示される「カートに入れる」や「今すぐ買う」をクリックすると、カート取得者から購入することになるのです。
小口出品は、カート取得者になれないため「Amazonの他の出品者」をクリックすると表示される出品者の中から選ばれる必要があります。
Amazon小口出品のメリットとデメリット
ここでは、改めてAmazon小口出品のメリットとデメリットを解説します。
- 小口出品のメリット:費用と手数料
- 小口出品のデメリット:販売の難しさ
- 大口出品との比較:どちらを選ぶべきか
それぞれ見ていきましょう。
Amazon小口出品のメリット:費用と手数料
大口出品プランは月額固定で4,900円の費用がかかるのに対し、小口出品プランは1商品販売するごとに100円となっています。
小口出品 | 100円/商品+販売手数料 |
大口出品 | 4,900円/月+販売手数料 |
毎月の販売数が49点以下の場合や、毎月安定して販売できないといったケースでは小口出品を選んだ方がお得になるケースが多くなるでしょう。
Amazon小口出品のデメリット:販売の難しさ
小口出品は各種ツールを利用できないのに加え、カートを獲得できません。
Amazonを利用する方の多くは、Amazonの商品ページを開いて最初に表示される「カートに入れる」や「今すぐ買う」を選ぶものです。
結果、同じ商品を販売するにしても、小口出品と大口出品とでは売上に差がつきやすくなってしまいます。
Amazon大口出品との比較:どちらを選ぶべきか
小口出品と大口出品のどちらを選ぶべきかについては、Amazonにおいて、どの程度の規模で販売していきたいかによって変わります。
まず、月に50商品以上安定して販売していくのであれば、費用面でも大口出品を選んだ方がよいです。
一方、ある月は50商品以上販売したものの、他の月は数点しか販売しなかった、といったケースではトータルで考えるでどちらがよいか判断する必要があります。
大口出品は、仮に1商品も売れなかったとしても、毎月4,900円支払わなければなりません。
「小口出品を選んだときの販売数」と「大口出品プランの月額費用」とを比較することが大切です。
なお、販売数が多くなれば大口出品の方が費用を安くできるのに加え、販売のためのツールやレポート、プロモーションも利用可能になります。
個人的には今は規模が小さくても、将来的に大きくしていきたいと考えているのであれば、最初から大口出品を選ぶのをおすすめします。
Amazon小口出品で売れるための方法
Amazonでしっかり売上を上げていきたいのであれば、大口出品の方がメリットが多いですが、小口出品でもやり方次第では売上を上げることは可能です。
ここでは、Amazon小口出品で売れるための方法として、以下の通り解説します。
- 最安値で出品する
- FBAを利用する
それぞれ見ていきましょう。
最安値で出品する
小口出品ではカートを獲得できませんが、カートを獲得している商品と比べて安値で販売していれば、購入してくれる可能性は高まるでしょう。
カート獲得者以外の出品者は「Amazonの他の出品者」をクリックすることで表示されます。
その際、出品者が価格順で表示されるため、最安値で出品していれば一番上に表示されるため、カートを獲得していなくても目に留まる可能性を高めることが可能です。
特に出品数が少ないうちは、小口出品を選ぶことで月額固定費用をなくし、浮いた費用を値下げに充てるといった判断も可能です。
FBAを利用する
小口出品でもFBAを利用することは可能です。FBAはAmazonの倉庫に商品を入庫することで、商品が売れたときにAmazonから発送してくれるというサービスです。
通常の販売手数料とは別にAmazonへ入庫するときの送料やFBA手数料がかかりますが、以下のようなメリットを得られます。
- 商品ページに「Prime」の文字が付く(信頼度・CTR向上)
- すぐに出荷してくれるため顧客満足度を高めることができる(レビュー・リピートに影響)
- 配送スピードの速くなりSEOで優位になる
特に「Prime」が付くことで利用者から信頼を得やすく、CTRの向上にも繋がるの点は意外と大きなポイントだといえます。
Amazon小口出品に関するよくある質問
最後に、Amazon小口出品に関するよくある質問をご紹介します。
Amazonの小口出品ではできないものは何ですか?
Amazon小口出品でできないこととしては、以下のようなことが挙げられます。
- カートの獲得
- 各種レポートの獲得
- 一括商品登録ツールの利用
- 商品のプロモーション
- 配送方法の設定
大量の商品を出品したり、商品の販売履歴レポートから戦略を立てたり、広告費用をかけて販売数を伸ばしていったりといったことを考えているのであれば、大口出品を選んだほうがよいでしょう。
Amazonで小口出品するには何が必要ですか?
Amazonに登録して小口出品するには、以下の書類を用意しておく必要があります。
- 身分証明書(法人の場合は登記簿謄本)
- 過去180日以内に発行された取引明細書(クレジットカードや預金通帳)
- 銀行口座番号や銀行コード
- クレジットカード
- 電話番号
- 納税情報
上記書類を用意したうえで、Amazonで登録を進めましょう。登録後は、販売したい商品を出品登録することで、小口出品完了です。
Amazonの小口出品から大口出品へ変更する方法は?
小口出品から大口出品への切り替えは、Amazonセラーセントラルから「サービスの管理」へ進み、「Amazon出品サービス」から簡単に変更可能です。
変更後は、毎月固定費用が発生します。
Amazonの小口出品登録の料金はいくらですか?
Amazonの小口出品は、登録時に費用はかかりません。
出品した商品が販売されたときに、1点につき100円の基本料金がかかります。
総括|Amazonは小口出品では売れない?理由と対策について
Amazonの小口出品について、大口出品との違いや売れない理由、対策などをご紹介しました。
Amazonの小口出品は月額固定費用がかからないことから、まずはお試しで少数を販売してみたいという方におすすめです。
一方、小口出品ではカートを獲得できないといったことや、各種ツールを利用できないこともあり、規模を大きくしていきたいのであれば大口出品への切り替えを検討していくとよいでしょう。
本記事では、小口出品でも売れるためのポイントについてもご紹介しているので、小口出品だけど売上を拡大していきたいという方はぜひ参考になさってください。